前回の感想
正反対な君と僕7巻発売おめでとうございます!
今巻の表紙は大方の予想通りタイラズマでした。シックな格好をした2人となっていますが、割としっかり着込んでいる平/へそ出ししている東、うつむいている平/笑顔の東といい感じに正反対で、それでいて前回の山田西並みに近いわけでもない絶妙な距離感となっています。表表紙はきりっとしつつ裏表紙ではいつもの2人が見えて、微笑ましくていいですね~。書き下ろしもしっかり堪能させていただきました。
普段自分は単行本を電子で買っていますが、応援のために書籍版を買ってもいいかもなと最近検討しています。のめりこみすぎですね。
さて話は最新話に戻って1か月ぶりの正反対な君と僕。今回は鈴木と谷の回でした。ここまでの3年生編でぼんやりと示唆されてきた谷の進路への悩みに鈴木が気付いて、一歩踏み込んだ描写をされる回となっています。
内容としては谷が進みたい進路を思いついて考えていたんだけれども、鈴木のことを考えるとどうにもそれを選べずにいた、という感じ。県が違うレベルの距離にある大学のようで、それは確かに高校生からするとすさまじい距離に感じるだろうなと感じます。それが恋人との距離ならなおさら。
ただそうは言いつつ行きたい大学について語る谷の表情は柔らかくて、当然鈴木がその感情に気づかないわけがないんですね。なんとなく諦めきれていないのも進路を修正したことをちゃんと説明できてないところから伝わってしまって、そこにまた鈴木がもやもや。
そしてそのまま谷の心の揺れを感じた鈴木が自身の感情を押し殺して「距離を置こっか」と提案するコマにはひっくり返るかと思いました。初期の名エピソードの「今日という日を思い出すと思う」と同じ構図でそんなこといっちゃいけんて……。
別に別れたいわけではないしそんなこと考えたこともないけれど、相手の重荷になりたくないという気持ちも確かにあって、それゆえに気持ちを押し殺してこの提案ができるのは立派だとは思います。別れたいと別れた方がいいは違うというのはすごい話よ。

ともあれ、この鈴木の言葉で谷は進路を考え直すことを宣言していったん話は収まった……といいたいところなのですが、なんだかちょっと互いの認識が食い違ってそうなところに微妙なもやもやが残ります。
なんというか、相手のことをおもんばかりすぎたり負担にならないようにしようとしすぎて互いが思っていることが相手に伝わっていない様子。谷からすればいろんな進路に目を向けたいと思ったのは鈴木と出会て世界が広がったからっていうのが一番大きいわけだし、鈴木にしたって谷に与えている一方なんかじゃなくて、いっぱいもらったからこそちゃんと返したいと思って気持ちを押し殺してあんなことを言っている。でもなんだか鈴木は谷のことを考えすぎてつらい気持ちをため込んでしまっているし、谷は鈴木に優しくされてすぎていると思い込んでしまっている。
互いが大切故に抱え込んでしまった気持ちの出口がなくて、思いあっているのにすれ違っている。今はまだ小さなずれではありますが、なんだか今後に響きそうなずれになりそうで今から心臓がバックバク。もうどのCPも大変な状況じゃねえか~。
ナチュラルベッドイチャイチャとかしてて明らかに恋人レベルが一段買いあがっていることを楽しみたかったのですが、どうやら受験という時期はそれすら許してくれない模様。いろんな不安を抱えて生きる彼らが大きな間違いだけはしないようにと祈るほかありません。いやほんと、いつかちゃんと話し合ってね?

過ぎて行く時間に不安を積もらせながら、次回に続く。
㈱集英社 阿賀沢紅茶 [第59話]正反対な君と僕
