おはようございます。総選挙の季節も近づいてきましたが、準備は進んでいますでしょうか。すぐにどうこうできないものも多いので、参加予定の人は、今からしっかり準備しておきましょう。
本日は7話。NGsの二人、未央と凛にとって大きな意味を持つエピソードです。そして、プロデューサーにとっても新たな一歩を踏み出すことになりますね。
7話 「I wonder where I find the light I shine...(私のきらめきはどこにあるのだろう)」
・暗い画面演出
一見見て、「おや、随分画面が暗いな」と思う方も多いと思います。デレアニでは、登場人物の心象を表現するため、「多少現実感を無視してでも、強調する演出をする」というスタイルになっております。曇り空がやがて雨になり、状況もどんどん悪化していく……古典的な表現技法ですが、ドラマの雰囲気をはっきり表しています。
・戻らぬ未央とプロデューサー
アイドルやめると宣言して、事務所に姿を見せない未央。卯月たちは未央に会いに行こうとしますがプロデューサーはあくまで一人で解決しようとします。
しかし、心の傷ついた未央が事務的な対応しかしないプロデューサーに心を開くことはなく、拒絶してしまいます。
受け止めきれない現実(勘違いですが)に向き合えない未央と、そんな未央に心から向き合えないプロデューサー。かみ合わない2人の思いは、決して交わりません。
・凛もまた……
膠着した状況、煮え切らないプロデューサーの態度に不信感を覚える凛。プロデューサーを信じられず、彼女もまたプロデューサーのもとを去ってしまいます。
ここまできてもまだアイドルに踏み込めないプロデューサー。状況はどんどん悪化していきます。凛も、また1話のころに逆戻りです。
・もじゃむーへのお見舞い
あまりにもかわいいことで有名なもじゃむー登場シーン。
プロデューサーは卯月からもミニライブの件で責められるかと身構えますが、出てきた言葉は「次こそは頑張りたい」という言葉。
その言葉や思いが、プロデューサーの情熱に火をつけます。
覚悟を決めたプロデューサーが走り出すシーンは、今見ても熱いです。
・プロデューサーと、未央
卯月からのメッセージにこたえる言葉を持たず、ただただ画面越しに謝ることしかできない未央。そんな時やってきたのはプロデューサー。ひどい言葉をかけたのにもかかわらず(本人も自覚がある様子)やってきたプロデューサーの前とは違うその熱意に、恐る恐るながらも会話を受け入れる未央。
プロデューサーは、未央の勘違いを一つ一つ解いていきます。自分の思い込みにようやく気付く未央ですが、そのことで余計にふがいなさを感じ、どうすればいいかわからない様子。
そんな未央に、自分の意思を告げるプロデューサー。「このままではいけない」と。「あなたたちをこのまま失うわけにはいかない」と(プロデューサー自身の意思がようやくでた)。その言葉に、もう一度立ち直る意思を決める未央。
ようやく、プロデューサーが心からアイドルと向き合えたのが、このシーンなんですよね。
・プロデューサーと、凛
未央と向き合えたプロデューサーは、二人で凛のもとへ向かいます。
不誠実な対応を謝罪するプロデューサーと、再起を望む未央に、ポツリポツリと本音をこぼす凛。
よくわからないまま連れてこられ、よくわからないままおわるのなんて嫌だ、と。
そんな凛にプロデューサーはもう一度、「夢中になれる何かを探しに行きましょう」と手を伸ばすのです(=1話の、やり直し。あの時とは違い、卯月を介していない)。
手を取るのをためらう凛ですが、二人の手を、未央がつながせます。そして、引っ張られるように日陰から出てくる凛。
「明日からも、よろしくお願いします」
プロデューサーは、凛の目指すものの為に真摯に向き合うと。凛は、プロデューサーを信じると。互いにそれを確認しあったシーンになるわけです。
・何もなくなった舞台と向き合い
正式に謝罪し、再び事務所に帰ってきた凛と未央。2人は、卯月とともにミニライブの会場を再び訪れます。
装飾が撤去され、何もなくなったステージ。そんなステージの上に、もう一度上がる3人。次の舞台に進むため、改めて歩み始める決意をします。ここが、NGsの新たなスタートとなるわけです。
まとめ
未央の失敗に向き合うエピソード、という面ももちろんあるのですが、そちらの完全決着はもう少し後になるのもあって、どちらかというと、プロデューサーと凛や未央が初めて心を開きあうという、「NGs本当のスタート」としての側面が大きい回でした。
新しいものが生まれる回というより、そこにあるものに気付く回ですね。
6,7話の経験を経て、未央は一人の女の子としてもアイドルとしても大きく成長していきますし、凛もまた、自らの夢中になれることを探すために今まで以上に真剣に向き合っていきます。プロデューサー自身も、自らのプロデュース方針を改めていくきっかけになっていくのです。
その一方、大きく触れられなかったのが卯月です。本音を吐露しあったほかの3人に対し、卯月だけがその心情に大きく踏み込まれることがありませんでした。
プロデューサーの決意の火種になったのは確かですが、それは一方的なものです。
卯月自身が何思うのか、それは、まだ誰にも共有されてはいないのです。
7話を持って季節が区切られ、8話からは夏となっていきます。
8話からしばらくほかのCPのこのデビュー回となるので、NGsの出番が少なくなります。そのため、次回はもしかすると何話かとばして振り返りをするかもしれません。
まだ未定ですが、よろしくお願いします。