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アニメ「シャドウバース」、超良質なホビーアニメだった【1~4話感想】

 

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可愛い

 

 

 

 

 

 

 

 シャドバアニメ、面白い。めっちゃいいアニメかもしれない。

 

 正直事前情報だと「対象年齢間違えてる」、「子供になんてものを勧めるんだ」とか思ったし、主人公の「いつもシャドバのことを考えている」というホビーアニメでありがちな特徴を全く純粋に受け止められなかったりと、いろんな意味で期待と不安が入り混じっていた作品だったけれども。

 

 原作のカードゲームの面白さはアニメの面白さに直結しないし……ホビーアニメってたまに思わぬ傑作あるし……というのと、あんまりにも小ばかにする人の声がうるさかったし、黙ってみてから感想言おうと思ってとりあえず放映されている4話までを見たのが昨日。

 

 

 

 ……めっちゃ面白かった。

 

 

 

 

 

 

【良いところ】

 

『これぞホビーアニメというノリとテンポ』

 

 純粋な少年ではなくなった僕らが販促目的のホビーアニメを見るときは、「作品特有の不思議設定に心の中で突っ込みながらもノリで楽しむ」がベストな姿勢だと思ってるんだけども、この姿勢で見るとシャドバアニメはとてもよくできてる。

 

 第1話からして「スマホがないからシャドバができない主人公」という無駄に世知辛いところから始まり、「何故か納屋にあるスマホ」、「スマホの謎機能」、「負けたらスマホ没収」、「TCGアニメ特有の謎スタジアム」などのらしい要素が盛りだくさん。

 

 それらをコンスタントに話に盛り込んだうえで、「不良からヒロインのスマホを取り戻すために主人公が初陣」というシンプルだけど王道で熱い話をやり切った1話目はかなり高感度が高い。

 

 そこからライバル格が2話で登場し、「こいつにもう1度ちゃんと勝つためにもっと強くなる」という中長期的な物語の目的が提示されたのもかなり良い。長期クール作品こそ、主人公にしっかり目的意識を持たせるのが大事だからね。

 

 どんどん増える新キャラも、勝つだけでメンタルブレイクしてしまうヴァンパイア使い、天才少年、やたら変装がばがばなアイドルなど濃いうえにちょっと待てと言いたくなるノリ。こういうのが一切のひねくれなくテンポよく投げつけられてくるのが本当に「こういうのが見たかったんだよ!」があって大好きです。

 

 ちょっと突っ込みながらほんわか楽しむアニメとしてマジで現状かなり高品質だと思う。

 

 

 

『嫌味なく愛嬌あるキャラ達』

 

 主人公のヒイロは現状ちょっとキャラは薄いけど、バカキャラ特有のうざさとか鈍感さとかがあんまりないのが好印象。2話で悔しがる姿を見せてくれたのが個人的にかなり大きいと思う。ああいう負の一面を早めに見せてくれたのはキャラの印象かなり変わる。

 

 ライバル枠であろうルシアはまだ語れることは多くないけれど、影のある一面がある一方でエンディングではなんか中良さそうにしてるし、どんなふうに話に絡んでくるのか気になる。

 

 カイ君はちょっと嫌味なキャラかとも思ったけど、負けず嫌いなだけで熱い奴だったし、ヒイロの弟分みたいな立ち位置に落ち着いてかなりかわいい奴に見えてきた。一番ビビったのはCV種崎敦美だけどね。

 

 カズキは……いいや。5話待ち。

 

 どっかで聞いたことある声のアイドルアリス。『特別』に嫌気がさしているという公式の説明書きになるところ。可愛い声して怖い奴を使うのはいいもんです。

 

 んで、個人的最推しがヒロインのミモリ。キービジュを見たときはそんなに可愛くないかなとか思ってたけど、動いてしゃべるととてもかわいらしかった。公式サイトに罹れるくらいには「普通」の子。でも1話で周囲のために一歩踏み出す勇気があったりするいい子だし、4話でちょっとおしゃれしたことを褒められたがったりする姿とか細かいところが可愛い。

 

 キービジュにいてまだ出てきてないやつらもいるから期待、って団塊のキャラばかりではあるけれど、今のところ全員のキャラ紹介はうまくいってるから、期待はできると思う。

 

 いやもう嫌味ったらしいキャラがいないってだけでもかなり好きだよ。

 

 

 

『原作知っている人に伝わる小ネタ』

 

 主人公の目覚ましがベルエンジェルだったり、主人公のスマホにはじめからシャドバのアプリだけじゃなく大会用のアプリも入っていたりと、小ネタもあって楽しい。

 

 アリスの声とか狙ってるでしょ。

 

 こういう、わかる人にだけわかる系のネタは好感度が上がる。それだけでって? 自分ちょろいもんで。

 

 

 

『一喜一憂が楽しいバトルシーン』

 

 結局のところカードゲームアニメはシナリオが多少あれでもゲームシーンが面白ければ何でも良かったりする。

 

 そういう意味でもシャドバアニメはかなりいい感じなのではないかなあと。初期カード中心の低速環境ではあるのかもだけど、各リーダーにはこんな特徴があるんだぜ! みたいな部分がポップに描けててまるでシャドバじゃないみたいだもんな。

 

 おなじみのフォロワーがアニメで動くのもなんか嬉しいし、スペルをプレイヤーが使う形で見せたりするアニメっぽい脚色も光ってる。

 

 何より基本的に作画がいい。まだ始まったばかりだからっていうのはあるかもだけど、この水準をぜひ維持してもらいたい。

 

 

 

【気になるところ】

 

『ルール説明がない』

 

 販促アニメとしてちょっと引っかかったところ。まあルール説明は話のテンポとトレードオフみたいなところはあるけど……「PPは毎ターン1増える」とかそいう基礎的なところもすっ飛ばしてるの、どうなんだろう? わからん。問題があるような気もするし、無いのかもしれないけど気になってる。

 

 

 

『原作がシャドバ』

 

 これはもう俺が一方的に悪いんだけど、「シャドバをやっている奴に悪い奴はいない!」みたいな何気ないセリフに対してですら乾いた笑いを浮かべてしまう。

 

 もうシャドバって単語はミーム汚染されまくってて、自然な文脈に放り込まれて手の余計なことを考えまくってしまう。故に超楽しんでるんだけど突然思考が無駄に嫌な方向に引っ張られるの本当にアレ。

 

 最大の問題点がアニメ本編と一ミリも関係ないのどうなの? サイゲのせいにしてもいいかな? ダメ?

 

 

 

【総評】

 

 とにもかくにも「ド王道のホビーアニメ」、「原作以外理想的なカードアニメ」というのが自分の感想。まだ始まったばかりのアニメに褒めすぎかもしれないが、逆に言うと始まったばかりのホビーアニメがこれくらい面白いって時点で十分な気はする。

 

 まだ見てない人は、ちょっといろいろ思うだろう雑念を捨ておいて、一回素直な心で見てほしい。面白いから。

 

 

 シャドウバースって名前だけでいろいろ言われるアニメになるかもしれないが、全部気にせずホビーアニメとして突き抜けてほしい。

 

 これから面白さが加速していくことに期待しつつ、今回はこの辺で。

 

 

 

© アニメ「シャドウバース」製作委員会・テレビ東京