時空を超える「これすき」

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アニデレ総まとめ(最終回)「NGsが得たもの」

 

 おはようございます。総選挙が明日からだというのにいまだに新生活が落ち着かないです。デレステ、久しぶりに上位のほうを取り逃しました(どうでもいい)。
 最終回をコツコツ振り返ってもいいんですけど、ボーナスステージ的な側面が強い回ですし、「これからも続いていくシンデレラたちの物語の区切り」のエピソードとして、言葉はいらないかなと(物足りなかった人はNOMAKE25話をぜひ)。
 だから今回は、NGsについて振り返りたいと思います(本来そういう趣旨)。
 彼女たちが、どんなふうに歩んで、どんな場所にたどり着いたのか。主観がたくさん入りますが、お付き合いいただけると幸いです。

 

 

 

 

 

本田未央のまとめ


 アニデレ放送当時はまだデレステがなくて、アイドル同士の横の広がりがあまりたくさんない時代だったので、アニメは過去最大級の広がりを見せたものだったわけなんですが、そういった中で、一番新しい面が掘り下げられた子は未央なんじゃないかと思います。

 はつらつ元気で、絆に熱い友情番長! という明るい側面がフィーチャーされがちな子ではあるんですが、アニデレで見えてきたのは精神的な未熟なところが多かったですね。
 小心者な一面が見えたり、感情的になると自分を追い詰めがちな面だったり。でも見えたのは、そういう未央のマイナス面というだけでもなくてですね。
 円滑なコミュニケーションのために気配りをしたり、悩める後輩にアドバイスしたり。後半のエピソードでは、ふさぎ込んでしまった卯月と、そんな卯月を見て揺らぐ凛の間を取り持つなど、リーダーとして、少し大人な対応も見せたりもします。
 それは、もちろん彼女の持つ天性のものでもあるでしょうが、それ以上に、彼女が6話を経て、これまで以上に頑張ろうとした結果なのかとも思います。

 別に頑張ろうと思ったからって人って急に変わるわけじゃなくて、実際、20話では衝動的にまた逃げ出して、抱え込んでしまうわけです。でも、今度は立ち上がり、立ち向かうんです。あの時のようにしないために。

 彼女は、特別強い子ではありません。器用でいろんなことができても、決して天才タイプではなくて。
 でもだからこそ、誰かのために頑張れる彼女の姿は、とてもキラキラしていて、いつだって輝いているんだと思います。
 そんなアイドルに、彼女はなれたんだと思います。

 


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(きっと、彼女が繋いでいた)

 

 

渋谷凛のまとめ


 結構意外な一面が見えてきた未央と比べると、割と最後まで凛は方向性が同じだった気がします。

 プロデューサーのスカウトでアイドルを知り、卯月の笑顔でアイドルの輝きを感じ、夢中になれるものを探しにアイドルの世界に飛び込みました。
 何も知らない世界で歩みを進めるうちに、少しずつアイドルというものに、自己を表現する場所としての価値を見つけていきます。
 あらゆることに無関心だった彼女が、アイドルという世界で初めて、歩みたいと思える道を見つけたわけですね。
 だからこそ、トライアドに対する感情にも嘘をつけなかったわけで。
 自分が見つけた可能性のすべてを手にしたくて、まっすぐ進み続けたわけです。

 ただ、まっすぐさは不器用さの裏返しなわけで。
 卯月の笑顔が曇ったとき、彼女は少し情けない姿を見せるわけですが、それはきっと、彼女にとって卯月が、自分の輝きの原点だったからだと思うのです。自分の根幹が揺らぐのと同じなわけですね。
 だから、離れていきそうになる卯月を見るとあんなふうになっちゃうのかもしれません。
 誰よりもまっすぐ見てるから、それを手放したくないというか。ちょっとわがままな子なのかもしれませんね。

 でも、もう大丈夫でしょう。
 彼女の根幹は、もう元通りになりましたから。これまでのように彼女は自分の可能性を追い求めて前に進んでいけると思います。
 きっと、自分の知ったすべてを持って、昨日よりも輝いていくのでしょう。
 今まで以上に、全部を大切にしながら。

 


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(いつも、新たなキラメキを)

 

島村卯月のまとめ

 

 普通の女の子として、キラキラしたいという思いを抱えて、アイドルになった卯月。
 しかし周りの女の子は、みんなそれぞれの輝きを持つ子たちで、じゃあ自分はどうだろうか? と卯月は常に考えていました。
 ダンスが上手なわけではない、歌が特別優れているわけでもない、そんな自分のいいところはなんだろうか。
 客観的に見る我々は、笑顔と即答できます(ほかにもいろいろ挙げる人がいるでしょう)。でも卯月自身は、前に進めない自分を見て、ずっと自信を持っていて取り柄にすらも自信を持てなくなってしまうんですよね。
 不安と恐怖に包まれて、止まってしまった足取り。
 でも、そういう不安をぬぐってくれるのは、結局挑戦した後の「成功」だけなんですよね。
 いろんなアイドルの思いを聞いて、プロデューサーの手を取って、もう一度前に進む覚悟を決めるんです。

 キラキラしたい。その彼女の願いは、最後まで変わりませんでしたし、きっとこれからも変わらないと思います。
 でも、彼女の心は、アイドルになったばかりのころとは違います。
 漠然とした憧れを持って魔法を待つだけでは、もうありません。
 自らの意思で、輝くために努力していけるはずです。
 頑張ります! という言葉とともに。

 


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(いい笑顔です!!!)

