時空を超える「これすき」

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ラブライブ!スーパースター!!2期 全話視聴感想 〜渋谷かのんだけがスーパースター?〜

 

 

※注意

ネタバレあります。
きついこといいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【前書き】

 

こんにちは。ネクサス系統です。


この前ラブライブスーパースター2期を見ましたので、その感想を書いていきます。

 

前回のスーパースター1期の感想ブログから一年ちょっと経っての視聴です。放映終了から時間が経ちすぎですね。

 

 

 

↓前回の記事

honngyoup.hatenadiary.jp

 

 

 

まあもともと自分はリアルタイムでアニメを見るということができない人間なので、スーパースター2期が放映されてることは知っていたものの完全に放置しちゃってました。結果一年越しになったのは見たい欲を高めるには良かったのかもしれません。


ちなみに前評判は何も入れないで見たのですが……なんというか…………その………………感想について、殆ど褒めないので、そのつもりでご覧ください…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


【点数】


2.5/10点

 

 

 

【短評】


ストーリー構成に激しく難あり。1期いいところが削がれまくった続編

 

 

 

 

【良いところ】


・ライブシーン
ライブシーンに関しては、演出がかなり凝っていると思うシーンが多かったです。全体的にカメラワークがアグレッシブで、一瞬で「おっ」と目を引かれる瞬間が多かったのが満足度の高さに繋がってるのだと思います。曲も割りと好きで、ビタミンSummerなんかは割とずっと聞いてます。

 

 

 

・エンディング
髪型交換がかわいいですね。

 


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うん、かわいい。

 

 

【うーんなところ】


・新入生登場の意味


4名の一年生を加えて9人体制になったというのが本作の大きな要素ですが、ここが話の盛り上がりにつながっていないように思えます。


シーズン全体を通して「下級生と上級生の実力差」が強調されるシーンばかりで、逆に一年生から二年生にポジティブな影響があったとわかるシーンが皆無でした。
そのせいで、まるで一年生がリエラの足を引っ張っているようのシーンばかり続いてしまっています。


また、そもそも一年生のキャラの掘り下げが足りていないのも……うーんという感じでした。


きな粉はリエラに入る理由がやや突発的だったので、追加後に自分のスクールアイドルとしてのあり方を見つめ直す回があるセカンド主人公みたいなもんかと思っていましたが特に何も無し。北海道実家くらいしか印象的なものがないの気がします。


科学室組は完全に加入回が出番のピークです。メイはまだ葉月回で少しメインにかかわる部分がありますが、四季に至っては本当になにもないです。そもそもお互いアイドルオタク・発明家という個性があるのにもかかわらず、それがほとんど本編で絡んでこないのは単純にキャラを持て余していると思います。


夏美に関しては、そもそも導入の部分のゲスさが気になるキャラでした。得意なことがないと自分を卑下するシーンがあったのはわかるのですが、あまりにも儲け方が生々しくいやらしいのでちょっとそこはいただけませんでした。後半でも心を入れ替えるというよりかは、単純にコメディ要因になってしまったという感じがします。丸くなったのかどうかすらよくわかりません。


全体的に加入までのドラマは用意されていても、加入後になにかするシーンが少なすぎて賑やかし以上になっていないのが問題なのだと思います。これでは後輩を増やした意味がわからないと思いました。

 

 

 

・ライバル不在によるラブライブの盛り上がらなさ


オープニングで「負けない」、「勝つ」という言葉が強調されていましたし、前作のラストが悔しさを感じるところだったのでそこから努力と勝利の話が描かれるのかと思っていました。しかし、この路線は魅力的なライバル不在によって成し遂げられることはありませんでした。


まず前作リエラを倒した、超えるべき壁であるサニーパッションはあっさり予選敗退しそのままずっとフェードアウトしてしまいました。1期であの強い引きを作ったライバルとは思えない扱いです。


そのかわりに出てきたのが中学生のマルガレーテですが、彼女はラブライブに対し「レベルが低い」などの見下すような発言ばかりを繰り返す非情にとっつきにくいキャラです。しかもよりによってそんな発言「しか」しゃべらないうえ、ラブライブに出る理由や人物背景が語られたのはまさかのリエラへの敗北後。


