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[逆転裁判456王泥喜セレクション]ネタバレあり感想⑥ 5-2「逆転の百鬼夜行」

 

 

前回

 

 

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 ごちゃっとした構成でしたが、読後感はよくて内容自体は結構楽しいエピソードでした。

 

 謎解き部分がかなりわかりにくいんですけど、キャラクター造詣が好かったのがよかった感じですね。

 

 

 とりあえず今回は一話と打って変わって王泥喜+心音のペアってことで、基本的には心音はあわあわしてる感じで話の軸は王泥喜くんが進めていく感じになってました。いうて王泥喜くんもベテランって感じじゃないんで結構うろたえてばっかりなんですけどね。

 

 とはいえ落ち着きが出てきたのか、はたまた成歩堂イズムが身についてきたのかわかりませんが結構堂々とハッタリをかますところも増えてきた気がします。これぞ逆転裁判主人公。

 

 一話でも言及しましたが心音が感情豊かにいろいろ言ってくれる分、先輩として王泥喜が見せる場面が増えていてそこのバランスが〇でした。

 

元気いっぱい

爆笑ポイント



 

 ユガミ検事は冥ちゃん以来くらいの「なんてこと言いやがる!」見たい感じの検事ですね。ただ番刑事に御されてる部分もあったり、やたらと豊富なアニメーションがあったりとどこか愛嬌がある感じもある気がします。心象操作と言いながら人を褒めてその気にさせるのとか、なんかかわいい。

 

 ニヒルな表情と皮肉や毒のある発言、焦るブレイクモーション等々ライバル検事としては及第点以上ではないでしょうか。

 

愛嬌ポイント

 

 

 あとは今回、全体的に被害者周りに共感しやすかったのが好かったですかね。行動自体に突っ込みどころはあるけれど、基本的に被告人は村へのリスペクトとか娘への愛情があるわけですし。娘ちゃんもちょっと不安定なだけいい子でしたからね。

 

 その分犯人(と盗人)が自分のことしか考えてないクソ野郎だったのがいいバランスではありました。こんなこと許してられるかよ! という気持ちで前のめりに遊ぶ理由になりますからね。

 

 やっぱりこういう人物描写、大事だ。

 

 

 ミステリーとしてはなんか……ようわからんって感じですね。前提条件がくるくる入れ替わっていくので把握に目いっぱいであんまりちゃんと覚えきれてないです。

 

 

 その他演出面で言うと、3Dモデルを採用したのってテンポは悪いんですけどカメラワークを活かした演出とかもあって凝ってる部分もありました。できるようになったことをしっかり強みにしてたのでまあこれはこれでありかなって思えてきました。

 

今作で一番好きな演出 カンガエルート

正面でキメ!

 

 以上5-2でした。

 

 めっちゃ出来がいい話ってわけじゃないんですけど、読後感の良さとキャラの愛嬌だけで結構楽しめた気がします。

 

 こういうのってシンプルなクオリティも大事ですけど、やっぱりどう感じるかみたいなのも好ましさにかかわってくるなあと思います。

 

 そういう意味で、ちゃんと好きになれるエピソードだったと思います。

 

 

 次回は時系列に沿って特別編をやろうと思います。

 

 よろしくお願いします。

 

 

 

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[逆転裁判456王泥喜セレクション]ネタバレあり感想⑤ 5-1「逆転のカウントダウン」

 

 

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 面白かったです! いろいろ試行錯誤で新しい取り組みが見えた逆転裁判4の一話と比べると、構成が1とか2のころに近いチュートリアルを兼ねた「らしい」エピソードでしたね。


 新システムのお披露目もありつつも、か弱い被告人を守りシンプルに悪い犯人を追い詰める、王道で熱い話でした。こういうのでいいんだよ、ってやつですね。

 

 とにもかくにも、シンプルにシチュエーションがよかったです。病気気味でおとなしく気弱な被告人、被害を受けた仲間、イヤみな検事、根っからの悪党な犯人。それらをすべてひっくり返す爽快感が、「これぞ!」って感じで。

 

新作冒頭からボロボロである

 

 キャラもいいんですよね。程よい落ち着きのある成歩堂が新人の心音を引っ張っていきつつ、ケガを負う不遇さもありながら王泥喜君が繋いでくれたバトンがいい味を出している。被告人は守ってあげたくなるし。検事と犯人はどっちもぶっ飛ばしたくなる感じが〇。

 

 心音は新キャラですけど、表情は豊かだし熱いところがあっていい感じ。成歩堂が久作より年を取って落ち着いている分、無鉄砲な部分を担ってくれる感じですね。

 

表情のパターンが多すぎるヒロイン

 

 

 あと王泥喜君に恋愛フラグみたいなのが立っているのもかわいらしくてにっこりしちゃいました。いいよね、こういうの。

 

尽くすタイプなのかな?