 

 

 

まとめ


 アニデレという物語は、濃厚なドラマが絵が描かれていますが、実はお話自体は存外シンプルだったりします。お話の中でのアイドルたちの葛藤も、中身自体は結構シンプルで、それほど特別なものは多くありません。
 そしてどの問題も、すべてがすべて完全解決するわけじゃなかったりします。
 未央はまだまだ未熟な面も見られますし、凛もまだまだ夢中になっている途中ですし、卯月も自信のきらきらの形を見つけたわけではありません。
 彼女たちはまだ、夢の途中にいます。
 では、この物語はどんな物語だったのでしょうか?

 自分個人の意見ではありますが、アニデレは、「アイドルになる」物語だと思っています。
 346のアイドルになった子たちは、最初は周りに導かれ、魔法をかけられるようにアイドルとして輝き始めます。そんな彼女たちが、やがて自らが歩む道を決め、魔法にかけられた女の子としてではなく、アイドルとして歩みだします。
 ゴールにはまだたどり着いていませんが、少なくとも、裸足のまま歩みだせるくらいには、彼女たちは強くなったのだと思います。
 わかりやすいところでいうと、「流れ星キセキ」という曲がありますよね。NGsの二曲目です。
 NGsの歩みをなぞるような曲ですが、一番でこんな歌詞があります。

 

「流れ星を見つけたら 何を祈ろう? 今は思いつかないよ だけど みんなで笑っていたいよ」

 

 アイドルになって間もなく、3人で活動を始めて、どうなるか、なんてきっと全然わからなかったと思います。だから、みんなで笑って「いたいよ」という願望、つまりは願い事の歌詞になっています。
 しかし、たくさんの困難を乗り越え、自らの歩む道を決めた彼女たち。歌詞も、こう変化します。

 

「流れ星を見つけたら きっと祈ろう キラキラしている未来を そしてみんなで笑っていようよ」

 

 これからも、これまで以上に輝いていこう、と。みんなで笑って「いようよ」という意思を。
 自分たちで、つないでいくのだと、確かな決心をしたNGsの気持ちが見えます。
 自分の道を歩いていくと決めたのです。きっと、CPのみんなも。

 

 最終話。CPの面々は、いつか彼女たちが憧れた衣装に身を包み、「シンデレラガールズ」と名乗ります。
 憧れる側から、憧れられる側になったわけですね。
 ですが、彼女たちはこれからも成長していきます。
 ラストシーンに現れた白紙のページには、きっと彼女たちかこれから歩む道が書き足されていくはずです。
 その道にはたくさんの苦難が待っているでしょうが、くじけても、また立ち上がれるはずです。

 

「――だってシンデレラは がんばりやでしょ?」

 


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(白紙にページは、どんなことが書きたされていくのでしょうね)

 

 

 

 ここで本編の振り返りはひと段落ですが、最後にもう一つだけ。
 プロデューサーと常務についてだけ、もう少しだけ触れる記事を書こうと思っています。
 そちらまでお付き合いいただけると、幸いです。 

 

ⓒBNEI/PROJECT CINDERELLA

アニデレ23,24話振り返り 「愛をこめて ずっと――」

 

 おはようございます。次回選挙の告知がやってきましたね。デレステとの合同開催が決まって、界隈が全体的にざわざわしてる気がします。
 新しいことを始めるときはいつもワクワクしますけど、こんな時にこそ昔を振り返るのも悪くないのかもしれませんね。
 特に自分にとってアニデレは原点なわけですし。
 この作品が持ってる輝きは、いつまでも大事にしていきたいです。

 

23話「Glass Slippers.(ガラスの靴)」

 

・立ち返り
 卯月が早退した翌日。卯月はプロデューサーに養成所での基礎レッスンを希望します。
 舞踏会に向けて、もう一度基礎に立ち返りたいとのこと。
 皆が皆、新しいことに挑戦している中で、まるで逆の立ち返り。プロデューサーも当然違和感を持ちますが、とりあえずその申し出を受け入れることに。
 一人の迷いはみんなで背負う。卯月が抜ける分の穴埋めを、プロジェクト全体で行っていきます。



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(卯月はどこへ向かうのか)

 

・止まったままの時間
 基礎レッスンに立ち返った卯月のもとを足しげく訪れるプロデューサーですが、卯月は何も変わりません。ひたすら基礎レッスンも続けます。
 未央達と会うことも拒み、閉じこもったまま。
 見かねたプロデューサーがクリスマスライブを提案しますが、乗り気ではない様子。まるで、先に進みたくないようで――

 

・話してないことがたくさん
 どうにも動かない状況が耐えられなくなった凛は、プロデューサーに卯月の居場所を尋ね、未央とともに卯月のもとへ。
 会って話してみても、はぐらかすようにあいまいで、逃げるような発言しかしない卯月に、凛はもどかしく感じます。そして、卯月を、初めて会話をしたあの公園に連れ出します。
 はぐらかしてほしくない、うその言葉で隠してほしくない、凛はそう告げます。
 未央もまた、卯月に話してほしい、そういうのです。
 そして卯月は、ぽつりぽつりと、その心境を打ち明け始めます。
 実は、このシーンまで卯月が自分の心証を誰かに打ち明けるシーンが一つもないんです。誰もが、「卯月はきっとこんな子だから、きっと大丈夫」そうやって、無意識にすがってしまっていた。だから、このシーンは、初めて3人がちゃんと向き合えた瞬間なのです。

