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アニデレ 1~3話振り返り 「成功の原風景」

アニデレ 1~3話振り返り

 

1話「Who is in the pumpkin carrige?(かぼちゃの馬車にいるのは誰?)」

 

 アニデレ最初のエピソードとなる1話。不思議な語りからのおねシン(「お願い! シンデレラ」 アニメ1話Verは「Star!!」のCDに収録)のライブシーンと、卯月と凛の対照的な態度、そして桜をはじめとした春を感じる演出で、始まりを予感させる1話になっています。

 あらすじにしてみるとシンプルですが、濃厚な演出は1話から飛ばしまくりで情報量は最初から満載。要点を抑えながら振り返っていきます。視聴前提でお話ししますので、ご了承ください。

 

・先輩アイドルたちのおねシンライブシーン。

 MCともモノローグとも言えない語りから始まるアニデレ。のちに先輩となるアイドルたちのライブシーンを、CPの子たちが何か越しに見つめるというシーン。

「誰だってシンデレラになれる!」という語りは、ある意味本作の本質を突いた言葉かもしれません。

 おねシンダンスは、キャラによって少し動かし方を変えるという割と変態なことをしている。

 

・養成所でレッスンする卯月

 そこそこスペースのある養成所で、マンツーマンでレッスンをする卯月。昔はもっとたくさん生徒がいたようですが、今は卯月だけの様子。卯月自身も、なかなか芽が出ない様子。次のチャンスの為に柔軟を頑張るけども、無理してアイタタとなる。かわいい。

 

・謎の大男は346プロの……

 放送当時めちゃくちゃ話題になったプロデューサーの登場シーン。今見ても割と衝撃的。

 とにかく序盤のプロデューサーは何考えてるかわからないです。レッスンばかりで卯月を待たせているときに謝ることができるなど、悪い人でないことはわかりますが……

 1話が終わっても、いまいちしぶりんにも信用され切らないし、卯月もその人柄をつかみ損ねている模様。

 

・卯月に補欠合格のお知らせ。

 一度は落ちたシンデレラオーディションですが、なんと欠員補充で再合格。やったぜ。

 ただその一方、「補欠合格の理由はどうしてか」とおずおずと尋ねるなど、まだ少し実感がわいていないようでもあり……

 

渋谷凛スカウト

 ふとしたきっかけで出会った凛をスカウトしようと試みるプロデューサー。すげなく断られますが、これでもかというほど何度もアタックを仕掛けます。

 しぶりんはそのたび断りますが、彼女自身は特に夢中になっていることもなく、なんとなく日々を過ごしていました。能動的にアイドルになった卯月や未央と違い、スカウトされてなったという点は、凛を語る上で大事になってきます。

 

・卯月、レッスンして待つ。

 なかなか追加の二人を決定できないので、プロジェクトに参加できない卯月。待っている間もレッスンに励みます。

 苦手だったステップも、練習の積み重ねでできるようになってきた模様。ここからわかるように、卯月はダンスに関してはコツコツ練習して身に着けていくタイプですね。

 

・卯月と凛の出会い

 なかなか凛をスカウトできないプロデューサーは、今度は卯月を連れてスカウトに向かいます。公園での二人とプロデューサーの距離感から、心の距離を感じますね。

 いまいちアイドルになることに踏ん切りがつかない凛。しかし、卯月の「キラキラしたい」という言葉と、その時の笑顔に感銘を受け、アイドルになる決意をします。

 桜や光の演出が素晴らしく、1話最大の名シーンではありますが、一方で卯月のアイドルへのイメージが「キラキラしたもの」で止まっていて、なんとなく具体性に欠けるところにも着目したいです。このシーンに限らず、卯月は、「自分がアイドルになる」ということへのイメージが少し足りないと思わせる描写がとても多いです。これが、後半のエピソードで大きな意味を持ってきます。

 

・EDは、「メッセージ」

 モバゲー内のイベント、第三回シンデレラガール総選挙の上位五名が歌った楽曲のNGs版です。「告白が成功した女の子が明日にときめく」という少し変わったラブソング。晴れやかなサウンドが、これから始まる物語への希望が広がっている気がしてきます。

 こちらの音源は「Star!!」のCDに収録されています。

 

・NO MAKEは、養成所の話。

 卯月がしばらくお世話になっていたであろう、養成所とのお別れ。まだ卯月自身、アイドルになるということへの実感も自信もない様子。「自分がアイドルになったらどうなるか」、その部分への想像の至らなさが、ここでも強調されています。感動的ですが、同時に少しだけ不安も感じさせます。

 

 

 

2話「I never seen such a beautiful castle(こんなに綺麗ななお城、見たことない!)」

 

 NGsの三人がついに出会い、CPが正式に動き出す回です。アイドルという世界に飛び込んでいく3人の興奮とその至らなさなんかが強調された話だと思います。

 

・NGs三人目、未央登場

 最後のCP合格者、未央が登場します。持ち前のコミュ力で、すぐに卯月や凛と仲良くなります。ダンスレッスンで比較的キレイに決めたり、宣材の時にはパッと綺麗なレシーブを決めるなど、運動神経の高さも感じさせます。バックダンサーに決まった時も、ワクワクのほうが前に来ているようですが……?

