時空を超える「これすき」

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アニデレ14~17話振り返り「アイドル色をしたギフト」

 

 おはようございます。

 本日より2クール目の振り返りとなります。美城常務の登場、CP解体の危機、他部署とのかかわり。視野は広がり物語も大きくなりますが、物語の根本は特に変わりません。「普通の女の子たちが、アイドルになるまでの物語」。より大きな困難があったとしても、そこは大切にされていると思います。あと泣いちゃう話が多いです。

 

 

 

14話 「Who is the lady in the castle ?(城の中のあの子は誰だ?)」

 

・美城常務、帰国

 ニューヨークの関連会社にいたという美城常務が346に帰還し、社内がざわざわ。父親に顔を合わせることもなく真っ先にプロダクションに向かい、現状把握をしている様子。その過程でCPのプロジェクトルームにも顔を出しました。

 事前に事務所のアイドルたちについてもある程度把握しているなど、できる女感を感じさせますね。

 

・絶好調のCP

 全体のアルバム(表紙こそGOIN‘!ですが、アニメの設定的には全員のソロ局の入ったアルバムのようです)が発売されたり、撮影などの仕事でスケジュールもどんどん埋まるようになっており、すこぶる順調。これからにも期待がかかります。

 

・「楽しくなる途中」

 ある日から、周りに不自然な人影を感じるようになったプロデューサー。事件のにおいを感じ取ったアイドルたちは、調査を始めることに。

 わりと積極的なメンバーが多い一方、いまいちついていけない凛。そんな凛に、プロデューサーは「アイドルの活動は楽しいか」と尋ねます。凛は、笑顔で「楽しくなる途中、かな」と答えました。

 わからなかった世界がわかりだして、少しずつそこに夢中になり、熱を持ち始めているのです。

 

・先輩と後輩

 ある日、凛は2人の女の子から声をかけられます。奈緒と加蓮、彼女たちは、同じ346プロダクションの後輩で、サマーフェスを見てくれたそう。

 デビュー前の彼女たちですが、活躍するCPを見てやる気をもらっているようで、凛を先輩としても目標としてもみている模様。そんな2人の言葉に、どこかうれしそうな顔をする凛なのでした。

 

・クライマックス推……理?

 プロデューサーのストーカー(仮)の容疑者として急浮上したのは佐久間まゆ。一行はまゆを探して東奔西走。そんな中出会った、奈緒たちの同じ部署の先輩である美嘉に二人のことを尋ねる凛。「いずれライバルになるかもしれない」。そんな言葉に、どこかわくわくした表情を見せます。

 そうこうしている間にまゆを発見したCPの面々は、まゆからメッセージを預かります。

 呼び出されたプロデューサー。なんでも、彼女の担当プロデューサー(CPのプロデューサーと同期)の誕生日を尋ねたかったそうで……。

 思いのほかあっけない結末にがっくりきたCPの面々。とはいえ、探偵ごっこは楽しかったようで、また何かあったら頼ってとプロデューサーにいうのでした。

 

・NO MAKEは、アルバムの話。

 ある日のプロジェクトルーム、発売したアルバムを卯月とキャンディーアイランドの3人と聞く話です。

 ほのぼのした話ですが、CDが発売したことをまるで信じられないかのように語る卯月だけが引っ掛かりますね。

 


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(ソロ曲入りのアルバム。現実にもスターターベストというCPのアイドル全員のソロが入ったお得なCDがあります)

 

 

 

15話 「When the spell is broken ...(魔法が解けたとき)」

 

・強硬改革

 アイドル部門の統括役となった美城常務がプロデューサーたちの前で告げた今後の方針。それは、「既存プロジェクトの解体」、並びに、「ブランドイメージを確立するために取得選択したうえでの再編成」。

 あまりにも急で大きすぎる改革内容に、当然プロデューサーは異を唱えますが、常務は「現状のやり方(アイドルの個性を伸ばしていくやり方)では成果が出るまでが遅すぎる」とあくまで改革を断行する様子。

 CPのプロジェクトルームも地下に追いやられ、途方に暮れるアイドルたち。プロデューサーは、常務の方針への対案を上げるため、企画作成を始めます。しかし、アイドルたちはそれを待つことしかできず……

 

・改革の余波

 当然の大改革に社内も大混乱。新規の展開は一度凍結となり、デビュー間近だった奈緒と加蓮も、デビューが無期限延期に。

 あまりにも急すぎる改革に憤った未央は、衝動的に常務のもとに乗り込もうとしますが、凛に諫められます。どうしようもないのがわかっていても、どうにかせずにいられない未央は、卯月にどう思うかを尋ねます。