 


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(凛のキラメキの原点は卯月だからこそ)

 

・私の輝きは何?
 長年のあこがれだったアイドルになった卯月。キラキラした何かになりたい、そんな願いとともに、踏み出した世界。たくさんの女の子たちとともに、歩き始めました。
 でも周りを見渡せば、みんなそれぞれの輝きを持っている。自分も負けないようにレッスンをする。でもみんなどんどん次のステージに進んでいて、隣に立っていた凛や未央も、新しい舞台で輝いています。
 では、卯月は?
 ずっと考えていたはずです。自分のきらきらはなんだろか、自分は何ができるのだろうか。追いつきたくてレッスンして、とにかくひたすら追いかけて、でも全然見つからなくて。
 本当に、私は輝けるのか? そう、疑ってしまったんです。
 プロデューサーは卯月の魅力を笑顔といいます。彼女の魅力の一つが笑顔であること、それは誰もが疑いようのない事実だと思います。
 でも、卯月自身がそれを信じられるかどうか。それは、また別の問題なんです。

 



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(自分を信じられなくて)

 

・友達になろう

「笑顔なんて誰でもできる」

 その卯月の言葉を、凛は強く否定します。
 夢中になれる何か、それを探してアイドル界に飛び込んだ凛。その彼女の原点は、卯月の笑顔だったんです。
 あの時の卯月の笑顔に感じたきらめきに、凛は、アイドルというものがもつ何かを感じ取った。卯月がそれを否定することは、凛がアイドルというものに感じ取ったきらめきすべてを否定することになるのです。だから、凛は絶対それを認めたくないはずです。
 泣き崩れる卯月と、言葉の出ない凛。そんな二人をつなぐのは、未央。
 泣きたいぐらいつらいのかもしれませんが、それでも彼女は上を見ます。
 かれそうになっている二人をつなぎ、こう提案するのです。

 

「もう一度友達になろう」

 

 お互い、いろんなことを知らなかったけど、今、やっと知れたから。だから、もう一度。
 ある意味で、本当のNGsのスタートは、ここからなのかもしれません。
 そして、卯月を置いて帰る二人。
 彼女を無理やり連れていくことはできません。卯月自身が、歩むと決めなければいけないからです。あきらめて立ち止まるのか、それとも――

 


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(卯月自信が歩き出さなくては)

 

 

 

24話「Barefoot Girl.(裸足の女の子)」

 

・案外、みんな同じようで
 次の日。卯月は事務所を訪れますが、まだ心は止まったまま。凛や未央の心に触れても、まだ心は決まりません。
 そんな彼女は、久しぶりに事務所の仲間とレッスンに参加します。
 みんなから、アイドルになったきっかけや、アイドルと向き合った時の思いを聞く卯月。
 そこから語られる言葉は、案外自分とそう変わらないような不安や心配で。でもだからこそ、前に進もうという意思もあって。
 あこがれていたみんなもまた、ずっと戦っていたことに卯月は気づきます。

 


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(案外みんな、似たようなもの)

 

・願いこと
 クリスマス公演にむけ、みんなのお願いを星型の紙に集めていくことになりました。
 CPはもちろん、ほかの部署からも。
 卯月も紙を受け取りますが、心は決まらず何も書けないまま、クリスマスライブの当日。
 プロデューサーの迎で会場に向かう途中、見つけたのはいつだか裏方の手伝いをした横浜のライブ会場。
 中を見学し、ステージへのあこがれを再び思い出したのか、自らの思いのたけを、卯月はプロデューサーに少しずつ話し始めます。

 

・「もうくじけない」
 誰かと自分を比べて、自分にできることを見失い、歩みだすことが怖くなってしまった卯月。不安と恐怖に包まれて、前に進めそうにありません。
 でも、プロデューサーは知っています。卯月にしかない魅力があることを。プロデューサーが信じる、卯月だけの笑顔があることを。
 だから、プロデューサーは卯月に言うのです。「選んでください」と。ここで止まるのか、何かを見つけられると信じて前に進むのか。
 わからないままを進むのは、もしかしたら、あきらめるよりずっとつらいことかもしれないけど、卯月は一人ではないから。
 卯月は、何かを求めて進む決意をするのです。

 


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(『もっと光ると誓うよ』)


 信じられなくても、信じて進むのです。キラキラした何かになるために。
 決意とともに、未央と凛のまつ会場へ向かった卯月。そんな卯月を涙とともに二人が迎えます。
 願いを書く紙をポケットに入れ(=夢を持って)、ステージに立つ卯月。その姿は、普通の女の子である自分を象徴するような、学生服(身バレするのでは? と思うかも知れないですけど、宣材が制服なので今更)。
 ステージに立っても、まだ迷いは残りますが、アイドルたちの声援を受け、静かに歌い始めます。
 体でリズムをとるだけだったのが、だんだんステップを踏み出し始めます。やがて、彼女に笑顔が。
 不安はあっても、それでもなお、このステージの一瞬を、彼女は誰よりも楽しんでいました。
 どんな困難にぶち当たろうと、笑い続けると、前を向き続けると。歌いながら、彼女は決意を固めていくのです。

