時空を超える「これすき」

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ラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 全話視聴感想〜個の尊重と全の目標〜

 

 

 

※ネタバレあり

 

 

 

 

 

推しです

 

 

 

 

【前書き】


こんにちは、ネクサス系統です。
ラブライブスーパースター2期で悲しい怪我を負ってしまったので、そこから逃げるように虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のアニメを見てきました。

 

過去のラブライブ感想は↓に

 

 

honngyoup.hatenadiary.jp

 

 

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honngyoup.hatenadiary.jp

 


リアタイ当時、スタッフの変更への戸惑いが強くて見ていなかったものの、見ていた知り合いからの評価は高めな印象があったのでせっかくなら……と手を出してみたのが先月のこと。割とスルスル見終わることができました。
では、ラブライブであって少しラブライブじゃない本作、個人的な感想を述べていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【点数】

 

6/10点

 

 

 

【短評】

 

キャラの魅力の掘り下げはピカイチ。暖かさ重視の作風は良くも悪くもといったところ。

 

 

 

【良いところ】

 

・個の尊重というテーマ


本作が明確に掲げていた「それぞれがやりたいことをやるスクールアイドル」というテーマ性は、概ね成功していたのではないかと思います。
初期衝動の再確認(1、2話)→個の尊重という答え(3話)→そのやり方の提示(4話)
という流れが導入としてはほぼ完璧で、作品の価値観を自然に示した上でキレイにその実例を見せてくる序盤はとても良かったと思います。
個別回のなかでも「本人のありのままを尊重する」というコンセプトは終始貫かれていて、見せたいものがはっきりしていたのは好印象でした。

 

 

 

・暖かさのある作品の空気感


今作の魅力は、作品全体を通して漂う柔らかい雰囲気だと感じました。個々が自分の内面・コンプレックスに向き合う過程を周りが支え応援するという姿勢がシーズン通して貫かれていて、ここはかなり好印象でした。
ただ単に平和な作品というわけでもなく、個々の成長に焦点を合わせながらもそこに希望と優しさを持って描こうとしていたので、見てて気持ちの良い後味を感じられる作品だなと感じます。

 

 

 

・キャラクターの魅力を引き出す描写の数々


今作はキャラクターの可愛さを魅せるのが上手いなと思いました。それは単に物語上でどんな役割を持つかだけではなく、例えば部室にいるシーンで誰が何処に座っててどんなことをしてるか、みたいなそういう細かいところまで気を遣っている感じがします。
何はなくとも、キャラクターの可愛さだけで最後までゆるゆる見れるくらいのパワーはあったと思います。

 

 

・オープニング


マジで可愛いです。

 

可愛い

 

 

 

 

 

【うーんなところ】

 

・ストーリーラインの縦軸の弱さ


基本的にどの回も個人の回は個人の掘り下げに注力しているので、特に同好会が再スタートしてからの中盤は全体の目標がないまま話数が積み重なっていくので、中だるみしているように感じました。
ギラギラしてない柔らかい雰囲気が魅力というのはわかるのですが、同好会としての目標がない=スクールアイドルとしての目標が見えないということなので、個々人が持ってるスクールアイドルへの熱が伝わりにくく、結果個人回での感情移入がしづらくなっているような気がします。
早めに同好会としての目標を立てたり、同好会として何を目指すかを探す回があったりしても良かった気がします。

 

 

・個から全への接続の悪さ

 

個人回が基本的にアイドルへの自分の向き合い方をテーマにしていることが多いため、基本的には個々人の中で完結する話が主となるのですが、その性質上同好会とファンとの接続が見えてこなかったため後半のスクールアイドルフェスティバルに関する話がやや過程を飛ばしすぎているように感じました。
一応果林のライブ→フェスというつながりはわかるのですが、スクールアイドルとしての同好会メンバーのそれぞれの活動もはっきり見えない(個人単位でなら描写された人はいる)ままファンだけがついてくるので、唐突に見えてしまいます。
個人の活動が多くの人を魅了していく過程を描くならば、まず同好会自体が一つ何かを自分たちだけで成し遂げるような描写が欲しかったなあと思います。

 

 

 

・中途半端な高崎侑のポジション


唯一アイドルではない特殊なポジションで参加している高崎侑ですが、ちょっと扱いが中途半端なように感じました。
前半と後半では同好会の再結成やスクールアイドルフェスティバルの開催に奔走するメインパーソンになるのですが、パーソナリティの掘り下げが薄いことや中盤やや影が薄いことが影響して、彼女の言動がやや突拍子もなく思えました。
みんなの活動を感動した! というのはわかるものの、ではそこからスクールアイドルフェスティバルにつながったこと、音楽をやる夢ができたこと、などの部分をもうちょっと彼女自身の生い立ちを絡めて掘り下げてほしかったなあと思います。
歩夢との友情も、もっとその深さがわかる描写が欲しかったなあと思います。

 

 

 

 

 

 

 

【総評】

 

従来のスポ根チックなストーリーやオーバーな美少女ゲーム萌え要素があったラブライブシリーズと比べると、全体的に落ち着いた雰囲気の作品だと感じました。
劇的なドラマこそないものの、個人の魅力が最大限尊重される物語は好感の持てるものでしたし、何処か混ざりたくなるような暖かな作風には好意的な印象を持つ人が多いことと想像に難くないです。従来作よりも、広い意味での青春物・日常物としての側面が強い作品でした。
個人的にはメリハリのある作品が好きなのでめちゃ好みかと言われるとそんなんでもないんですが、見て損した作品ではなかったと思います。
でもやっぱり優しいだけじゃ物足りない……なんて、自分の好みを再認識したところで、総評は〆させていただきます。

ありがとうございました。

 

 

 

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