前回の感想
今回の正反対な君と僕ですが、作中の季節がいつのまにやら12月を迎え、受験戦争もだいぶ佳境を迎えつつある中での彼らの日常となりました。季節の経過を野球部の髪形で例えるの青春であるね。
メインとなったのは3年7組でのお菓子パーティー。いつだかの12月の宴回と比べると二次会がなかったりと小規模になってはいましたが、クラスを超え交流が続いていることの微笑ましさや部活組の合流に西さん本ちゃんの参戦と賑やかさ自体は増していたようにも思えます。最近はあまり見られなかった二年イツメンが全員集合していたのもなんだかうれしいポイント。こういう当たり前って、いつの間にかなくなっていくんだよなあ……。
季節の境目の時に正反対な君と僕は全員回をやってくれますが、これが来るたびに積み上げてきたものの愛おしさを感じます。ただそれ以上に最近は過ぎていく時間への切なさもこみ上げてくることが多くなりましたが。
いろんなキャラのいろんな側面が描かれつつも、やはり個人として注目したいのは平。楽しい放課後を俯瞰したときに、そこにいてほしいと東に声をかけ、しれっと東を帰りに誘い、最後には寄り道まで。
隣に東がいてほしいという気持ちを隠すことなく自然に誘いをかける平の姿は、ここまでの些細なことでぐるぐる悩んでいた姿からは想像もつかないレベル。そもそも平が能動的に誰かに動くこと自体がかなり珍しいのに、今回だけで東を3回も誘っています。回数が全てじゃないにしろ、これってとんでもないことですよ。なによりをそれをごく自然に行っているというのがもうとんでもない。
むしろ些細な言動に揺れるのは東ばっかりで、しれっとこんなことをされまくる東のメンタルが心配まであります。最近すっかりおなじみになりつつある東のテレ顔ラッシュにまたいやされました。が、届かないと思ったらこんな対応されるの、普通にどうすればいいかわからなくなりそ~。

可愛い。
まだまだ不安定な関係性でありながらも、ようやく自然な関係が築かれつつある2人。残された時間は短いけれど、その中でお互いが納得するゴールにたどり着いてほしいところ。
と、微笑ましいタイラズマとは対照的に不穏なオーラをまとっているのが鈴木谷……というか谷。志望校を決めていこうストイックにのめりこんでいると思いきや、その表情は暗く……というラストでしたが、明らかに鈴木の語る様子とは対極の様子でした。
明らかに前回のエピソードで芽吹いていた不安の種はどんどん大きくなっていた模様。今回、ほとんど言葉を交わすシーンがなかったのにも不穏を感じます。
抱え込んでしまっている感情を吐き出す場面が早く来てほしい……。
あ、山田と西さんは楽しそうでした。よかった!

丁寧に育っていく不穏の苗に寒さを感じつつ、次回に続く!
㈱集英社 阿賀沢紅茶 [第62話]正反対な君と僕

