おはようございます。
「あれ? 8話から11話は?」→NGs目線だと振り返るほどの物がなかったのでスキップさせていただきます。
ただ、NO MAKE8話は未央が頑張っている描写が印象的なので見てみてくださいな。
本日は12話と13話。1クール目の最終局面です。これは余談なんですが、デレアニはもともと1クール予定で製作されていて、監督決定後に2クール目を追加したという経緯があります。そのためか、「ここで終わってもおかしくない」ほど気合の入ったエピソードですよ。
12話「The magic needed for a flower to bloom.(花が咲くには魔法が必要だった)」
・気合入りまくりのNGs
フェスにむけて合同合宿をすることになったCPの面々。NGsの三人(特に未央)は、ミニライブでの一件もあって気合が入っている様子。
あのステージで残してきた後悔を清算しよう、そんな思いが強い訳です。
・かみ合わない全体曲
合宿中の大きな目的として、フェスで初披露となる全体曲の練習に取り組むCP。
しかし、14人の息を合わせるのはなかなか大変でうまくいきません。
未央は焦りからかがむしゃらに練習しようとしますが、杏の制されます。
自分のことでいっぱいいっぱいになると、未央は周りが見えなくなりがちになることが多いですね。
そろわない足並みを見た美波は、ある考えを持って特別プログラムを提案します。
・深まる絆
ユニット対抗でいろんな競技をすることになったCP。全力で競い合う中で、互いの心の距離を縮めていきます。
アニデレは、「相手の個性を理解したうえで、お互いの中に入っていく話」と監督が言っていたことがありましたが、まさにそんなシーンですよね。
そうして中を深めたCPの面々は、これから待っているフェスの景色に思いを託すのです。「どんな景色が見えるだろうか」。そんな思いとともに、フェスへの準備を進めていくのでした。
・NO MAKEは、合宿が始まる少し前。
12話のNO MAKEは合宿前。宿の周囲を散歩するNGsでしたが、すこしはしゃぎすぎた卯月が日陰で休むことに。そこに立ち寄ったアーニャとたどたどしく会話をする卯月。熱に浮かされたのか、自分の中に持っている漠然とした不安を口にします。
まるで、今の自分が夢のようだ、と。ふと瞬間に覚めてしまうのではないか、と。
卯月自身が、「アイドルである自分」に、はっきりした自信を持っていないことがわかるエピソードですね。
一方凛は、成り行きでプロデューサーから調子を尋ねられ、前向きな回答をします。彼女にとって、アイドルという世界が少しずつ見えてきたことがわかりますね。
まとめ
ため回という一面と、ラブライカ回という側面の両方を持つエピソードだと思います。
それぞれ違う歩幅で歩いていた(デビュー時期の違いや、フェスへの思いの違いなど)CPたちが、全員で少しずつ同じ方向を向き始めるのが大変エモい回です。
NGsはやや空回りがちでしたが、その思いは真剣そのもの。覚悟をもって、フェスにのぞむわけです。
13話「It‘s about time to become Cinderella giris!(今こそ、シンデレラになる時!)」
・サマーフェス開幕
CPにとっての初めての大型ライブ、サマーフェスが開幕です。
少なからず緊張するメンバーもみられる中、リーダーとして行動するうちに知らず知らずのうちにオーバーワークをしていた美波が倒れるなどのアクシデントはありましたが、蘭子のサポートをもあって何とか乗り越えます。
会場のボルテージも高鳴り、いよいよNGsの出番というところで、いきなりの豪雨に雷で会場がダウン。まさかのライブ中断となってしまいました。
・もう逃げない!
なんとかライブを再開できることになりましたが、雨よけに避難した観客が戻っておらず、少ない観客の前でパフォーマンスしなければならないことを伝えるプロデューサー。
その言葉に対し、NGsは「今そこにいるお客さんを笑顔にするため」に、ステージに上がる覚悟をします。あの時とは違い、しっかり言葉を伝えあい、状況を正しく認識したうえで、向き合うと決めるのです。
掛け声とともにステージに上がる3人。曲はあの時と同じ曲。
そこにいるファンに向け、全力で歌い踊るNGs。わずかなお客さんも、彼女たちの思いにこたえるようにコールを入れます。
最後まで笑顔を絶やさず、全力で踊りきった三人。やり切った彼女たちには、笑顔が浮かんでいました。
・夢みたいにきれいで……
CPのユニットごとのステージも終わり、いよいよ披露するは全体曲。なんとか復帰した美波を合わせた全員で、「GOIN‘!!」を披露します。
各人の個性の出るダンス、見ごたえのあるフォーメーション移動、だんだんとコールの強くなる観客、状況にぴったりな一体感と底知れぬ楽しさをくれる歌詞、全部が絡み合って最高に上がるライブシーンとなっております。
全身全霊をもって、パフォーマンスを終えるCP。その景色は、まさに「夢みたいに綺麗で泣けちゃう」ような景色だといえるでしょう。
・魔法の後で
ライブが終わり、裸足で安らぎの時を過ごすアイドル達。裸足は、ガラスの靴を履いていない=魔法のかかっていない素の姿の象徴でしょう。ちなみにやたら作画が生々しいです。
そんな彼女たちに、プロデューサーがファンレターを持ってきます。山のようなファンレターを見ながら「アイドルみたい」とこぼす卯月。彼女はまだ夢の中にいるようで――
それぞれ宛に届いたファンレターやアンケートを確認するCP。そんななか未央は、ミニライブでファンになった言う人からの熱いメッセージを目にします。
あの時の時のステージに確かに意味はあったのだと、自分がだれかを笑顔にできたのだと、その事実に思わず涙ぐむ未央。そして、泣きながらも笑顔でプロデューサーにこういうのです。
「アイドル、辞めなくてよかった!」
いい、笑顔ですね。
そして凛も、また、アイドルという世界で表現することに喜びとやりがいを見つけ出したようで、楽しそうにプロデューサーと話します。
最後は、みんなで夜空を眺めながら会話をする面々。「ちゃんとお客さんの顔が見えた」。自分たちのなしたことの喜びをかみしめつつ、さらなる未来へ希望を望む少女たち。
彼女たちの道は、これからも続いていくのです。
・NO MAKEは、卯月の話。
NO MAKEはフェスの後、養成所の同期からファンレターが来たことを涙ながらにプロデューサーに伝える卯月。いわく、「こういう声があると、自分はまだアイドルでいていいんだ」と思うそうで。そんな卯月を、プロデューサーはそれもまた卯月の良いところだと認めます。
素敵なエピソードですが、ほんの少しだけ、卯月のアイドルとしての在り方に危うさも見える回ですね。
まとめ
1クール目の集大成となるエピソードでした。NGs目線から言えば、7話までの忘れ物をすべて回収し、すっきり一区切り! となったのではないでしょうか。
未央は自らの思いを清算し、凛もアイドルというものにはっきりとした意義を見つけました。卯月は、ぼやけたままなのですが――
次回からは2クール目となります。常務の登場により、物語は1クール目とはまた違った方向へ進んでいきます。また、1クール目では大きく描かれなかった凛や卯月の葛藤も描かれていくことになります。
常務については、アニデレ2クール目を語る上で絶対に外せない人物ですので、要所要所で彼女についても掘り下げていきたいと思います。
2クール目前半はかなり飛ばし飛ばしになるかもしれませんが、NGs関連のことはしっかり拾っていきますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。