「もうくじけない」
「未来に指切りして」

 やがて、彼女の笑顔が、会場全部を包み込んで――

「愛をこめて ずっと 歌うよ……!」

 凛は再びあの時の輝きを感じ取り、未央も安心の涙を。プロデューサーは柄にもなくガッツポーズまで。見ていたアイドルや、常務にも届くものがあったようで――
 たくさんの歓声に包まれながら、笑顔でそれにこたえる卯月。
 彼女が再び歩き始めたのでした。
 キラキラした何かを目指して。

 


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(いい笑顔です)

 

まとめ

 愛をこめてずっと歌うよ、って歌詞が大好きなんですよね。
 初めて聞いたの確かCPのソロ曲の詰まったアルバムで聞いたんですけど、デレステサイズではなかった歌詞で、彼女らしさが詰まっていてとても素晴らしい歌詞だと思っていました。
 だから、アニメで流れたときも死ぬほど感動しました(見返すたびに泣いてます)。

 このエピソード、一つ大事なところがあって。
 卯月は笑顔を取り戻したわけなんですけど、まだ、キラキラした自分になれたわけじゃないんです。夢がかなったわけではない。
 夢をかなえるため、これからも進み続けよう、っていう決意の回なんですよね。
 そして卯月の話に限らず、アニデレは「進み続ける」物語だと個人的に思っていて。
 成長する話というより、成長しようとする話というか。
 そういう、前へと進み続けようとする意志を持つまでが、セカンドシーズンなんだろうなと思いまして。
 なんだか、とてもシンデレラらしいというか、アイマスらしくて、いいなあ、って振り返りながら思いました。

 次回は最終回です。最後まで、よろしくお願いします。

 

ⓒBNEI/PROJECT CINDERELLA

アニデレ20話~22話振り返り 「冒険という選択」

 

 おはようございます。やってきました、NGs最大の山場です。
 ブログ用に見返した時、何度も胸が苦しくなりました。よく知った話のはずなんですけどね。不思議です。
 まあ、アイドルたちのことを何も知らなかった当時と、今で違う感想を持つのは、当たり前なのかもしれません。

 

20話 「Which way should I go to the castle?(城に行くにはどの道を行けばいい?)」

 

・まさかの申し出
 ついに動き出した常務のアイドルプロジェクト。その名も、プロジェクトクローネ。しかし、何故かそのメンバーの中にはアナスタシアと凛の名前があって……。
 当然事情を問い詰めるプロデューサーでしたが、常務は引く様子はなし。
 それどころか、秋の定期公演でプロジェクトの中間発表を要求される始末。もちろん、見合った成果を上げられなければ解散。
 話はそこで終わり、プロジェクトクローネへの参加については、アイドル自身に任せられることに……

 

・アーニャの場合
 一見すると塩を送るようでもありますが、クローネという大型プロジェクトに参加するというのは、アイドルの経験においては悪い話ではないというところはプロデューサーの認めるところ。
 アーニャも最初は渋っていましたが、クローネのプロジェクトに積極的に参加しようとする唯と文香の話を聞き、新しいことへの冒険に意欲を沸かせていた夏合宿の美波の姿を思い出します。

 


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(意欲的にクローネに臨もうとする二人)


 また、同じCP内でも、新しいジャンルに挑戦している蘭子の姿を見て、自らも、新しいことへの挑戦――冒険をしたいと思ったことを、プロデューサーに打ち明けます。
 一度は面食らったプロデューサーですが、プロジェクトの中だけではたどり着けない場所があることを認め、新たな場所へ挑戦するアーニャを支えることを約束します。前に見つけた笑顔の、さらにその先に向かうため、新しい場所で挑戦することを。
 そして、クローネへ参加することを美波に打ち明けるアーニャ。決して美波にアーニャが相談しなかったのは、自分の道を自分で決めたかったから。
 相談されなかったことや、新たな道に一人で向かうことを寂しく思いつつも、自らの思いとも重なるところがあるからか、お互いの道を尊重することにします。
 美波の姿を見て、自身も冒険することに決めたアーニャ。道は違えど、そこに宿る思いは同じなのでしょう。

 



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(同じ星を見ているから)

 

・凛の場合
 凛もまた、はじめはクローネへの参加を渋っていますが、加蓮や奈緒の強い思いを聞き、揺らぎ始めます。
 加蓮の提案で、凛が指示されたレッスンルームを訪れると、そこにはトライアドプリムスの楽曲が。
 加蓮と奈緒の歌を聞き、高鳴りが止まらなくなった凛は、そのまま3人で歌いあげます。NGsとはまた違う、新たな可能性を感じ取った凛。通りかかったプロデューサーもまた、自らの見聞を超えた、凛の新たな可能性を目にするのでした。

 

・わからないことがある
 自分がまだ知らない、自分の可能性を知った凛。クローネに参加したいという意思を持ち始めていますが、NGs、ひいてはCPのことが気がかりで結論はまだ出せず。未央と卯月に本心を打ち明けます。
 あまりにも唐突で、予想外な凛の発案に、大きく戸惑う未央と卯月。
 未央は、凛の新たな場所に挑戦したいという意思がわからず、受け入れることができません。卯月も戸惑ったまま動けません。
 凛自身も、新たな場所で何を得ることができるかわからず、はっきりと答えることができません。
 ぐちゃぐちゃになった感情を整理できず、衝動的に逃げ出してしまう未央。しかし、あの時は違い、プロデューサーがすぐにその後を追って――
 次の日のミーティング。伏せられていたクローネについての件、そして、未央のソロデビューが告げられるのでした。

 


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(今、できることは何?)

