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[逆転裁判456王泥喜セレクション]ネタバレあり感想③ 4-3「 逆転のセレナード」

前回

 

 

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今回のハイライト

 

 

 一言でいうと前半面白くて後半失速した感じでした。


 事件の立ち上がりとか音や映像を使ったミステリーは見ごたえがあったんですが、真犯人周りの追い詰め方とキャラクターの掘り下げの薄さがうーんとなってしまった感じです。


 ミステリーとしてのギミックの面白さやインパクトの強さが印象に残る分、人間ドラマの粗さが気になっちゃいました。

 

 

 良かったところとしてはやっぱり推理と演出面かな。ライブ映像に対する指摘とかミキサーを使った音の指摘とか、まだそんなやり方があったか! みたいな謎解きはやりごたえがありました。個人的にミキサーでメロディーを指定するところがむずすぎて剥げたけども。

 

面白ギミック


 あとそもそも現代ロックで見立て殺人ってところがユニークだし、言葉のわからない被告人に視界の見えない証人、あとは魔術の謎解きとかとんでも要素のフックが多くて、「なんだこれは!?」という驚き要素でスピード感がありましたね(特に前半)。


 他にも牙流検事の掘り下げがあったのも良かったです。意外と人間っぽい弱音を吐くところとか、真実に対するスタンスとかは割と好印象持てました(音楽が絡むと少しスタンスがブレる節があるのは残念)。

 

 そういうスタンスもあって王泥喜を認めるような発言も多いし、王泥喜側も比較的親密にしてて、互いに互いのことを認めているような節がある。なんだか今までのライバル検事たちとは違う関係性なのがいいと思いました。

 

互いを認める瞬間?


 他、割と状況に引っ張られることの多かった2話と比べると王泥喜がはったりカマすところが多かったのも良かったですかね。

 

 

 良くなかったところとしては全体的な説明不足感がやはりあると思います。謎解きとして「そもそも小さな子供が45口径を撃てたのか?」とか、「死体を盗んでステージをせり上げるのはどうやったの?」とかのはっきりしない部分が多いんですよね。


 キャラの掘り下げも偏ってて、被告人や犯人の動機とか背景がまるで見えてこないのはどうなんでしょ……と。なんかラミロアさんが被告人みたいな感じになってましたね(掘り下げ量的に)。犯人がなぜ犯行を行ったのかも、なぜ被告がマユの密輸をしようとしたのかも不明。


 おまけに後半の法廷の追求がギミックを解き明かすパートばかりであんまり犯人を追い詰めている感じがしないんですよね。最後も自白を促すようなやり方ですからねえ。爽快感不足です。


 これ、牙流が真実を重んじるタイプ故にだと思ってて、過去作の検事みたいに「ありえない! 馬鹿げてる!」みたいに噛みついてくることが多くないから、「状況をひっくり返す」面白みが欠けてるのかもしれません。


 二人で協力して〜みたいなのも悪くはないんですけどね。ドラマとして味わいはあるけど、ゲームとしては逆効果なのかもしれない。

 

 

 そんな感じでした。評価の難しい話でしたね。

 

 最終話はどうなのか。期待……応えてほしですねえ。

 

 

 

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