時空を超える「これすき」

アイマス中心に、とにかく好きなものを好きということをメインとしたブログ。 Twitter → @hatenakiniwaka

2019年、ネクサス系統を『感情』にした12のモノ

 

 

 

 

 

 

 

 

 2019年が終わる。今年もオタクである僕はたくさんのコンテンツの波に飲み込まれ、たくさんの笑顔と涙を消費しまくった。

 その時の想いはいつだって瞬間瞬間の物。だからこそ、その時の想いで少しでも残るよう、今年特に印象に残った物語についての感想を残していこうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1 天気の子

 

 「君の名は。」で歴史的大ヒットをぶちかまし新海誠監督最新作。
 単独でも記事を書いたし、世間で永遠に話題が上がるからいまさら言うような作品ではないのかもしれないが、やっぱり本当に面白かった。
 鮮やかな天気の描写とか、これでもかってくらい繊細に作りこまれた音響とか、あえて挙げるのが馬鹿らしいほど魅力に溢れてはいるけども、やっぱり僕は、青臭い意志が世界を変える話を照れも恥じらいもなく全力で描き切ってくれたところが一番好きだ。
 挿入歌「グランドエスケープ」を聞きながら、空の中で帆高の叫びを聞いた時に感じた、あの何物にも代えがたいカタルシス。それが、この映画に関する思いのすべてだと思う。

 

 

 

2 劇場版仮面ライダージオウ

 

 国民的ヒーロー番組、仮面ライダーの平成シリーズ20周年記念の仮面ライダージオウ。その劇場版は、まあなんというか、とんでもない作品だった。
 平成ライダーというコンテンツが歩んできた、商売とエンタメの間で揺れるガタガタできれいさとはまるでかけ離れたその過程を、よくぞここまでの作品に仕上げたものだ。
 ノリと勢いは半分くらいギャグではあるのだけれど、「必死に生きた瞬間瞬間が僕らの歴史だ」というあまりにもかっこいいメッセージがあるからか、無茶苦茶なこの話が、なぜだが不思議とエモいのだ、
 凸凹した歴史に、開き直った、けれど最高のカーテンコールをたたきつけたこの作品は、まさに平成仮面ライダーの時代を締めくくるのにふさわしい傑作といえるだろう。

 

 

 

3 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている 14

 

 僕の中学時代をぶっ壊しかけた、思春期に読むと拗らせ必須の、残念系ラブコメのレジェンド。
 一時期より刊行ペースがヨクバリスより遅くはなっていましたが、とうとう今年完結。テレビアニメ3期が決定していますが、とりあえずはここで一区切り。
 思いはめちゃくちゃシンプルなくせに、自意識とか理屈とかいろいろなものに振り回されて、つかず離れずを繰り返した奉仕部の3人。結局のところ、彼らは最後の最後まで素直になれない面倒な奴らだったけれども、この14巻でようやく、不器用なりに近づき方を得たのだ。
 本当に、長い回り道をするようなら青春ものだった。彼らが素直だったらきっと3巻もあれば終わったストーリーだと思う。
 けれど、その遠回りに意味がなかったとは思わない。彼らが1年かけて経験してきた紆余曲折全てが、僕にとってはかけがえのないものだった。正解が欲しくて、本物が欲しくて悩み続けた彼らの日々が、大好きだ。
 なんだかんだ、この小説が僕の青春の隣にあってくれてよかった。今は素直にそう思える。

 

 

 

4 バンダイナムコエンターテインメントフェスティバル

 

 遊びきれない毎日を僕らにくれるエンタメ企業、バンダイナムコエンターテインメント有する数々のゲームやアニメ作品が集結する夢の音楽フェス。
 僕の今のホームであるアイマスの良さをしみじみ感じたり、今年触れ始めたばかりのラブライブをたたきつけられたり、ぼくの古の青春であるテイルズやガンダムをたたきつけられたりしたが、断トツ泣いたのはFLOW。それも少数派かもしれないが、「INNOSENSE」だ。
 ぼくはずーっとテイルズオブゼスティリアザクロスというアニメが大好きで、その大好きな作品のすべてを表すかのようなこの曲が大好きだった。
 聞けた。よかった。
 ああ、生きててよかった。