 

・NO MAKEは、社内の話
 常務が来てからというもの、何かと激動の346プロ内部。しかし、その実、アイドル部門に限らずグループ全体で彼女の改革の効果が出始めており、それはプロデューサーも実感している模様。
 プロデューサーは、その常務の敏腕さを認めつつも、自らのプロデュースを貫く覚悟を、すでに決めていたのでした。

 

 

 

21話 「Crown for each.(それぞれの王冠)」

 

・ゆらぐCP
 唐突に始まった未央のソロ活動。ユニットの活動自体に大きな影響はありませんが、未央の本心をつかみ損ねたNGsの二人が動揺します。また、秋の定例ライブは美波がソロで参加することが決まり、CP全体でも戸惑いが(美波のソロについてはラブライカの双方合意の上)。

 


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(思わぬ申し出に驚く面々)

 

・違う場所に行かなくちゃ
 ソロ活動の一環として、舞台に挑む未央。
 実は新たな場所に挑戦したいという凛の思いを知るため、自らもまた、未体験の世界に挑戦することに決めたのです。そして、自分でその答えを見つけなければならないと。
 プロジェクトの中では見えないきらめきを知るための挑戦、それが演劇なのでした。
 慣れない演技に苦戦しつつも、その中で様々なことを吸収していく未央。自らの器用さもあってか、確実に演技の腕を上げていくのでした。

 


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(わからないから、行かなくちゃ)

 

・冒険
 少しずつ違うフィールドに向かっていく未央やラブライカに、困惑を覚えるCPの面々。そんな中、重い空気を破ったのは蘭子でした。サマーフェスの時、全く自分のやったことのないことに挑戦しやり切った蘭子には、冒険ということへの確かな実感があり、アーニャたちの気持ちが少しだけわかる様子。
 結局のところ、聞いてみるのが一番早いという結論に至ったCPの面々は、ソロでレッスン中の美波と、話し合うことにしたというNGsの様子を見に行くことに。
 美波は、今まで以上に気合の入ったレッスンをしていました。
 アーニャと道はたがえても、そこにある思いは同じ。共に頑張ることを約束した二人は、これまで以上に頑張ることを決めたのでした。そして、CPの面々も、そんな美波の言葉を受け、気持ちが決まりだして――

 

秘密の花園
 久しぶりにちゃんと顔を合わせたNGsの三人。
 話がしたいという凛に、未央は台本の読み合わせを提案します。
 台本のシーンは、外の世界をあきらめた少年に、主人公がその素晴らしさを伝えるシーン。未央は、自らが学んだことを、自らが学んだ方法で伝えようというのです。
 はじめは懐疑的だった卯月と凛も、だんだんとその本質に気付き始めます。
 外の世界には、ここにはないきれいなものがたくさんあった。
 読み合わせも佳境の中、未央は台本にないセリフをポツリ。

「ごめん、待たせて」

 時間こそかかりましたが、未央は凛の違う世界に飛び出したいという気持ちを理解することができたのです。
 読み合わせを見ていたCPの面々とともに、よりきらめくために新しい挑戦をすることを誓うCP。凛もまた、クローネに参加することを決意しました。
 ただ、卯月だけは自らの歩む道が見つからず……。

 


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(前に進む決意をする凛。しかし、まだ卯月は踏み出していない)

 

・NO MAKEは、レッスンの話
 秋の定例ライブへ向けてレッスンを積むCP。新たなメンバーとも高めあいつつ、順調に進んでいます。
 未央も、参加こそはしないものの、当日に備え、ほかの人のダンスの自主練習を積んでいました。できることはやっておこうと、舞踏会に向け、とても前向きに努力ができているようです。

 

 

 

22話 「The best place to see the stars.(星を見るのに一番いい場所)」

 

・定例ライブ、開幕!
 様々な思いが交錯するなか、ついに始まった定例ライブ。
 前半のクローネ組の中には、アーニャの姿も、たった一人のステージながらも、堂々とした歌唱を見せます。
 CPも、新メンバーを加えた新体制で、今まで以上のパフォーマンスを発揮。NGsは今回未参加ですが、未央と卯月は裏方としてサポートに入ります。凛はもちろん、トライアドプリムスとして参加。
 準備中の凛のもとを訪れた未央は、凛に「NGsとして参加できないことは悔しい」としつつも、凛の挑戦にエールを送ります。一方卯月は、どこか落ち着かない様子でスタッフの手伝いをしていました。

 

