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[逆転裁判456王泥喜セレクション]ネタバレあり感想⑧ 5-3「逆転学園」

前回

 

 

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 良くも悪くも逆転裁判5に感じる印象がギュギュッと詰まったシナリオで、粗もかなり目立つけどやりたい事自体は悪くないシナリオかなあと言うような感じです。

 

 今回は心音がメイン弁護士で、彼女が親友であるしのぶを助けようと七転八倒していくのがメインとなりました。2話までは助手的な立場でバタバタする役目でしたが、今回は未熟なりに感情をあらわにして食らいついていく姿が描かれていました。
 過去作の主人公は成歩堂が意外と皮肉屋だったり、王泥喜が見た目より常識人だったりするので少年のようにギャンギャン噛みつく彼女の姿は新鮮でしたね。ちょっとうるさすぎる部分もありましたが、親友を思えばこそと思えばまあわからなくもない。
 なによりグイグイ動いて表情もコロコロ変えるところを正面でずっと見続けていくことになるので、なんだかちょっと可愛らしく見えてきました。

 

好きな顔

 

 それと今回は王泥喜君が先輩として心音ちゃんのサポートをしていたわけですが、他にも牙流検事が出てきたりラミロアさんの衣装がでてきたりと4のファンに優しい話でした。

 

見たことがあるやつ


 4のクライマックスでは自身の未熟さを噛み締めていた王泥喜くんですが、今回は頼りになる先輩として心音を精神的に支えてました。4の頃は一番若かったのでわかりづらかったのですが、こうして兄貴分になるとストレートな言葉がとても頼りになります。しのぶが惚れたのもわからなくないというか、普通にかっこいいしいいやつですよ。対比になる心音が出てきたことでようやくキャラが立ってきた感じがあります。


 牙流検事は今回完璧に味方ということでしたが、別に4本編のノリのままでそのまま立場の問題なく支えてくれる形なのでそれはもう頼りになるイケメンでした。やはり彼はライバルと言うより立場の違う協力者って感じがします。今後も時々こんな感じで出てきてほしい〜。ちょっと不憫なのが相変わらずなのが笑った。

 

イケメンども

 

 メインキャラ周りの話は比較的満足した一方、ゲストキャラ周りはうーん。良し悪しといったところ。


 本エピソードは特にキャラがテンション差が激しくて、男子モードと女子モードの落差がとんでもないチシオとか、天才からすごい勢いで化けの皮が剥がれていくレイとか、もうコメディに振り切ったとしか思えない勢いなのでまあ読むのが疲れる話でしたね。意外性はあるんですが会話のテンションが振り切れてるので、初見の驚きと面白さがだんだん食傷気味になっていく感じがありました。
 取り扱いたい「真実」とか「正義」の話の割に話がぶっ飛びすぎって感じでかみ合わせがちょっと悪いのかな? でもその開き直った感じもこの作品だと思うのでうーむ。

 

 ミステリーとしてもあんまり意外性はなかったですね。メタ的にまあ一路先生やろうなとしか思えなかったし、状況をスライドさせていくミステリーは逆転裁判っぽくはありましたけど動線がわかりやすすぎて謎解きが消化作業になっちゃってるのはマイナス。本作の易化はちょっとやり過ぎよりな気がします。

 

 ただまあ、若年者の青い友情とかしのぶの善性とか要素要素は光るところがあって、話も捻じ曲げられそうな真実を突き止めるために戦う、という構図自体はいいものですので嫌悪感とかはあんまりないですね。筋自体は熱かったと思います。
 話の持っていき方を複雑にしてしまったせいで爽快感が損なわれてしまってた4-3とかと比べると、割と爽やかな終りを迎えてくれるのはありがたいです。粗っぽくてもあんまり嫌な気持ちにならないのは5のいいところだと思います。

 

 後半のエピソードへの伏線っぽいもの(王泥喜の親友、心音とユガミの関係など)も少なからずでてきているので、この辺がどう実るかにも注目したいですね。

 

 あとは本エピソードは特に演出面が優れていたかなと思います。3D演出はここまでできるぞとこちらに見せつけてくれる感じが○。遊び心満点で見てるだけで面白いのは素直に良しです。

 

爆笑ポイント

 

 特に後半の心音のナルホド像再現は絵面がやばすぎると思う。

 

なんかドキドキします

 

 そんな感じでしょうか。終わり良ければ全て良しとは言いますが、このエピソードは本当にそんな感じだったかなと思います。
 この作品自体も、そんなふうに無事終わってくれることを祈るばかりですね。

 

 

 

 

 

 

 

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