 突然のことでうまく答えられない卯月。辛うじて、今できるレッスンを頑張る、とだけ答えます。未央はその答えが腑に落ちたのか、あるいは卯月を信頼してのことかはわかりませんが、気持ちを落ち着け、まずは今できることに専念することに決めます。

 


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(常務に憤る未央。彼女がこんな風に誰かに明確な負の感情を持つのは珍しいですが、感情的になると周りが見えなくなるのはまだ変わらず)


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(答える言葉を見つけられない卯月。危うさが見えますが、未央や凛は気づけなくて……)

 

・私たちにできることを、私たちのやり方で

 新規の仕事は入ってきませんが、既存の仕事をこなしていくCP。そんなある日、NGsは、346プロのトップアイドルの一人、楓と仕事をすることになります。

 美城常務の大型特番の仕事を断り、小さなライブ会場でのライブをすることにこだわった楓に、NGsはなぜと尋ねます。

 その答えは、「ファンとともに歩いていきたいから」。

 初めて立った舞台にもう一度立ち、ずっと変わらずファンとともに歩むことを望む彼女にとって、ブランドイメージを重視する常務の考え方はそぐわなかったのです。

 そんな自分らしく歩こうとする楓の姿に歩み方を決めるNGs。CPの面々も自分たちのやりたいことを企画書にするなど、自分たちのやり方で前に歩むことを決めます。

 ただ、卯月だけが、自分のやりたいことを見つけられず、焦ってもいるようで……

 

 

 

16話 「The light shines in my heart.(心の中のきらめき)」

 

・舞踏会へ

 常務への対案として、シンデレラの舞踏会という複合型ライブイベントの企画書を提出したプロデューサー。アイドルの個性を活かし、ファンとアイドルを笑顔でつなごうとするそのコンセプトを、常務はおとぎ話のようだといいつつ、今期末までに成果を上げることを条件に、独自に企画を進めることを許可します(支援も口出しもしないという前提で)。

 とりあえずの方針が見えたCP。舞踏会に向け、それぞれの個性を進化させていくことを目指すことで、全員が団結します。

 

・憧れと諸事情

 個性を磨くための方法を考えるCPの面々、みくも、自身の猫キャラをどのように活かしていくかを考えます。そんな彼女のあこがれは、安部菜々。周囲をも巻き込むその強烈なキャラクター性をみくはリスペクトをしていました。

 しかしそんな時、常務の改革の影響でいわゆる「バラドル」路線のアイドルたちが、方針転換を迫られます。常務はかつてのようなスター性のある、別世界の住人のようなアイドルを育て上げたいようで、既存の番組なども路線変更していくとのこと。

 社員すら困惑する現状、当然その余波は菜々にもやってきます。コーナー担当を下ろされ、ウサミンとしての活動にも、選択を強いられます。

 プロモーションのイベントでも、ウサミンとしてステージに立つかどうかを直前まで悩みます。しかし、イベントを見学していたみくの声援を受け、「自分が信じるままに」ステージに立つことを選びます。

 

・個性よ、集え!

 みくの提案で、方針転換を迫られたバラドルたちとも、舞踏会に向けて協力していくことになります。十人十色の特色を持つアイドルたちの姿を見て、みくもまた、自らの個性を貫くことを決意しなおすのでした。

 

・NO MAKEは、笑顔の話

 今回のNO MAKEは、舞踏会のテーマについて話し合う蘭子とアナスタシアの話。

 自らの個性が舞踏会のコンセプトに似合うのかを悩む二人。他人の輝きはよく見えるけども、自分の輝きは自分じゃよくわからないもので。他人に言葉をかけられても、それを信じられるかはまた別の話。

 本編の話にもつながる、大事な話です。

 

 

 

17話 「Where does this road lead to ?(この道はどこに続いているのだろう)」

 

・常務の思惑

 この回に限らず、何度も今西部長から、改革が早すぎではないか、既存のやり方を認めてもいいのではないかと問われますが、それに対する常務の回答はいつも同じです。

 曰く、「346のやり方にそぐうやり方で」、「早急な成果を」。

 その強情ともいえる態度には、焦りもみられます。

 目指す場所とやり方ははっきりしていますが、彼女が何を思っているのか。それについては、はっきりしません。

 

・無責任ではいられないから

 方針転換の波は、CPのよき先輩である美嘉にも。

 自分らしさを封印し、大人らしいビジュアルで売っていく方針に一度は拒否した美嘉ですが、成果のあげれない部署は解体されるという噂もあり、部署の稼ぎ頭である美嘉は後輩の為にその路線変更を受け入れます。