・クローネ戦線異状あり?
 CPのステージは無事終了。常務の目から見ても光るものはあった様子。
 続いて、いくつかの部署の公演を経てクローネ後半のステージですが、一番手である文香が極度の緊張による胃痛で倒れてしまいます。
 現場は一気に混乱しますが、プロデューサーの現場判断でセットリストを入れ替えることで対処。その結果、トライアドプリムスの出番が早まることに。
 部署は違えど同じ事務所の仲間。全員でフォローをします。
 CPがつなぎのトークをしつつ、急ピッチで調子で進むバックステージ。出番が早まり、大舞台でのデビュー戦ということもあって緊張しっぱなしの奈緒と加蓮。そんな2人に、初めて舞台に立った時教わった、合言葉のアドバイスをします。
 いい感じにリラックスした二人は、凛とともに、ステージに挑みます。

 


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(いつか先輩にしてもらったことを、今度は自分たちが)

 

・星の見方
 状況把握のためバックステージに降りてきた常務。そのまま、初めて舞台裏からライブを観戦します。堂々たるステージの裏に隠された、様々な思いや個々人の頑張りを、初めて肌で体感した常務。
 上から見下ろすだけでは見えない星の輝きに、彼女が初めて触れた瞬間でした。

 

・一つの成果
 CP側からのアドバイスもあり、なんとかのりきったクローネ。その後は大きなトラブルもなく、無事定例ライブは終了。
 それぞれが自分なりの成長をし、全部を認められたわけではないにしろ、常務の中間精査も無事クリア。舞踏会に向けての大きな課題を一つ乗り越えました。
 舞踏会成功に向け、さらに気合の入る面々。しかし、卯月の表情だけは、どこか晴れない様子だったのでした。

 

・なくした笑顔
 定例ライブも終わり、美穂とのユニット活動を本格的に始めた卯月。その一環でグラビア撮影を行いますが、その表情がどこかぎこちない感じ。
 プロデューサーがあらわれたあとも、いつも以上に気負った様子で、笑顔がそこにはありません。調子が悪そうだと判断プロデューサーは、早退を勧めます。
 それを受け入れ、早退する卯月。その足取りは重く――。

 


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(わらえなくなったのは、どうしてか)

 

 

 

まとめ
 大きなエピソードの続く区間でした。
 ラブライカの新たな道に進む決意。CP全体の冒険への決意。
 そんな中、NGsは主に凛と未央。
 夢中になれる何かを探していた凛は、わからなかった可能性に挑戦し、もう一つの大切な場所と出会い、その可能性を開花させました。
 未央もまた、自身の挑戦を通して凛の思いを理解すると同時に、自らの新たな可能性を見つけます。
 不理解を乗り越え、アイドルとして成長した二人。ただ、二人は、いつもすぐ近くにいたのに、気づけなかったことが一つあって――。
 ずっとごまかして、無意識のうちに偽って、見えなくなっていた卯月の本心が、とうとう壊れてしまって。
 CPの面々は、前に進むことを決めました。では、卯月はどうするのでしょうか?

 次回は、23、24話を予定しております。よろしくお願いいたします。

 

ⓒBNEI/PROJECT CINDERELLA

アニデレ18,19話振り返り 「私の進む道」



遅くなって申し訳ありませんでした。担当の限定SSRが……
 いえ、言い訳はよくないですね。総選挙までには何とか間に合わせれるように頑張ります……。
 今回は18話と19話。共通するテーマは……やはり、「自分らしさ」でしょうか。

 

 

 

18話 「A little bit of courage shows your way.(ほんの少しの勇気で見える道)」

 

・とときら学園は絶好調
 バラドルの集団も合流し、バラエティ番組としてますます盛り上がるとときら学園。CIの3人もゲスト出演しますが、手堅くこなす杏とは対照的にまだまだ緊張の抜けないかなこと智絵里。特に智絵里はいまだにカエルさんのおまじないを続けていました。しっかりアイドル活動をこなす3人ですが、まだまだ杏に頼りっぱなしの模様。

 

・始動! あんきらんきんぐ!
 番組でのきらりと杏の掛け合いを見た番組ディレクターの発案で、杏ときらりの新コーナーが始まることに。そこで、かなこと智絵里がコーナーに合わせたインタビュアーとしての仕事が。
 杏は二人の適正も考えてかインタビュアーについて心配をしますが、プロデューサーはそれを必要な仕事ととらえ、挑戦を促し、二人も挑むことに同意します。
 杏も渋々ながら了解し、二人がインタビューしやすい題材を選ぶように提案するなど、ほんの少しの気遣いを見せます。

 

・心持は空回り
 自身の成長のため、インタビュアーの仕事に挑むかなこと智絵里ですが、緊張もあってなかなかうまくいかない二人。失敗続きで失敗続きで自信を無くした2人は、智絵里はクローバー探しを、かなこはダイエットを通して自らの自信を探そうとしますが、なかなかうまくいきません。

 

・どう見るか、見られるか
 あんきらというコンビとしての収録に楽しそうに臨むきらり。そんな杏に、「自分たちが面白がられているだけのは、いやじゃないのか」と尋ねます(きらりは自身の身長にコンプレックスがあります。NO MAKE6話参照)。きらりは、それを理解したうえで、「杏といる自分が好きだ」と杏に告げるのです。
 その言葉は、杏の心を打ったのか、きらりを照れ隠ししながら遠ざける杏なのでした。

 


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(誰かを楽しませられることを、喜ぶきらり)

 