 

・大手プロダクション、346プロ

 社内にオープンカフェエステも温泉もあるとかいうとんでもない事務所です。映画なども作っているようで、他部門にわたって芸能事務所として大きな影響力を持っている様子。すでに有名アイドルも何人も抱えている346プロの新部署、それがCPなのです。大きく推しだされていくのは間違いないでしょう。

 

・事務所探検

 見たこともないような大きな事務所に、3人(特に未央と卯月)は大はしゃぎ。豪華な設備に驚いたり、テレビで見るようなアイドルたちにみて興奮したり……。

 ただ、探検に浮かれて集合に遅刻するあたり、まだアイドルとしての自覚が足りないようです。

 

・CP正式始動

 宣材撮影の場にNGsの3人が合流し、ついにCP正式始動。顔合わせも兼ねて自己紹介。宣材写真を撮っていきます。全員モバの初期カードな当たり芸が細かいですね。

 ここで美嘉が登場するのは、彼女が「15人目のCP」として意識されているというところもあると思います。

 

・宣材撮影、そしてバックダンサー抜擢へ

 卯月たちが来るまでにレッスンを積んでいたからか、うまく撮影を終わらせていくCPの面々に対し、なかなかうまくいかない三人。ですが、カメラマンの機転でうまくこなしていくことに成功します。この辺で3人のバランスの良さが見えてきますね。

 それは美嘉も同じだったようで、3人の自身のライブのバックダンサーに誘います。

 プロデューサーはすこし早すぎると判断したようですが、今西部長の勧めでバックダンサーになることを許可します。

 事務所に来たその日に、すぐにバックダンサー決定。アイドルとしての自覚も練習も足りていない3人にとってはあまりに早すぎる大抜擢。プロデューサーが不安を覚えるのも当然で、のちにこの経験不足が大きく響くことに……。

 

 

 

3話「A ball is resplendent,enjoyable,and...(会場はキラキラで、楽しいことがあふれてて、それで……)」

 

 アニデレ最初の山場でもあるバックダンサー回。まだまだアイドルとして足りないことだらけなNGsが向き合う最初の壁です。手に汗握るような緊迫した演出が印象的ですが、同時に今後のエピソードにも影響する大きな1話となっています。

 

・レッスン開始

 美嘉やトレーナーとともに、レッスンを始める3人。しかし、いきなりプロレベルの踊りに挑まねばならず、3人はついていくのがやっと。プロデューサーも、そんな3人を見てやはり早かったかもしれないと少し不安げ。

 その一方、凛の歌のうまさが明らかになるなど、それぞれの才能も少しずつ見つかり始めます。

 バックダンサー抜擢に対し、CPメンバーもそれぞれ思うところもあるようですが、最終的には全員の応援を糧に、なんとか卯月たちは振付をマスターします(ぎりぎり及第点ですが)。

 

・会場の雰囲気にのまれる三人

 なんとかダンスを完成させて会場入りした3人。しかし、豪華なセットや照明、慣れない衣装でのダンス、大きなステージなど、経験のないことに翻弄され、リハで失敗してしまいます。

 そのためか、開演してもまだ不安がいっぱいな三人。特に、いつもはムードメーカー的な役割の未央が、嘘のように静まり返ってしまいます。この辺りから、未央のメンタル的な部分の弱さが見え隠れし始めてますね。

 スタンバイを指示されても動けない未央ですが、凛に引っ張られる形で、ステージへ向かいます。

 

・先輩からのアドバイス

 3人が緊張していることに気付いたのか、プロデューサーの根回しで、先輩アイドルからアドバイスをもらう3人。何とか気持ちを持ち直し、掛け声とともにステージに上がることに。この出撃前の掛け声は、今後もNGsのスタンダードになっていきます。

 

・初ステージ

 アドバイスの甲斐もあってか、なんとかバックダンサーの役割を果たした三人。たくさんの声援とコンサートライトの光を浴びながら、成功の喜びをかみしめるのでした。

 ちなみに、この3話の歓声が入ったVerのTOKIMEKIエスカレートは「GOIN‘!!」のCDに入ってます。ライブ前の予習にいかがでしょう。

 

・成功の原風景

 無事初舞台を成功させた3人。しかし、まだ実感がないらしく、お客さんのいなくなった客席をステージから眺めながら、「夢みたい」とつぶやきます。

 また、ステージに飛び出した時のシーンを見るとわかるのですが、彼女たちは客席からの声や光は見えていても、観客の表情が見えていません。

 認識不足で、経験不足。それらを背負いながらも、彼女たちは初舞台を成功させてしまいました。

 この時の経験が、彼女たちの意識を甘い夢の中へ閉じ込めてしまったのかもしれません。そして、これが後々大きな出来事へと発展していくのです。

 


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(彼女達の成功の原風景)

 

・NO MAKEは、ライブ後の話

 バックダンサーの仕事を終えた後の卯月、凛とプロデューサーの話。

 ほめられたがりの二人のほほえましい話にも見えるのですが、「自分はアイドルとしてやっていけるのだろうか」とプロデューサーに尋ねる卯月に注目したい。彼女は、決して自己評価の高いタイプでなく、まだ自分自身に自信を持ちきれてないことがわかりますね。

 

  まとめ

 まだ序盤の3話ではありますが、今後のエピソードにつながる重要な要素がこれでもかと詰め込まれています。卯月の自身のなさ、凛の適正とアイドルへの向き合い方、未央のパーソナリティーと心の弱さ。どれも大事な要素です。

 

 

    感想は、要点をこのようにまとめていく形にしていこうと思いますが、見づらい、こうした方がいいのではないのか、などの意見があったらお知らせください。

 次回は4、5話の二話に触れたいと思います。6話は話が長くなりそうなのでたぶん単独になるかと思います。よろしくお願いします。

 

ⓒBNEI/PROJECT CINDERELLA