時空を超える「これすき」

アイマス中心に、とにかく好きなものを好きということをメインとしたブログ。 Twitter → @hatenakiniwaka

七草にちかに感じた「アイマスっぽくない」ひどい前提の話

 

 

 

 

※この記事には「七草にちか」に関するシナリオネタバレが含まれます。

 

 

 

 こんにちは。ネクサス系統と申します。

 

 シャニマスに新ユニットの実装がされましたね。

 

 早速プロデュースしてきましたが、正直とんでもねえ子が入ってきちゃったなという印象です。このとんでもねえというのは、夢見りあむのようなキャラクター性がひねくれすぎてることへの衝撃ではなく、「恐ろしく攻めたシナリオ」を背負ったキャラがやってきてしまったなという衝撃です。

 

 そして自分はそのシナリオに、「アイマスらしくない」なという感想を抱きました。非常に刺激的かつ斬新で、ある意味で残酷な切り口のシナリオだと思いました。

 

 この衝撃を知ってもらいたいので、少し筆を執ってみることにします。

 

 

 

 七草にちかは八雲なみというアイドルに憧れ、自身もアイドルを目指すことにしたアイドルとして描かれています。やる気も行動力もあるが平凡……というキャラ造形自体は、アイマスに、というかアイドルものによくありがちな設定といえるでしょう。

 

 平凡がやがて花形へ。シンデレラストーリーと呼ばれるような成長物語がにちかにも描かれるのだろう……と初見で思いそうですが、そうはならないのがこのゲームでした。

 

 にちかのシナリオで大切になる要素に「結果」と「過程」という要素があります。

 

 にちかはシナリオ中徹底して凡人として描かれています。プロデューサーも彼女がどこまで行けるかを不安視していますし、なによりにちか自身が自分は平凡で何もないのだと強く自覚しているようでした。

 

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 姉のはづきから「優勝できなければアイドルをやめる」という約束をしてしまったにちかは「アイドルであり続ける」という結果を得るために死に物狂いで努力をしていきます。憧れである八雲れみの模倣をし、「注目される方法」を考えながら成長しようとしていくのです。しかし、理想と現実の埋まらないギャップに、彼女はいつも苦しそうにしています。

 

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 オーバーワークといえるほどの無理をし、模倣というなりふり構わないやり方をするにちか。彼女の根底には「自分に価値はない」という非常に冷静で冷めた自己評価があります。「自分らしさ」は必要とされていない、だから苦しくてもあらゆるものを使って生き残るしかない……そんな考えですね。

 

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 つまりは、にちかは「アイドルであり続ける」という結果を得るために「自分らしさを捨て苦行を受け入れる」という苦しい過程を踏んでいるわけです。

 

 その上「苦行を乗り越えてアイドルに続けられるよ!」で終わるわけでもない。「そこまでしてアイドルを続ける意味はあるのか?」という問いかけも同時並行で起こるのが彼女のシナリオの本質といえるかもしれません。

 

 彼女のあこがれたアイドル八雲なみを通し、「無理して結果だけを追い求めて意味がない」のではないかという問いかけがプロデューサーにされるのです。

 

 にちからしい輝きでは届かないかもしれない。しかし結果を得るための方法ではにちかが苦しむだけなのではないか。ではどちらかがにちかのためなのだろう、という……。

 

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 自分はここに、今までのアイマスで感じたことのない冷たさのようなものを感じました。

 

 自分はアイマスのシナリオは「自己実現」の文学だと思っています。

 

 アイドルという表現の仕事を通して「自分はどうなりたいか」、「自分は何をしたいのか」に向き合っていく。それを、プロデューサーという身近な立場から眺め、応援する。それが、アイドルマスターのシナリオだと考えていました(自分の大好きなシンデレラのアニメはこれの極みだと思います)。

 

 そしてその物語には、「輝く舞台に上がるための何かを持っている」という前提が当然あるのです。ステージに立って歓声を浴びるだけの何かがある。あとはそれをどう開花させるのか、という。

 

 それは自分の内面と向き合い、自分をどうするのかを考え続ける。自分らしさをどう叶えるかという内向的な成長ものです。理想の自分を実現し、その成果として歓声を浴びる……それがアイマスのドラマなのでしょう(もちろん若干違う子はいます。ストレイライトは自己表現のために偽りを前向きに使っていますし、ノクチルはありのままを必ずしも受け入れているわけではありません。ただそれでも「輝く何かがある」という前提自体は変わらないです)。

 