 

 

 

5 青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない

 

 いやビビったくそいい作品だった。
 正直最近アニメを1クール完走する体力がなくなっているんだけれど、そんな僕でも最終話でついつい駆け抜けってしまったテレビアニメ版から数か月。気が付いたらすっかり人気アニメになっていた青春ブタ野郎
 さすがに映画が公開される頃にはちょっと熱は引いていたけど、まあ多分面白いだろうと思っていってみたらまあ出来がいい。
 テレビアニメのころから思っていたが、なんというかこの作品キャラの立て方が絶妙だと思う。ちょっとひねくれた感じの会話回しがお話のベースなのだけれど、それが変に滑ってる感じもなく、程よく作品の雰囲気を作ってくれてると思う。キャラもコミカルなところとシリアスな一面のバランスが良いし。
 劇場版はアニメシリーズから通しての謎だった翔子のお話を回収し、一つのグランドフィナーレを迎えた。本当に、追っていてよかったと思う。

 

 

 

6 りゅうおうのおしごと! 10

 

 僕はライトノベルを読んで泣ける人間だったんだと初めて気づいた。
 途中から涙を流しながらそれでも、必死にページをめくったものだ。
 ロリを前面に押しながらもロリが苦手な僕でもつい読みふけってしまうくらい真剣な勝負師たちの世界が描かれる傑作将棋ライトノベルである本シリーズ。
 ここまでの9巻でも数多くの騎士たちの生きざまに心揺らされてきたが、この10巻目の、空銀子を取り巻くお話は一つの到達点であったように思える。
 そもそも論ぼくはりゅうおうのおしごとだと主人公である八一と銀子が好きなキャラで、業界の最前線でトップであり続けようとする八一の話と同じくらい、純粋な思いで将棋の化け物たちが見ている景色を目指そうとする銀子の物語が好きなのだ。
 だからこそ、9巻までのお話で心折れそうになったこともある。けれど、この10巻でようやく、銀子の想いが大きな成果を生む時が来た。
 そのドラマに、僕は涙を流さずにはいられなかったのだ。
 本当に素晴らしいライトノベルだと思う。

 

 

 

7 夢見りあむ

 

 突如シンデレラガールズに現れ、あれよあれよという間に4段飛ばしでスターダムを駆け上ってしまったザコメンタルアイドル。
 実装当初よりあけすけな言動とか顔をかなり好んでいて、ゆっくりと見守っていきたいと思っていたが、あまりにも彼女を取り巻く状況とわいてくる人種が無理すぎて、ちょっと追いかけるのが嫌っていうかアレルギーみたいなのになりかけていた。
 でも、なんだかんだやっぱり僕は、この子が好きなんだなあと今は思う。極端に脚色されているようでいて、彼女が持っている弱さはどこか普遍的なものでもあり、だからこそ彼女の言葉は面白く感じる一方で、すっと胸にきたりすることもある。
 もしかしたら僕らには夢見りあむみたいな一面を誰しもが持っていて、あくまで彼女はそれを隠せないだけなのかもしれない。だからこそ僕は彼女に共感するし、それゆえ「頑張れ」というエゴイズムを隠せない言葉をかけたくなるのだ。
 彼女がこれからどうなるのかわからないけれど、僕は彼女に、世間の声なんて無視して、進みたいように進んでほしいと願う。
 僕はそれを、果てまで一人で見守っていこうと思っている。

 

 

 

8 劇場版ラブライブサンシャイン Over the rainbow

 