そんなタイミングでわかったところで困るだけですし、正直理由がわかったとしてもラブライブへの怒りはやつあたりという印象が強いというのが本音です。


上記のようにライバルとなりうるスクールアイドルを上手く用意することができず、「勝つ」ラブライブという意味ではほぼ消化試合に見えてしまったのが良くなかったと思います。


キャラの見せ方を少し変えるだけでも全然違ったと思うので、もったいないと思いました。

 

 

 

・明らかに偏りすぎているキャラ描写


本作は9人のメインキャラがいますが、明らかに2期での活躍が少なすぎる子が多いと思いました。


一年生のろくな掘り下げがない、という話はさっきもしましたが、2年生も正直ほとんど活躍がありません。


ちーちゃんは序盤に部長に就任するという大きな転機になりそうな要素がありましたが、それがドラマにつながることはありませんでした。結局要所のまとめ役はほぼかのんですし、やることといえば結局いつも通り練習の取りまとめばかり。忘れた頃に実力差問題に言及するだけになっていました。


葉月は個別回こそもらっていますが、逆に言うとそれだけです。かっこいい活躍は見当たりません。生徒会のことや音楽科の生徒であることなど、ほとんど身の回りの設定も生かされることはありません(個別回で大量にゲームをもらったところくらい)。
クゥクゥとすみれも基本コメディリリーフであり、二人の話である九話もまあ盛り上がりはしたんですが……それ以外が……。

 

 

 

・渋谷かのん


これまでキャラ描写が不足している部分の話をしてきましたが、じゃあその分の描写がどこに流れたのかというとかのんに流れました。


元々1期のころからスーパースターはかのんが明確にメインとして据えられている雰囲気はありました。が、2期のかのんはメインを通り越してかのんを中心にしか話を回せていないというレベルでかのんの活躍にウェイトが重く置かれています。


正直、物語の流れとして違和感がバリバリ出まくっているレベルです。

 

 

 

 

 

 


一年生の加入回の最後の後押し役が全部かのん、マルガレーテとの対話もほぼかのん、ラブライブの大事なところで決めるのもかのん、後半の話の主題はかのんと留学の話にシフト……。


別に主人公をメインに据えることを間違いだとは思いません。しかし、他のキャラの存在感を希薄にしたり、前後の流れを明らかに叩き切ってまで(たとえば夏美の加入回は無理矢理な言い訳を付けてかのんに北海道に行かせて勧誘をしている)やることではないのでしょうか。


正直かのんのキャラクター性を超えたレベルの役割を与えすぎて、違和感が強いです。

 

 

 

 

 

 

・投げっぱなし&着地点を見失ったエンド


なにより良くないのは、アレだけラブライブを最終目標に置きながらも後半の話の主題をかのんの留学においてしまったことではないでしょうか。


留学の話自体がマルガレーテとかのんを対比させるために突然出てきた設定という印象が拭えないのにも関わらず、その留学をどうするか、に話のメインを持って言ってしまったせいでラブライブが完全におまけになっていってしまいました。


あれだけオープニングで勝つことを強調し、中盤までラブライブで優勝すること何度も掲げ続けてきたのにも関わらずです。


しかも結局優勝したあとかのんの留学はなかったことになり、3期へ話は持ち越し。
どうしてそうなるんでしょうか。本当にわかりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【総評】


まず先に、本当に好き勝手言ってしまって申し訳ございません。


しかしそれでもこれを書かずにいられなかったのは、見終わった時の悲しさを未だに発散できずにいたからです。


二期を見終わってからというもの1期のオープニングやエンディングを無限再生しては物思いにふけてばかりで、ああ自分って本当にラブライブスーパースターが好きだったんだなあと最近になって気づきました。


だからこそ、その好きだったところが全てなくなってしまった2期の出来栄えは悲しく、つらいです。


3期に関しては、もう正直何を期待していいのかすらわからないのですが、1期の時に感じた喜びはまやかしではなかったと、一瞬でも信じさせてくれる作品になって欲しいと思います。


それだけが私の願いです。

 

 

 

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