 ですがにちかは、「自分が満足しても人に認められないものなら意味がない」というセリフが飛び出してくるようなシナリオです。「求められなければアイドルに存在価値はない」というのは芸能界においては当然ではありますが、この点が重視されることは少なくとも近年のアイマスでは少なかったように感じています。というかアイドルものでも意外と貴重なような気すらします(「外からの評価」が重要なアイドルものだと「アイカツスターズ」とか「ナナシス」とかですかね)。

 

 なりたい自分をかなえても、それで終わりなら意味がないのではないか。つまりは、アイドルになって何をするか、ではなく「そもそも七草にちかはアイドルで幸せになれるのか?」がテーマなのがにちかのWING編なのです。なんてシビアな……。

 

 このテーマは、敗退コミュでも掘り下げられています。

 

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 WING敗退コミュでのはづきさんの「条件を譲る方が(優勝してなくてもアイドル続けていいということ)残酷なのか」発言とにちかの「やっと終わった」だの「自分がアイドルじゃないと思わなくてすむ」だの……。アイドルでなくなることで背負わなくていい重荷があると見せつけられている気分になってきます。

 

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 WING優勝コミュですら、これからへの漠然とした不安が残るコミュです。「もしかしたらにちかは優勝せずにアイドルをやめていた方がよかったのかもしれない」と、一瞬ふと思ってしまいました。

 

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 そうであればよかったのにと、思う日が来るかもしれないと。考えるだけで嫌になってきたなあ……。

 

 

 

『まとめ』

 

 ということで、「他人に認められなければ意味がない」という冷たい価値観のもとで繰り広げられるにちかシナリオと、それに感じた衝撃の話でした。

 

 正直先のことを考えるだけでも不安ですが「それでもにちかを幸せにする」というプロデューサーの覚悟もありますし、なみに関わっていたという社長の話など「今後」につながる要素が結構ありましたからね。これからのにちかを見る機会は結構早くやってきそうですし、そこできっと自分には予想もつかない様々なドラマが繰り広げられることでしょう。

 

 その中で、にちかがにちかとしての落ち着ける場所を見つけられたらいいなあ……と思わずにはいられません。

 

 にちかが幸せな結末を手に入れることを願っています。

 

 以上です、ありがとうございました。

 

©2018 BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

令和3年、FGO始めました ~序章 冬木編~  

 

 

 

 

 こんにちは。ネクサス系統と申します。

 

 いきなりですが、最近大人気のスマホゲームを始めました。

 

 あの、アニメが話題になっていて、可愛い女の子が出てくるやつです。

 

 そう。

 

 

 

 アニメ映画公開を控えてて……

 

 

 

 可愛い女の子の出てくる……

 

 

 

 FGOですね。

 

 

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【なぜ始めたのか】

 

 なぜ今FGOを始めたのか。

 

 きっかけは、去年遊んだとあるゲーム。

 

 

 

Fate/Stay Night』です。

 

詳しい経緯は↓を見てほしいのですが、

 

 

 

honngyoup.hatenadiary.jp

 

 

 とにかく半年ほど前からFateシリーズにドはまりしてます。*1

 

 

 当然、今のFateのメインストリームといっていいFGOにも興味はあったのですが、概要を見た感じ「ある程度Fate作品触れ終わってからの方が楽しめそうだな!」と思ってずーっと寝かせてました。

 

 あと「FGO興味ある」というと多数の知り合いから「やめた方がいい」といわれていたのもちょっと引っかかっていたので……。

 

 とはいえApocryphaのアニメを見終わったくらいで「さすがにもういいだろう」と思えてきたので、細かい懸念点は置いておいてとりあえず初めて見ることにしました。合わないにしろ気にいるにしろ踏み込んでみないとわからないしね。

 

 というわけで、この記事では「最近Fateにハマった」人による令和の新規マスターの感想をつらつら書いていこうと思います。今回は序章について。よろしくお願いいたします。

 

 

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【序章の感想】

 

 物語は導入が大事! と常日頃思っていますが、そういう意味ではFGOの序章は「良い」といえるものだったと思います。

 

 超技術のカルデアの施設紹介から、いきなり事件が起きておなじみのスポット冬木に転送。死線を潜り抜けて聖杯を手に入れたと思ったら人類の未来が失われて――と非常にスピーディな展開の中に気になる要素がちりばめられていて、今後どうなってしまうのかと期待の持てるエピソードでした。

 

 以下、気になった点。

 

カルデアの施設について

 