 アマゾンプライムで無料だったからと見始めてみたラブライブ。あれよあれよという間にドはまりし、気づけば劇場版まで見終わってスクスタもスクフェスも始めた。今日はダイヤさんのバースでガシャをぶん回した。ダイヤさん可愛い好き。
 無印は無印で好きだったが、やはり僕はサンシャイン派。正直なところラブライブのアニメはアニメとしての出来がいいかといわれるとそんなことはないと思ってて、結構強引な展開とか極端な描写があったりとして、荒さは目立つと思う。
 ただそれ以上に、僕はラブライブサンシャインが持っていたまっすぐなテーマに惹かれたのだ。
 「輝きたい」をテーマに、等身大の自分を一歩踏み出してがむしゃらに頑張る9人の少女。かなった夢もあれば、諦めなくてはならなかった大切なものもあった。けれど彼女たちは、そうやって歩いてきた道のりに、確かに自分にとっての輝きを見出したのだ。
 自分の心との戦いを、輝かしくも切なく、活き活きと描かれた全26話のテレビシリーズ。最終回のライブシーンはすべての歩みに思いを馳せ胸がいっぱいになった。
 そして、劇場版では「その先」に行く少女たちの葛藤が描かれる。
 歩んでいく未来への不安。昨日とは違う周囲。過程に答えを見つけたテレビシリーズの後日談としては、ある意味で蛇足なのかもしれない。けれど、前へ進もうする彼女たちを、終わりまでやり切ろうとする意志を感じたからこそ、僕はこの劇場版があってよかったと思う。
 スクールアイドルという、限られた時間で夢を見る少女たちの物語。今度、第3の物語がアニメになるという。楽しみだ。動くかすかすが見たい。

 

 

 

9 Tokyo 7th sisters EPISODE4.0 AXiS

 

 EPISODE無料公開中だし音楽もストリーミング配信始まったし履修すっか~と軽い気持ちで見始めたナナシス。EPISODE4Uを見たぐらいからシナリオを進める手が止まらなくなって、1か月くらいで0.7まで読み切ってしまった。
 近未来という魅力的な世界観を音楽で支えながら、個性的なキャラたちが前に進んでいく様が眩しいメインシナリオ。それが僕の3.5までのナナシスの評価だったが、4.0で運営はとんでもないものを投げてきた。
 「勝者の裏には敗者がいる」
 夢売る商売であるアイドルをモチーフにした本作において、「人気商売」としてのアイドルの本質を使って、夢の裏にある「現実」を最悪の「敵」を通して克明に見せつけてくるのが、このEPISODE4.0だ。
 信じていた価値観が根底から覆され、それでもなお自分を裏切らぬために、一人の人間としてステージに上がろうとするアイドルたち。最終盤でのステージ上でのハルの言葉が、今でも僕は忘れられない。
 アイドルという存在を通して、より深いところまで人間の成長ドラマを描くナナシス。あっという間に夢中になってしまった。
 ライブに行きたい。

 

 

 

10 大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL

 

 発売は去年だが買ったのは今年なので今年のこととして話す。
 死ぬほどやった。多分500時間はいじった。今でも毎週フレンドの誰かとタイマンに励む日々。勝てねえ。みんな強すぎだろ。てか1年たってメインキャラ決まったの最近だしそいつの世界戦闘力6桁だしよお。俺弱いな?
 大会動画見るようになって神試合を見てはモチベが爆上がりしては野良でボコられなえて切れて発狂して死ぬを繰り返す日常。でも俺はこのゲームをやめられない。
 楽しい。辞められない。感情がぐちゃぐちゃになっても、たまにある勝利を忘れられない。
 頑張ろう。来年終わるまでにメインが確定してそいつが自分を少し褒められるくらい強くなってくれたらいいな。とりあえず頑張ろうぜソニック

 

 

 

11 アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ 「Fascinate」

 