・アイドルよ、前を向け!
 失敗しないようにしよう、その意識だけでインタビューに挑む2人の態度はお世辞にも良いものとは言えません。その心持はインタビュー先の店主にも気づかれてしまいます。さらに、むちゃなダイエットがたたってかなこが倒れてしまいます。
 思わぬ事態に事情を尋ねるプロデューサー。彼女たちの現状を知ったプロデューサーは、かなこに「ダイエットの中止」、智絵里に「カエルさんのおまじないをやめること」を支持し、すがるだけではだめだと諭します。

 


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(2人を強く諌めるP。セカンドシーズンは、プロデューサーの頼りになるシーンも増えましたね)


 自身の支えをやめることにためらう二人でしたが、そこに現れた輿水幸子の「アイドルはまえをむいているもの」という言葉に背を押されます。

 


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(か、かっこいい……)


 プロデューサーもまた、新たな挑戦の中でも笑顔でいてほしいと告げます。
 そして、二人は、前を向いて挑戦することを決めるのでした。
 心から素直に仕事に挑む2人の心に、徐々に店主の心も開いていき、何とかお仕事は成功。まだまだこれからな2人ですが、確かに、前を向き始めたのです。

 


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(勇気の証、クローバーを手のひらに。もうなにかに頼らなくたっていい。勇気はここにある)

 

 

 

19話 「If you‘re lost, let’s sing aloud(迷ったら、大声で歌うんだ!)」

 

・もう一つの可能性
 舞踏会に向けて準備を進めるNGs。そんな3人の誘いで舞踏会への協力を目指す加蓮と奈緒。レッスンの一環で、二人と凛でエボレボを歌うことに。
 NGsの時とはまた違う調和にときめきを感じる凛。未央もまた賞賛を送りますが、卯月はその様子をおびえるように見つめます。
 そして、その歌声は美城常務の耳にも届き、一聴で可能性を感じ取るのでした。

 


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(とても対称的な反応)

 

・「ロック」ってなんですか
 些細なみくとの言い合いから、自らのロックの方針を見直すことにした李衣菜は、いつ高であったロックアイドルの夏樹と再会します。
 自分にはない知識と技術を持つ夏樹の姿に、自らのロックの在り方に迷いをもつ李衣菜。そんな李衣菜を見て、みくもまた李衣菜の悩みがわからず頭を抱えるのです。
 本音をぶつけ合うことを恐れ、かみ合わない会話を繰り返す2人。そこに、いつもの解散芸は見る影もありません。

 


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(遠慮に溢れたぎこちない会話)

 

・誰かのロック
 常務の発案のアイドルロックバンドに参加することを決めた夏樹。しかし実態は、バンドの方針も何もかも常務主導の作られたロック。自分の今まで歩んできた道と異なる方針に大きく困惑する夏樹は、李衣菜をツーリングに誘います。
 李衣菜のロックへの純粋なあこがれに、ロックへの初期衝動を思い出す夏樹。しかし、まだ李衣菜は歩むべき道が見えておらず……

 

・ここにしかないロックがある
 かみ合わないままミニライブイベントを迎えることになったアスタリスク。みくは、ロックを目指すであろう李衣菜の足を引っ張らぬようこれまで以上の気合でライブに挑みますが、空回りをしてミスをしてしまいます。
 「自分が李衣菜の足を引っ張ってはいけない」と強く謝るみくに、李衣菜はありったけの思いをぶつけます。

アスタリスクは二人のユニットだ」
「私にとってのロックはアスタリスクなんだ」

 本音でぶつかり合い、再びユニットとして結束をする二人。そして、そんな二人のやり取りに影響された人がもう一人……

 


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(主義の違いを、衝突によって乗り越える。それが、アスタリスクのあり方)

 

・さあ、歌おう!
 夏樹に呼び出された李衣菜が向かったのは、夏樹が前からお世話になっているライブハウス。
李衣菜の言葉を聞いて、自身もまたロックへの向き合い方を決めた夏樹は、李衣菜との一日限りのバンドを結成します。その名も、「にわかロック」。
 にわかだろうがなんでもいい、音楽が好きなら、歌おう。
 突如始まったミニライブに、テンションを挙げてはしゃぎまくる二人。やがて、みくも巻き込んでヒートアップしていくステージ。そこに立つ3人の表情は、とても晴れやかな笑顔なのでした。

 


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(かっこいいでしょ。うちの担当です)

 

 

 

まとめ
 というわけで18,19話でした。
 どちらの話も、自分に向き合いなおす話でしたね。
 かなこと智絵里は、後ろばかり向くことをやめ、李衣菜は、自ら進む道を再確認しました。夢中で何かを頑張っていると、一歩引いてみればすぐわかることがわからなくなったりして、どうしようもないくらい悩むことがあります。
 そういう時に答えを教えてくれるのが、周りのだれかっだたりします。
 シンデレラのアニメでは、そういう、誰かが誰かに影響するということが、とても多くみられます。そういう、立体的な人間の描き方って、なんだかすてきだなって、ふとそう思いました。

 次回からは20話。いよいよ、NGs激動のエピソードの幕開けです。同時に、常務とプロデューサーのお話にも大きな動きが。
 少しでも早くお届けできるよう、頑張ります。

 

ⓒBNEI/PROJECT CINDERELLA

『[オンリーマイスター]本田未央』で本格的に未央PになったPと総選挙の話

 

 

 

 

 

「……私、決めたんだ。誰かのために引いたり、誰かに頼ったりするの、やめようって」

 