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 人類の世界をカルデアスというモデルで再現し、それをシバというレンズで観測する。魔術を用いた科学的なアプローチというこのマシンは、まさに近未来の魔術の結晶という感じでなかなかワクワクするもの。

 

 人類史を見通すマシンって意味だとEXTRAのムーンセルを思い出しましたね。まあスペック的にはあっちの方が何百倍もすごいのだけど、それでも似たようなことができているのがすごい。というかレイシフトの設定とかグランドオーダーの内容とかやたらとEXTRAを連想させる気がする。技術提供者にアトラス院いるらしいし。

 

 なにより、「未来は破滅で確定したが、現在の行動で変えられるかもしれない」って構図めちゃくちゃCCCじゃないですか? BBをぶん殴ってやるー! って思ってた頃を思い出して滾ってました。

 

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CCCの絶望ポイントの一つ

 

・オルガマリーさん

 

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 めっちゃ失礼なこと言うと「序章で死ぬ人」って覚えていました(小声)。

 

 初見ってわけじゃないです。「ロードエルメロイ二世の事件簿」でもっと若い時の彼女が登場してましたよね。事件簿では身近な人を失くしながらも「こなくそ!」と立ち上がる人が描かれていましたが、FGOで立場と責任に振り回される難しい大人として登場。

 

 ヒステリックな人だなあと思っていたら、立場にがんじがらめにされたしんどい人生と弱い精神面が色々見えてきて……。

 

 所長! これから頑張りましょうね!!! なんて気分になっていたのに信頼していたレフに裏切られまだ何も成し遂げていないことを嘆きながら死んでいくという衝撃の展開。

 

 こういう願いが叶わず失意のまま死ぬって流れFateだとよく見るんだけどいつ見てもきつい……(最近だとラスアンのシンジがきつかった)。

 

 懸命に生きた先がこの末路。悲しい。今後は「マンガでわかるFGO」くらいでしか見れないのか……

 

・冬木の惨状

 

 冬木の町が燃えている、その構図で思い出すのはもちろん第4次聖杯戦争。でも今回は第5次が起こった2004年の話なんですよね。起こった悲劇が似ているのは、やはりこの特異点の混沌の原因は大聖杯絡みなんだろうか。その辺があんまりはっきりしない。

 

 1章以降の特異点では「何故歴史がゆがんだのか」がはっきりしているのだけど、序章では状況に振り回され続けるばかりで特に何もわからず。いろいろ調べてみても謎の多いシナリオとして扱われているらしいし、謎解きはまだ先なんだろうか。

 

 話の気になるところ抜きにしても、SN系列作品でおなじみの場所が崩れ落ちてる様はきつかったな……。

 

・鯖関連

 

 ステイナイトでおなじみの鯖はたくさん登場しましたが、みんな黒く染まっちゃってとてもまともではなかったですね。小次郎がいなくてハサンがいたっぽいんだけどHF準拠の世界?

 

 セイバーオルタが率いる黒鯖集団。それに立ち向かう手助けをしてくれたのは我らが兄貴、クーフーリン

 

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 ただ今回はおなじみのランサー姿ではなくルーン魔術師としての一面を強調された姿で登場。まあ別にあんまり変わんないんですけど……。

 

 最後まで一緒に戦ってくれるわマシュにサーヴァントとしての心構えを叩き込むわと大活躍。うむ、さすがステイナイトで一番男前なサーヴァント(自分調べ)。

 

 ストーリークリア後にも加入してくれてありがたし。一緒に頑張ろうな!(使ってないんだけどね……)

 

FGOオリジナルキャラ

 

 まずはマシュ。無口な不思議っこみたいなイメージがあったけどそこそこ喋るし妙にずれたギャグも言うし、なんか思ってたより独特。バックボーンがいまいちつかめないけど、いきなりデミサーヴァントになって恐怖しながらも自らが守りたいもののために必死に頑張る姿はいじらしかったですね。

 

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 Dr.ロマンは……まあいいか(結構好きです)。

 

 レフは序章の悪役として出現。いやだって髪型が怪しかったもんね。うん。オルガマリーさんを殺したから許さないよ。

 

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・余談1 チュートリアルガチャ

 

 ★4鯖確定は「鈴鹿御前」と「マルタ」でした。

 

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 どっちも知らねえやつだ……と思ってましたがJKさん「EXTRA CCC FoxTail」出身らしい。そう言えば試し読み読んだ範囲にいた気がする……なんかカズく~んとか言ってたような……。マルタは1章で出てきました。

 