 シンデレラガールズに現れた7人の新アイドル。僕は未知が既知になる瞬間が大好きで、アイドル追加のお知らせを聞いた瞬間から首をキリンより長くして待っていた。
 そしたら曲とボイスを引っ提げて真っ赤な二人組がやってきた。
 一人は謎のお嬢様。どっかで人生諦めてそうな顔をして、なんもかんも知ってるみたいにニコニコしてる。
 もう一人はその従者。自分を常に主の一歩後ろに置いていて、自分のすべてを他人の物語のパーツかなんかだと思っているかのように不愛想にしている。あとこっちへのあたりがつええ。
 そんな、どこか不思議な関係の2人は、緩やかに終わりを迎えるであろう物語を2人だけで歩いていたのだけれど、ある日突然、3人目の登場人物であるスーツ姿の魔法使いで急展開を迎える。
 主は、輝かされること受け入れた。
 従者は、一歩前に出ることを決めた。
 閉じた世界は開かれて、出会いから始まる第2章。それがイベントコミュでは描かれた。
 一風変わった新アイドルの個性と、彼女たちの新たな始まりと、それを通して「仲間が増えることの意味」まで描いたこのコミュは、シンデレラガールズの新時代を告げる居素晴らしい、傑作のコミュであると自分は確信している。
 「始まり」は紡がれた。その先の未来を、今は待とう。

 

 

 

12 アイドルマスターシャイニーカラーズ 「Stan dew by me」

 

 ああ本当に、どうしてシャニマスはこんなに僕の心を揺さぶりやがるのか。
 3回目のイルミネイベ。主役は黄色なムードメーカ、八宮めぐる。
 ある学校の文化祭にテレビ番組の企画で参加することになったイルミネ。一般の人たちに見守られる中、番組が用意したゲームに挑むことに――というのが概要になる。
 このコミュで最も重要な要素は、「八宮めぐるのパーソナリティ」についてだった。
 【チエルアルコは流星の】のコミュなどでも描かれていた、めぐると周囲の関係性と、それに対するめぐるの想いを、さらに1段深く掘り下げた形になる。
 全体的にスペックが高く見えるし、コミュニケーションも快活で友達も老いであろうめぐるだが、ハーフということもあり、ほんの少し目立つところが少し臆病なパーソナリティを構築するに至っているようなのだ。
 彼女は部活の助っ人などの、「人の役に立つ役割」になることを通して、誰かの隣に立ってきた。そうあれば人の近くに入れると思ったから、なのだろう。
 しかし、今回めぐるはゲームのルールでほかの2人を阻む役割になってしまう。
 自らの望みと与えられた役割の中でもどかしさを抱えることになる。
 こういう、些細な出来事からその子のクリティカルな部分を描き出すのが、シャニマスは本当に優れていると思う。
 悩みながらも敵としての役割を全力で演じるめぐる。しかし、真乃たちの活躍でプレイヤーとしてゲームに復帰、託された「役割」をこなしゲームを勝利に導く。
 ゲーム終了後、話題はめぐるを助けたときのことに。勝利のために役割を託されたのだと思っていためぐるに対し、真乃は素直な言葉を伝える
 「何かを考えていたわけじゃなかった」
 「ただめぐるを助けなきゃと思った」
 それは、何者でもない、「八宮めぐる」をまっすぐ肯定する言葉。
 めぐるという一人の女の子のすべてを受け入れる言葉。
 それは、めぐるにとって、どんなにうれしい言葉だっただろう。
 だって、僕もうれしかったんだ。めぐるに、こう言ってくれる仲間ができて、本当に良かったって。
 真乃の言葉を聞いた時、本当に涙が止まらなくなった。
 ああ、本当に、良かった。
 よかったね、めぐる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2019年は今までで一番泣く年になった。素晴らしいコンテンツにたくさん出会えた。


 2020年は、今まで以上の熱量をもって様々なコンテンツを深堀し、感情をとがらせていきたい。


 もちろん、物語との出会いは一期一会ではある。だからこそ今年出会えた素晴らしきドラマに、その作り手に、感謝を。


 ありがとう。僕の2019年は、とても楽しい1年でした。

 

 

 

 

 

 


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