 今までと違う自分の写真、今までとは違う反応。自分のことなのにそれをうまく受け入れることができず、葛藤する美嘉。しかし責任ある立場としてそれをなげうつこともできず、悶々とした気持ちを抱え込むのでした。

 

・個性の無法地帯? 「とときら学園」

 CPの面々をはじめとした、様々なアイドルの個性を引き出す場所として、プロデューサーが用意したのはテレビ番組。幼少アイドルを中心としたお助けバラエティを企画し、CP内からは凸レーションに白羽の矢が立ちます。

 TV出演に張り切る莉嘉でしたが、なんと衣装がまさかのスモック。自分の目指す方向とはまるで真逆な衣装をうまく着こなせず、収録もいまいちうまくいきません。たまった不満を美嘉に吐き出しますが、葛藤し続けている美嘉は衝動的にきつい言葉を投げかけてしまいます。

 一方みりあも、せっかくテレビに出ることになったのに、母親は生まれたばかりの妹の世話で精いっぱい。お姉ちゃんとしての自分をうまく割り切れない様子。

 

・お姉ちゃんが泣けるのは

 八つ当たりのような形で莉嘉に当たったことを後悔している美嘉は、同じようにしょんぼりしたみりあと事務所で遭遇します。お互いの悩みを吹き飛ばすため、一緒に遊びに出掛ける二人。

 散々遊んだあと、みりあも姉であることを知った美嘉は、お姉ちゃん同盟を組みます。互いに、誰かの為に何かを我慢しなきゃいけない立場として共感を覚える二人。美嘉は年上らしく振舞おうとしますが、同じ辛さを共有するみりあと話して心が緩んだのか、その眼には涙が。

 一度崩れた涙腺はとどまらず、たまらず泣き崩れる美嘉を、みりあは優しく抱きしめます。

 何かを背負う人――例えばお姉ちゃん――が泣けるのは、それを忘れられる瞬間だけ。

 お姉ちゃんにも、泣きたいときはあるもんです。

 


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(お姉ちゃん同士だから、背負うもの同士だから、そのつらさを分け合えるんですね)

 

・私色のギフト

 莉嘉もまた、自分が番組にどのように向き合っていけばいいのかを悩んでいました。CPのアイドルたちにも気を使われ、答えを探そうともがきます。そんな莉嘉のヒントになったのは、杏ときらりの会話でした。「服は何を着ていようと自分」という杏の言葉と、「服を着て自分がうれしいかが大事」というきらりの言葉。

 そこから、莉嘉は、「衣装を自分らしくあるようにいじればいい!」という結論に至ります。

 そして、収録本番。スモックを着ながらも、小道具を自分らしくアレンジしたり、園児でありながらギャルピースをしたり、「自分らしさ」を貫きます。

 莉嘉のふるまいは、収録を見学していた美嘉にも影響を与えます。

 再び、大人らしいメイクと衣装で撮影に挑む美嘉。しかし、そのポーズは見慣れたギャルピースで――

 どんな舞台であれ、自分らしさを残せるのだということに気付いた美嘉。

 それに気付けたのは、なにより莉嘉のおかげです。追う追われるではなく、ともに影響しあい、高めあう存在として、城ケ崎姉妹が並び立った瞬間といえるのかもしれません。

 

 

 

まとめ

 NGs目線の話ももちろんですが、常務という存在が介入したことで、より各アイドルの内面に突っ込んだエピソードが増えました。

 どのエピソードにも共通してみられるのが、自分らしさ。それぞれ向き合う課題は違っても、その点においては同じですね。

 この4話に限らず、自分らしさという言葉は2クール目全体で重要なキーワードになっていきます。それぞれのアイドルが、各々導き出す結論は、どれも等しく尊いものであると自分は考えます(17話見返しているときに、私色ギフト流れた瞬間泣いちゃいました)。

 

 そしてもう1点、重要なのは常務です。

 CP側から見ると、いきなりプロジェクトを解体して思うがままに改革を断行する悪役のようでもありますが、それは正しい認識ではないと思います。

 その手段の是非は問われるにしろ、ブランドイメージを重視した戦略、それ自体は一つの方針としての意義はあるはずです。

 彼女が非難されても仕方ないのは手段であって、目的ではないということ。彼女自身は、同じ事務所の同僚で、明確な敵ではないということ。これらの点は、常務という人間を語る上で大事な前提になってくると思います。もちろん、プロデューサーやNGsを語る上でも。

 

 次回は18話~です。よろしくお願いします。

 

ⓒBNEI/PROJECT CINDERELLA