時空を超える「これすき」

アイマス中心に、とにかく好きなものを好きということをメインとしたブログ。 Twitter → @hatenakiniwaka

――あなたの未央はどこから? 「自分はアニメから!」

 

 

 知っているか知らないかはさておき、自分は未央Pなんです。
 じゃああんさん初めから未央が大好きだったのかい? と問われれば答えは「NO」。むしろはじめは苦手なタイプでした。

 

 そもそも自分は騎空士で、デレマスに触れた理由はコラボキャラを入手するためだったんですよね。
 そこでログインしたら[アスタリスク]の多田李衣菜のカードもらって(フライデーナイトフィーバーですね)、「お、かわいいじゃんこの子。アニメやっててそれに出てんの? よっしゃ見ようか」ってノリで一話を見て、その完成度にちびったんですよ。

 

「なんやこの頭おかしいクオリティは……」

 

 こいつは伝説のアニメになるかもしれねえと思い、視聴を決定。その前に予習を兼ねて、さくっと検索。どうもこのNGsという3人組が中心らしい。

 

 卯月――なんか普通?
 凛――あ、美人系かな?

 

 未央――――あ、これ苦手なタイプだ。

 

 「おいゴラァ!」とどつかれそうですが許してくだせえ。本当に苦手だったんです。
 なんというんでしょうね? こう、「元気で、お調子者で、ムードメーカーで――」みたいなキャラがとにかく苦手だったんです。なんかこう、言っちゃ悪いですけど怖くないです?
 何分根っからのくそ陰キャ思考で生きてきたのでパーソナルスペースが狭いタイプの子が得意じゃなくて。なんかこっちの懐にずけずけ入ってきそうで。「やめてこないで!?」って言っても「ええ、いいじゃーん!」って無遠慮に食い込んでくる予感。

 もちろんアニメ序盤の会話とかを聞いてて行動力があるし、いい子なんだろうなあというのも何となくは分かってたんですけども、いかんせん初見の印象ってのはなかなか消えないもんでして。

 

 あと、ほんの少しだけよくない噂を耳にしていたってのもあるんですよね。
 お恥ずかしい話ですが当時の自分はかなりの情報弱者で、偏向報道系のまとめサイトに出入りしてまして。そこでよくわからんのですが、「未央 6話」という単語と一緒になんだか頭の悪い罵詈雑言を脳死で唱えている人がたくさんいたんですよ。

 

「ちゃんみおー、Youなにしたのー……?」

 

 まあそんなこんなもあって、5話までのちゃんみおへの印象は、「いい子なのは分かるけど、個人的に苦手なタイプなおちゃらけJK」程度でした。
 6話まではね。

 

 一転したのが6話。
 まず序盤からなんかおかしいんです。順調に進んでいるはずなのに、なんか未央が、というよりNGsがおかしい。
 なんだかふわふわしているような、夢心地のまま、熱に浮かされたまま歩いているような、そんないやな浮遊感。
 決定的だったのは、未央の「お客さんに盛り上げてもらおう!」という発言を、ほかの二人が肯定した瞬間。
 あ、まずいこれ。なんか知らんけどろくでもないこと起こる。そう確信。当たってほしくはない確信が、現実になります。

 踊りだすNGs、表情は暗く、見下ろすステージの客はまばら。華やかに照らされたステージから見える景色はあの日見た夢のような景色とはかけ離れていて。そこで彼女たちは幻を追いかけていたことに気付いて。
 ちょっと吐き気がするくらいここの演出がえぐくて、なんだか自分まで大きな失敗をした気分になって、マジできつかったです。

 

 そして、ステージが終わって無言で去っていく未央。ここで思い出すいやな噂。
 彼女は何というのだろう。あのステージを見て彼女はどう思ったのだろう。
 いやな汗をかきながら、未央は開口一番こういうのです。

 

「お客さん全然少ないじゃん! なんで!?」

 