 どれを育てるべきか悩んでましたが「まあセイバーは最良のクラスだから!」ってことでJKを育て始めました(マルタは6章攻略時点で育成ノータッチ……種火足りないよ……)。第1スキル後のB火力はぼちぼち頼りになります。

 

 その他クーフーリン、メドゥーサ、エウリュアレなどの良く見知った鯖も結構引きました。このゲームフレポ引くだけで知ってるキャラたくさん出てくるの楽しい。

 

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これは映りが最悪なエウリュアレさん

 

・余談2 システム関連

 

 UIが若干もっさりしてるなあ~という感想。なんかいちいち細かいところの挙動とか動作が気になるけどまあ許容範囲内です。

 

育成に関してはインストール当初は○○万人記念だったので種火にいきなり困るってことはなかったですが、数キャラ育成するだけで結構バコバコ減っていくのが今後を不安にさせてくれました。

 

 あとこのゲーム周回ゲーなのに楽する要素なさそうだなあという点に懸念が……。この連続出撃って機能なんでフレンド選びなおすんすか?

 

【総評】

 

 ということで序章の感想でした。まだシステム的な苦痛もあんまりわかってなかったのでかなり安心した心持でシナリオを純粋に楽しんでましたね。

 

 のちにいろいろ苦労を教え込まれることにはなりますが……それはおいおい。

 

 今回はここまでです。次回、「Apocryphaオタクオルレアンを絶賛する(仮)」でお会いしましょう。ではまた。

 

 

©TYPE-MOON/FGO PROJECT

©TYPE-MOON ©Marvelous Inc

*1:※触れた作品「Stay Night」「hollow ataraxia」「Zero」「ロードエルメロイ二世の事件簿」「プリズマイリヤ」「衛宮さんちの今日のごはん」「カーニバルファンタズム」「EXTRA」「EXTRA CCC」「月姫(漫画版)」「EXTELLA」「Apocrypha」「EXTRA Last Encore」

アニメ短文感想 魔女の旅々



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総合評価:かなり面白い

 

 

 

 本作は2020年に放映されたライトノベル原作のアニメです。

 

 内容としては、魔法の存在する世界で主人公である魔女イレイナが旅をし、その中で起こった出来事を描く短編連作となっています。

 

 エピソード一つの一つの温度感がかなり違うのが特徴的で、人情物としてほろりと感動する話もあれば、まるで悲劇のような救いようのない話もあり、かと思えば次の回はドタバタ騒ぎのコメディ回だったり。各話ごとのテンションの差は最初戸惑いもありましたが、和数を積み重ねていくとなるほどこのバラエティ豊かな話がこの作品の味なのか、と思えてきました。

 

 いい人もいれば悪い人もいる。素敵な一日があれば最悪の一日もある。気の赴くままに旅をしているからこそ、良いも悪いも含めて色々な経験をするのが旅であるということなのだと感じたのです。必ずしも毎回良い区切りを迎えないからこそ、賑やかでおかしい回がより楽しめるのだと思います。いわば、イレイナという魔女の人生をありのまま描いた作品なのです。

 

 また、作品の語り部であるイレイナという少女も、作品の書かせない魅力だといえます。

 

 見た目こそ純粋華憐な少女ですが、その性格は中々曲者。悪人というほどひどくはなく優しい一面もありますが、善人というにはちょっとがめつかったり。人のために頑張るときもあれば、時には自分の利益や興味、プライドのために動いたりと、程よくいい人で程よく悪い人なのが、良しも悪しも起こるこの作品にいい味わいをくれます。

 

 全くの善人でないからこそ、コメディ回でとる行動にはやれやれとこちら側を笑わせてくれますし、全くの悪人でないからこそ、自分の目の前で起こった出来事に心を痛めたりすることもあります。

 

 魔女という情人より優れた力を持つ存在なので、時に出来事においてヒーロー的立ち回りをすることもありますが、決して彼女は万能の主人公ではありません。人並みに良いところも悪いところも、強いところも弱いところもある、普通の少女です。だからこそ、一つ一つの出来事にイレイナは心が揺れるのです。うまくいって笑顔になることもあれば、目の前で起こっていることに何もできず逃げかえることもある。そんなヒーローではない彼女が語り部だからこそ、このアニメの一つ一つの物語はとても印象深いのだと思います。

 

彼女の存在は、物語上で起こる様々なことを見てる自分たちに伝えるためにとても重要だといえるでしょう。

 