 

 演出面はアニメムービーがあるのもそうですが、そもそも3dモデルが採用されているので見せ方のバリエーションがかなり増えたように思えます。2dのころとは違った味ですが、動いているところを見るとこれはこれで悪くない。アングルを変えたりできるのが3dのいところですね。

 

 BGMはかなりシュっとした感じ。上品な感じになったかな? スルメ曲な感じがします。

 

 わかりやすいストーリーですかっと楽しめるエピソードでした。しっかりと2話以降への強い引きもあるし、かなりいいバランスの一話目だったんじゃないかな。

 

 

 この熱量を保ったままぜひ駆け抜けていってほしですね。

 

 次回に続く。

 

 

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[逆転裁判456王泥喜セレクション]ネタバレあり感想④ 4-4「逆転を継ぐ者」

 

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 うーん……微妙。


 大体思ったことは4-3と変わらなかったです。ギミックとそれを見せる演出は面白いことも多かった一方、人間ドラマの尺不足・すっきりしない結末・爽快感の足りないクライマックスあたりが終わった後のもやもやを募らせていて、なんともすっきりしない作品でした。


 というか作品自体が大きな本筋とそれを見せるところに特化しすぎているせいで、細かいところが零れ落ちまくっちゃったのかなあ……と感じます。

 

 

 良かった点としては一話から置いといて来た謎を7年前の裁判から一気に拾い起していくパートでしょうか。突っ込みたいところもなくはないんですが、大量の「実は……」があったおかげで回想だらけの後半戦でもある程度の熱量を保って行けたと思います。


 ザック=浦伏とか、そこそこ驚きのある事実もあってね。あれですね、ひぐらしの後半みたいな感じの盛り上がりがあったかな。


 あと地味なんですが、王泥喜と牙流検事の友情というか、信頼関係みたいなやつは来るととこまできた感じがして好きです。


 兄貴の真実に対して揺れる牙流検事に王泥喜が「一番大事なものはなんだ」と問いかけ、それに牙流検事が「大事なことなら忘れない」と返して真実の追求に戻るところがすごく好きでして。

 

お気に入り


 ライバル関係とはまた違う、この二人の在り方って感じがすごく好きでした。

 

 あとは、久々のサイコ・ロックとか立ち絵がリファインされた旧成歩堂とかのファンサービスも嬉しかったですね。

 

ちょっときれいになった

 

 

 

 他はまあ……うん。いろいろ問題点があるかなあと。


 あれこれ言いたいことはありますが、一つだけ挙げるならばやっぱり「真犯人の敗因」が王泥喜君の立証じゃなくて「裁判員制度」によるものだったことですかねえ。なんというかこう、制度によって結末が決まることがシナリオ的に大きな意味を持たせられてない気がしてしまって。


 「主人公の活躍の場が奪われてしまった」という気すらしてしまったのが、ちょっと受け入れがたい部分だったと感じています。

 

 

 とりあえずそんな感じでしょうか。また別途でタイトルの総括記事を作ろうと思っているのでそちらにご期待ください。


 この作品を受けて逆転裁判5はどうなってしまうのか。期待と不安を交えつつ、次回に続く。

 

 

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[逆転裁判456王泥喜セレクション]ネタバレあり感想③ 4-3「 逆転のセレナード」

前回

 

 

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今回のハイライト

 

 

 一言でいうと前半面白くて後半失速した感じでした。


 事件の立ち上がりとか音や映像を使ったミステリーは見ごたえがあったんですが、真犯人周りの追い詰め方とキャラクターの掘り下げの薄さがうーんとなってしまった感じです。


 ミステリーとしてのギミックの面白さやインパクトの強さが印象に残る分、人間ドラマの粗さが気になっちゃいました。

 

 

 良かったところとしてはやっぱり推理と演出面かな。ライブ映像に対する指摘とかミキサーを使った音の指摘とか、まだそんなやり方があったか! みたいな謎解きはやりごたえがありました。個人的にミキサーでメロディーを指定するところがむずすぎて剥げたけども。

 

面白ギミック


 あとそもそも現代ロックで見立て殺人ってところがユニークだし、言葉のわからない被告人に視界の見えない証人、あとは魔術の謎解きとかとんでも要素のフックが多くて、「なんだこれは!?」という驚き要素でスピード感がありましたね(特に前半)。


 他にも牙流検事の掘り下げがあったのも良かったです。意外と人間っぽい弱音を吐くところとか、真実に対するスタンスとかは割と好印象持てました(音楽が絡むと少しスタンスがブレる節があるのは残念)。

 

 そういうスタンスもあって王泥喜を認めるような発言も多いし、王泥喜側も比較的親密にしてて、互いに互いのことを認めているような節がある。なんだか今までのライバル検事たちとは違う関係性なのがいいと思いました。

 

互いを認める瞬間?