 このセリフを聞いた瞬間、自分は泣きたくなりました。
 なんたって、この時の未央の言葉の吐き出し方すんごく生々しかったんです。「状況が理解できなくて、恥ずかしくて、ふがいなくて、でもそのつらさを吐き出す先がない」、そんなやり場のない感情が漏れ出しているのが痛いくらいに伝わる声色で。そんなリアルでも聞いたことあるような人間臭い感情の発露をこんなファンタジックなアニメで聞くと思ってなくて。
 なにより、あんな明るく振舞っていた彼女が、こんな弱い一面を持っているとは思わなくて。
 「緊張しい」くらいなもんで、基本割と器用にさくっとこなしちゃいそうな彼女が、まさか、という感じで。

 自分の中の「本田未央」が、全然正しくなかったことを知ったのです。

 

 だってそうじゃないですか。6話と7話の彼女の反応、あんなにも生々しいですよ?
 「自分の周りの豪華さに目がくらんで、ステージの本質を勘違いした」のも、「同級生に情けない姿を見られて逃げ出した」のも、「こらえられずやり場のない感情を周りにばらまいちゃう」のも、「与えられた言葉を受け止められなくてその場から走り去っちゃう」のも、「自分に責任があることがわかってても、それに向き合うのが怖い」のも、「戻らなきゃいけないと思っても、戻る勇気が出ない」のも、全部全部腐るほどよくある話で、痛いくらい共感できる、できてしまうもので。
 それがまさか、ムードーメーカーを地で行くような彼女がそんな姿を見せるなんて、思わないじゃないですか。
 ようやくこの時自分は、「あ、彼女も自分と同じ人間なんだ」ってわかったんです。

 

 でも、彼女はそこで立ち止まらなかった。
 プロデューサーとしっかり向き合って、後悔も悔しさも、全部全部背負って、もう1度たちがある決心をするんです。
 あれだけ大きな失敗をして、それでもなお、もう1度立ち上がる彼女の姿が、すごくまぶしくて。

 

本田未央って、すごいのかもしれない」

 

 って、まあちょっと思ったんですよね。

 

 そこからはまあ、何となく本筋を追いかけながら未央もちらちら追いかけるわけですよ。
 するとまあ、いろいろ意外なことがわかりまして。

 

「距離感は近い」けど「引くべきところは引く」
「お調子者」だけど「意外と繊細」
おちゃらけた感じがする」けど「努力家でもある」
「ふいに立ち止まる」けど「また立ち上がれる」

 

 なんだか追いかけていくうちに、どうやらこの子は、すごく「自分である」ために努力している子らしい、ということに気付いて。
 すげえなあ。いいなあ。って思いました。
 だから、13話の、「アイドル、やめなくてよかった!」ってセリフがマジで本当に涙腺にきて、人生で初めてアニメで泣きました。

 

「むしろありがとう!!!!!!!!!!!」

 

 多分マジで本田未央が大好きになった瞬間は、ここだったんじゃないですかねえ。

 

 それから、まあ2クール目を見始めて。
 2クール目でも彼女は何度も悩みましたし、立ち止まるときもありましたけど、迷う卯月と凛を最後まで支える姿を見て、すごく人にやさしくできる子だということを再確認して。
 「成長したなあ」なんて親目線でしみじみ語ってみたりもして。
 流れ星キセキを楽しそうに打た彼女を見られて、笑顔にならずにいられなくなりまして。

 本当に、こんな素敵な人に巡り合えてよかったなあと、まあアニメ見終わって思いまして。

 こうして、自分は本田未央が大好きになったわけです。

 


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(弱さに立ち向かえる、君はすごい!)

 

 

 
まとめ

 自分はですね、本田未央という人間を尊敬しているんです。すごく壮大な理想があって、そのために弱い自分とも向き合うことができて、誰かのためにあんなに全力で動くことができる。理想の現実の間で悩んでも、そこに解を導き出そうと立ち向かえる子なんです。そんな止まらぬ探究者である彼女は、すごいんです。
 そんなすげえ彼女が、自分は大好きです。

 

 皆さんは彼女のどんなところが好きですか? どんなことがきっかけで彼女を好きになりました? ぜひぜひお聞かせください。「ここすき」大会、始めちゃいましょう。そんときには自分も呼んでください。
 それでは。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 本田未央は、すごいぞ!

 

 

PS もしよろしければこんな企画があるのでよろしくお願いしますね!!!

 
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ⓒBNEI/PROJECT CINDERELLA