他にも魅力的なサブキャラクターも多いですが、やはり根本的には優しさもつらさもある世界と、そんな世界を旅するイレイナ、という2つの要素がこの作品の根幹の魅力だと思います。

 

次に単発のお話で印象深かったものについていくつか。

 

・『瓶詰めの幸せ』

 

 このアニメ、ただものじゃないなと思ったエピソード。たった10分ちょっとの話とは思えないほどまとまっていて、それでいて後味の悪さも抜群。苦みの濃縮度はこのアニメでも随一。

 

 このエピソードはイレイナの表情の描き方が秀逸で、目の前で起こる理不尽に憤りを感じながらも、何もできない無力さがにじみ出ているのがすごく印象的でした。

 

 ラストの逃げ帰るようなイレイナの姿は忘れられない。

 

・『ぶどう踏みの少女』

 

 ギャグ回ではこれが一番好き。イレイナのほど酔上手がった性格の面白さがギュッと詰まった回だと思う。大暴走して勝手にどっか行くイレイナが面白すぎた。

 

・『遡る嘆き』

 

 放送終了後世間をにぎわせた衝撃回。全話含めてもダントツで演出が秀逸だったんだけど、それゆえに見終わった後のインパクトもすさまじい。というか自分が見始めたときの最新話がこれだったので見終わった後その日は何もできなかった。

 

 エステルの話自体も大概なんだけど、それを見ていることしかできなかったイレイナの感情の崩れ方も心に来る。彼女は英雄ではないからこそ、旅路でこんな風に悲しい出来事に出会うことがあるのでしょうね。

 

・『ありとあらゆるありふれた灰の魔女の物語』

 

 最終回。イレイナに取っての「旅」という物は何なのか、それに対する結論のような回。『遡る嘆き』の後にイレイナが立ち上がるみたいな描写って存在しなくて、まあそんなもんなのかなって思ってたんだけど、この回で完璧にフォローされて感動した記憶があります。

 

 やさぐれてしまった短髪イレイナさんが一番かわいいかもなと思ったのは内緒。

 

 

 

 通してみてみれば、いい意味で多種多様なお話が楽しめ、最後もきっちりまとまっている良質なファンタジーアニメだったと思いました。

 

 作画も安定していて、OP、EDはどちらも世界観にマッチした素敵な楽曲でしたしね。

 

 最後の引き的に続編を作る気満々見たいですので、定期的に続編の作られるシリーズになることを期待します。

 

 それでは。

 

 

 

 

©白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会

 

 

 

アニメ短文感想 異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術~マジ魔王Ver~


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総合評価:結構面白い

 

 本作は2018年に放映されたライトノベル原作のアニメです。自分が視聴したのはお色気要素の表現が過激になったマジ魔王Verになります。

 

 MMORPG廃人の引きこもり主人公がゲームと良くしたい世界に転移し、そこで出会った少女たちとうんたらかんたら……というWeb小説なんかでよくあるスタンダードな異世界物ファンタジーでした。

 

 異世界の日々の中で出会う訳あり少女たちのお悩みを、ゲームの世界で鍛えたスキルで解決していくというよく言うと王道、悪く言うとありきたりな流れではありますが、軽快なテンポと明るい雰囲気で結構サクサク見れます。毎回挿入されるお色気要素も、自分としては正直見てて気恥ずかしさが勝ってしまいましたがたまらない人にはたまらないと思いました。個人的にはクールぶってるけど優しさを隠せないレムがかなり愛おしかったですね。

 

 シリアスが長く尾を引かないのも結果的に話が重くなりすぎず、見やすさを生んでいた気がしますね。魔王様が強いからすっきり終わる、

 

 個人的に一番面白かったのは主人公のディアブロの存在。根っこは人と目を見て話せないくらいのコミュ障なのですが、なんとか異世界でやっていくためにMMORPG内でやっていた魔王のロールプレイでごり押しでコミュニケーションをとっていきます。そのため口調は尊大なのに中身はビビり、という妙なギャップが生まれてシュールな話題を生み出していました。

 

 そしてそれがただのお笑い要素だけではなく、主人公の精神的成長というドラマにつながっているのも良いところですね。いろいろな出会いを通して弱さと向き合いながらもそれでも誰かのために頑張ろうとするディアブロの姿にはほっこりしたものです。最終回の彼の長セリフは、彼が異世界で成長できたからこそのセリフだったと思います。

 

 テンポよし、キャラも可愛い、魔王様が面白い、最後は少し気持ちが軽くなる、と気楽な気持ちで見れる良いエンタメ作品だったと思います。お色気要素に抵抗がないのであれば、気軽に見てみてほしいですね。

