えー、本題に入る前に今週のタイラズマについて。
んんんんんんんん゛っ!!!!!!
前回の感想
失礼しました。
さて今回は記念すべき50話。
内容としては久々の鈴木谷カップルの単独フィーチャー回でした。
同日発売の6巻を読んだんですけど、この巻表紙が始めて鈴木谷コンビじゃない(山田西)し、内容としても単独で鈴木谷の二人が取り上げられた回がないので、本当にかなり久しぶりになります。多分39話の谷実家回以来? つまり11話ぶり。久々だ……。
最近は山田西とタイラズマによる恋愛初期段階のときめき溢れる時間の話が続いてましたが、今回は鈴木谷の1年弱付き合ってきたがゆえのお話でしたね。
正直最近は読者目線だと家族との顔合わせも済んで天下無双状態かってくらい安定していたと思う二人の関係性ですが、進級という環境の変化をきっかけに二人の不安が顔を出してくる、と。
良くも悪くも今思っていることに全力でいられた最初の頃と比べると、これからも一緒にいるっていう未来が見えてきたからこそ変化に敏感になって不安を感じるんでしょうね。本質的には鈴木も谷も繊細なところがあるので小さな種が出てくるとそれがどんどん大きくなるというか。正反対に見えてこういうところ似てるのが可愛らしい。
先にその不安を見せてしまうのが鈴木で、漏れ出したその不安を谷が正面から受け止めてあげる……というのは割とそれっぽさのある部分。そういうところに鈴木は惚れてんだろうし。
でもそこから更に一歩派生して、そんな言葉を向ける谷自身も同じことを考えてる……というのがまた谷くんらしい。今回も誕生日プレゼントを自信なく差し出したりしたことでわかるようにめちゃくちゃ考え込んじゃう人だからね。丁寧故に繊細なのは読者も知るところ。
ただそんなふうにある種カッコつけてる谷に対して鈴木が、これがまあとっても愛おしい顔を向けるんですよ。
きゃわ〜〜〜〜〜〜!
実際のところこの時の鈴木はいたずらをしてたわけなので、谷の真意にどこまで気づいてたかってのはぼかされております。全部察した上で(見えを張っているところが)可愛いなのかもしれないし、単純に自分を想った言動をしてくれた谷への愛おしさ爆発なのかもしれません。いたずらしてたわけだし後者が有力ではある。
でもなんというか、自分を安心させるために見栄を張って言葉をかけてくれた谷への鈴木の感想が「かっこいい」じゃなくて「かわいい」なのが、ああこの二人なら大丈夫! って思わせてくれる気がします。
お互いが良いところで見えを張り合うのではなく、優しさをもってお互いをありのまま認めあってる感じ。相手を大きく捉えすぎず等身大で尊重し合う関係性。それってすごく長続きしそうじゃないですか。
これまでの話ではあんまり進路とか将来みたいな話って深々書かれることはなかったわけですが、3年生編からはそのへんもみんなの関係性を描く上で欠かせないファクターになっていくのだと思います。
その中で鈴木も谷も揺れたりするんだと思いますが、それでも二人なら……二人なら大丈夫……と外野に信じさせてくれる回だったと思います。
こういう温かみのある回も素敵でしたね。
そんな感じで、次回に続く!