 他、割と状況に引っ張られることの多かった2話と比べると王泥喜がはったりカマすところが多かったのも良かったですかね。

 

 

 良くなかったところとしては全体的な説明不足感がやはりあると思います。謎解きとして「そもそも小さな子供が45口径を撃てたのか?」とか、「死体を盗んでステージをせり上げるのはどうやったの?」とかのはっきりしない部分が多いんですよね。


 キャラの掘り下げも偏ってて、被告人や犯人の動機とか背景がまるで見えてこないのはどうなんでしょ……と。なんかラミロアさんが被告人みたいな感じになってましたね(掘り下げ量的に)。犯人がなぜ犯行を行ったのかも、なぜ被告がマユの密輸をしようとしたのかも不明。


 おまけに後半の法廷の追求がギミックを解き明かすパートばかりであんまり犯人を追い詰めている感じがしないんですよね。最後も自白を促すようなやり方ですからねえ。爽快感不足です。


 これ、牙流が真実を重んじるタイプ故にだと思ってて、過去作の検事みたいに「ありえない! 馬鹿げてる!」みたいに噛みついてくることが多くないから、「状況をひっくり返す」面白みが欠けてるのかもしれません。


 二人で協力して〜みたいなのも悪くはないんですけどね。ドラマとして味わいはあるけど、ゲームとしては逆効果なのかもしれない。

 

 

 そんな感じでした。評価の難しい話でしたね。

 

 最終話はどうなのか。期待……応えてほしですねえ。

 

 

 

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正反対な君と僕 第49話『箸が転ぶ』 ネタバレあり感想

 

 

 夢……………………?

 

 

 

 

前回の感想

 

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 タイラズマ愛が溢れて我慢できなくなって感想書き始めた瞬間に超濃度のタイラズマを食らって立ち上がれなくなりました。助けて。止まってくれ。いやそのまま進めタイラズマ。

 

 話としては3月の最終登校日ですね。本当の本当に2年生が終わる最後の日、浮かれた山田鈴木率いる奴らがただ静かに終わるわけもなく放課後皆で遊びに行こうぜ〜という話でした。

 

 わちゃわちゃ賑やかなシーンだけど、こういう明るい場面にもついほろりと来るシーンが詰まってるのがこの漫画。

 

 例えばクラスメイトを家に呼んでもいいと思ってるくらい仲良くなってる谷。なんかちゃと馴染んでる姿を見るも鈴木じゃなくても後方彼氏面をしてしまいそう。


 平もしっかりバイトを入れないでいたりするあたりがいじらしいですね。わかるよその気持ち。なんかあったら悲しいもんね。


 あとナベちゃんがスダケンに無理って言っているところも好きでした。あまりにも我がしっかりしすぎているよねこの子。リアルだと一番仲良くなってみたいタイプかも知れない。

 

 そんな感じで遊び終わり2年も終わり……というところで東から待ったが入るんですが、このシーンの東の表情がすごい。

 

集英社 阿賀沢紅茶 [第49話]正反対な君と僕 より



 

 お、乙女? 乙女すぎないか?


 東のこのあまりにも見たことない照れくさそうな表情。平わかってるのか。お前が引き出してる表情だぞ。

 

 というかここに限らず今回の東はすべてのシーンの表情に見応えがある。


 電車で寝てる平見て微笑むのもそう、「まだ終(かえ)りたくない」の微妙な顔もそう、平にオーケーもらえてホッとするところもそう、二人で爆笑するところもそう。


 何気ないことにいちいち心が動いて色んな表情を見せてくれる。初めて東が出てきた頃からすると信じられない七色の表情。


 平ともっと一緒にいたい気持ちが溢れて、らしくない誘いまでしちゃって笑う彼女に愛おしさがMAXになってしまいました。とんでもねぇ。


 あと関係を続けようとしてくれる言葉を受けた平もまた感情を噛みしめるような顔をしてるのが良い。今回言葉以上に顔からいろんなものが伝わってくる。

 

 そしてラスト、前半の「好きなタイプ」とはまるで違う平と少なくない時間を重ねる中で積み上げてきた気持ちが「何」なのか自分に問いかける瞬間。

 

 

 

集英社 阿賀沢紅茶 [第49話]正反対な君と僕 より



 

 

 

 それってさぁ! 愛だヨ!!!

 

 

 

 失礼しました。


 ともかく、オラついたやろうによくないときめきばかり感じてきた東が関係の蓄積の果てに「感じる」というとんでもない場面です。


 これはね〜〜〜すごいシーンですよ。


 これまで散々東と平が言葉を重ねて近づいていく様を描いて高まってきたことで、クラス分けという「離れる」瞬間を出す。それによって東が気づく……青い、青すぎるよ。


 東には本当にこの気持ちを大切にしてほしい。今までの相手の身勝手な気持ちを受け入れてあげるような利他的なものでなく、自分の思う気持ちを尊重するようなね、あれをね。頼むぜ。

 

 平!!!!!!! 聞いているのか平!!!!!!!


 お前どうせ気づいてないだろ!!!!!!!!!!!!


 東を無下にするなよ!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 まあ冷静になると、東はまだ「そうなのかも?」くらいだし、平は平なのでここからちゃんと進んでいくには結構時間がかかりそうです。


 とはいえ、確実に近づいているのもまた事実。


 ぜひともこれからもお互いを大切に、素敵な時間を過ごしていただきたいものです。

 

 そんな祈りを捧げつつ。次回に続く。

 

 

 ※追記:冷静に考えると笑うの我慢してない平がいたのすげえことだなって思いました。お前……2話前にあんな話ししたのに……。