前回の感想
【㊗️原画展開催決定】
— 正反対な君と僕 公式 (@seihantai_x) 2024年11月10日
11月25日の完結を記念して、
作品初の原画展を開催します!
テーマは「卒業式」!
阿賀沢先生の描き下ろしイラストを使用したグッズも多数発売します。
詳細はこちらから♡https://t.co/3R9sFNYkGk#正反対な君と僕#正反対な君と僕展#阿賀沢紅茶 pic.twitter.com/z9OpR37zYL
……恐れていたことが起きてしまいましたね。
ということで突然の来週最終回宣言に深く絶望した全国の皆様こんにちは。あまりのショックに感想が最終回更新前日という遅すぎる更新になったネクサス系統です。
なんだかんだ人気漫画だしすぐには終わらんかなと高を括っていたので、こんなにも急に言われてしまうと未だに心の整理がつきません。今度から自分はどうやって月曜を乗り越えれば良いのか……。
しかしじゃあ目をそらし続けて良いわけではないですし、今回のエピソードも作品ノクライマックスに相応しい要素に詰まった回でした。しっかり咀嚼していきたいと思います。
ということで本編は予告の通り卒業式回。これまでのキャラクターたちがそれはまあたくさん登場しては思い出を語ったり賑やかに過ごしたりと最後の時間を楽しそうに過ごしていました。
あっちもこっちも見慣れた人たちに溢れていて、そのオールスター感がやっぱり終わるんだなあと感じさせます。やだ、切ない。
そんな中でエピソードの山場として描かれたのはタイラズマ。二人が積み上げてきた関係性のクライマックスに相応しいドラマだったと思います。他の二組のように付き合う・恋人になるというわけではなく、お互いがお互いにとってどんな存在であったのかを再認識したうえでこれからも関係は続く……という未来への示唆も残した結論がとても彼ららしい。
とにかく今回は平の素直さがすごい。他人にどうしても出すことの出来なかった自分の弱いところを東にさらけ出して、伝えたいことをまっすぐ伝えておりました。目を見てまっすぐありがとうと伝える場面はいつだかのやりとりの先を感じましたし、別れを感じた瞬間に泣きつくみたいに「また会える」なんて聞くのはもう東じゃなくても叫んじゃいますよね。
東は好きな人からの感謝の言葉を噛み締めてもうこれで満足だって思ってたところへのこれ。なんやねん! と言いたくなるようになりつつも関係が続くことへの喜びで東が弾けたくなる致し方なし。これがただ素での言葉ってのがこの男のずるいところです。
誰かに説明できるほど明確な関係になったわけではないですが、それでもお互いが相手との特別を認識したうえでそれがこれからも続いていく。そんな希望溢れる結論となりました。
おなじみの名前公開イベントも、とても彼ららしい。
後半の二人だけのシーンは二人の表情の揺れ動き一つ一つに積み重ねた日々の重みを感じましたし、想いを伝え合う彼らの姿勢があまりにも尊くて、もう本当に満足です。
ありがとうございました……!
その他雑記。
山田西は写真撮影。ぎゅっと近づき屈託笑う二人の姿がとても可愛らしい。ここではガパチョがセリフをぼかした状態で出ていましたが、もしかするとこれはあえて作っている空白なのでしょうか。自分を当てはめて見て良いのかもしれませんね。粋ですねぇ。
東の友達は平のことを察していた様子。サトが親しかった分偏見が入っていて気づかなかった(本人の性格もあると思うけど)のがおもろいところでしたね。卒業後どんな風に東が問い詰められたのか気になりすぎる。本ちゃんもタイラズマに気づいていたし、今一番熱い二人なのかもしれませんね!
泣いてるゴマポン、山田と免許を取るりっちゃん、平から合格報告を受けるバイトの店長など細かいところで懐かしの人々がちらほらと。色々あったねぇ。
他にも後日談では見たかったような場面もちらほら。恐らく谷の家に山田平が行ってたり、ダブルデートしてたり。もうこの辺を1話ずつ書いてくだけのエピソードが……ほしい。ほしいなあ。
ほんとに一つ一つのコマを見ているだけでこの作品へのいろんな思いが沸き上がって、何度も何度も読み返すのをやめられませんでした。
ああ本当に切ない。こんなに素晴らしい作品が終わってしまうなんて。
でも、そう思えるくらい大好きなまま終われるというのはもしかすると幸せなことなのかもしれません。
ついに迎える最終回。有終の美を迎えることを祈りつつ、次回に続く。
㈱集英社 阿賀沢紅茶 [第64話]正反対な君と僕