 

 4月からは第2期が放送されるということで、そちらにも期待します。それでは。

 

 

 ©むらさきゆきや講談社/異世界魔王製作委員会

第15回【#俺達の少女A】採用音源「俺は有栖川夏葉に勝ちたい」 台本+簡易解説

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実際に動画で使用した画像

 

 先日1月15日に開催されました『第15回 #俺達の少女A』において自分の音源を採用していただきました。ありがとうございました。

 

TS

 

live.nicovideo.jp

 

 

単品版

nico.ms

 

 

 

 せっかく採用されたので、台本を公開させていただきます。

 

 

 

【台本】

 

俺には、夢がある。俺は、有栖川夏葉に勝ちたい。

 

有栖川夏葉、20歳。社長令嬢で才色兼備で文武両道。自分にストイックでありながら、他人には優しい大人気アイドル。

 

なんだこれ。属性盛りすぎだろう。ゲームのキャラクターか何か? 生まれながらいろいろ持っているくせに、容姿も性格も綺麗ときた。天は二物を与えずというが、どう見たって3物も4物も与えられているじゃないか。正直、平凡な俺からしたら羨ましくて仕方ない。人生不平等すぎてイライラしてくるよ。

 

……でも、何よりもイライラするのは、彼女はそれだけ恵まれた存在の癖に、いつだってただ理想だけを追いかけていることだ。常に自分の現状を理解し、目標を定め、そのギャップを埋めるために真摯に努力し続けている。たとえそれが困難を伴うものだとしても。

 

俺にとって羨ましくて仕方ない生まれつき持っている環境すら、彼女からすれば「たまたまスタート位置がそこだった」という話でしかない。もし彼女がもっと平凡な生まれだったとしても、変わらず前を向いて理想を追い求めていただろう。そんな高潔な精神を彼女が持っているからこそ、何もないくせに何もしない俺自身に、ひどくイラつくんだ。

 

理想を追いかけるのに生まれなんて関係ない。必要なのは、志だけ。今を受け入れ、より良い自分を目指し努力する。その点において、有栖川夏葉と自分に差はない。ただ、困難を乗り越え前に進もうと思えるかどうか、心が前を向いてるかどうか、それだけの、単純な問題。だからこそ俺は、有栖川夏葉に心だけは負けたくない。

 

だってそうだろう? 自分が持っていないものを山ほど持っている彼女があんなにも努力しているのに、何もない自分がその背中を見るだけなんて、出来るわけがない。そんなの、ダサすぎるじゃないか。みじめすぎるじゃないか。

 

俺は彼女に何一つ勝てないのだとしても、せめて心だけは、彼女に負けない強さで居たい。ずっとトップへの道を歩み続ける彼女に抱いた憧れを、憧れのままで終わらせたくない。

 

俺は、有栖川夏葉に勝ちたい。彼女の背中を見るだけじゃなく、その後ろ姿に追いつき、追い越したい。輝きに嫉妬するだけの自分はもうやめだ。

 

だから見ていろよ、有栖川夏葉。俺はアンタにだけは絶対負けないからな!

 

 

 

【一口メモ】

・サービスインの時からずっと思っていたことをそのまま言葉にしました。誰からの目線か特定できないのはそのためで、P目線かもしれないしファン目線かもしれません。

 

・本放送において「この言葉は樹里目線では?」という意見がありましたが、こちら側としてはその意図はありませんでした。ただ、「有栖川夏葉の姿を見て心動かされた存在」という意味で、樹里もまたこんなこと思っていたりするかもなあとは思いました。有栖川夏葉は人たらしなので。

 

・楽しかったのでまたやりたいですね。

 

 

 

【おまけ】

 

Twitter:ネクサス系統さん (@hatenakiniwaka) / Twitter

 

アイマスの話あんまりしないんですが、よかったらフォローお願いします。最近はFateアイカツグラブルの話をしてます。

 

Pixiv:ネクサス系統 - pixiv

 

たま~~~にSS書いてます。シャニは透しかないですがもしよかったら。

 

 

500文字で推しを語れるのかシリーズ:有栖川夏葉 ~なんなんお前最強キャラか?~ - 時空を超える「これすき」 (hatenadiary.jp)

 

今回の音源の元ネタみたいな記事です。シリーズと書いてあるけど続かなかった。

 

 

以上です。最後まで読んでいただけてありでした~。

 

 

 

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