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([オンリマイースター本田未央。寒色も似合う)

 

 そのカードが実装されたのは、第五回シンデレラガール総選挙、選挙形式の変更と期間延長で戦術の見直しが図られた時。アニメも3rdライブも無事終了し、デレステもオリジナル楽曲の更新をはじめてだんだんと軌道に乗り始めた、そんな2016年の春のころでした。

 このカードの思い出エピソードで語られた未央という女の子の思い。

 

『自分だけで輝ける存在になりたい』

 

 そんな彼女の言葉は、その時までの本田未央という女の子を知るPたちにとっても、驚きの大きい言葉でした。なぜでしょうか。

 

 本田未央とは、どんな女の子でしょう。

 まず一つ挙げられるのが、「友情に厚い」ところ。

 アイドルを目指した理由が、「世界中のみんなと友達になること」だったりするところからわかるように、ものすごく人とのつながりを大事にする子です。あだ名をつけて積極的に距離を縮めに行って、かと思えば引くところでは引きますし、衝突やすれ違いがあれば間を取り持つこともあって、だれが言い出しっぺかは知りませんが、「コミュ力おばけ」なんて言われてるのも見たことがあります。

 みんなで、という言葉に強い思いがあるようで、デレステの[ゴキゲンParty Nいght]の特訓エピソードなんかがわかりやすいですね。

 


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([ゴキゲンParty Night]特訓エピソードより。体育祭で負けたクラスが悲しんでいるのを見て、楽しめない人がいたことを後悔している)

 

 もう一つが、「心の繊細さ」

 快活な印象から大雑把なように見えるかもしれませんが、見えてくる内面は意外と繊細で、ともすれば脆くもあります(アニメやデレステを通して見えることが多くなった部分ですね)。

 意外と自信がなくて緊張しいだったり、感情的になると周りが見えなくなりがちだったり、ほかの人に弱音を吐くのがへたくそだったり……。どうしようもなくなった時に初めて見えるので気づきづらいですが、「他人を積極的に支えるけど自分の中身を吐き出すのは苦手」という非常に屈折したパーソナリティを持っていたりします。

 

 そんな彼女なので、彼女の行動は「誰かのため」であることがとても多いです。たまに自分の望みを言うことがあっても、とても遠慮がちで。

 

 だからこそ、「誰の為でもない自分の願い」を、はっきり告げた〔オンリーマイスター〕の思い出エピソードは、とても衝撃的でした。

 実装当時、自分はまだ未央Pとよべるほどのもんでもありませんでしたが(アニメもあって大好きな子ではありましたが)、そんな自分からしても驚きが大きかった記憶があります。

 

「三つ並んだオリオンもキレイだけど、一番星は独りでも輝いているんだ」

「友達も仲間も大事だし、ユニットの活動も大切だけど……私は独りでも輝いてるって、みんなに思ってほしい」

「アイドル本田未央は、ちゃんと一番星みたいに輝きたいんだ」

 

 その言葉一つ一つに見えるのは、遠慮などない彼女の心からの思い。

 自分が初めて見た、未央という女の子の、自分自身の望み。

 

「でも……私は弱いから、時には迷子になるかもしれない」

「そんなときは……あなたのパワーで、引っ張ってほしいんだ。プロデューサー」

 

 どうして一番星を目指したいのか。

 聞きたくもあります。想像したくもあります。でも同時にどうでもいいのかな、とも思いました。

 理由もきっかけもなんでもよくて、ただ、「アイドルが行きたい場所がある」のなら、それを支えるのがPでいたいのです。気持ちは、意外とあっさり決まりました。

 

「よっしゃ、なろうか。一番星」

 

 思い出エピソードを始めてみた日、本田未央が自分の2人目の担当になりました。

 第5回総選挙が終了し、結果が出た数日後のことでした。

 

 

 

 アイドルマスターシンデレラガールズにおいて、たった一つだけ、アイドルたちが「競い合うイベント」があります。

 『シンデレラガール総選挙』です。

 競い合うのは、あんまり好きじゃないです。それぞれのアイドルに、それぞれの輝きがあり、それは並べて比べるもんでもないんじゃねえかなあと思うので。

 でも、ここでしか証明できない、成し遂げられないことがあるとも思うのです

 「一番星」になりたい子に、「一番星である証」をあげたい。

 『シンデレラガール』の称号を、あげたいのです。

 それで、見てみたいんです。

 その時彼女が、どんな顔して、どんな言葉を言うのか。

 それが、自分が未央Pである理由でもあります。

 

 

 

 同じ本田未央担当の皆さま。今年こそ、ですね。よろしくお願いします。

 多田李衣菜、桐生つかさ、木場真奈美、衛藤美紗希担当の皆さま。すいません今年は任せます。同じ担当としてダイマとかだけでも手伝います。

 楊菲菲、中野有香、城ケ崎莉嘉担当の皆さま。個人的に応援しております。頑張ってください。

 他の担当の皆さま。お互い、全力を尽くしましょう。悔いを残さないように。

 参加する全プロデューサーの皆さま。今年の総選挙も、よろしくお願いします。

 

 

 

参考『本田未央Wiki(http://seesaawiki.jp/hondamio/lite/d/%A5%C8%A5%C3%A5%D7%A5%DA%A1%BC%A5%B8)』

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