時空を超える「これすき」

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アニデレ18,19話振り返り 「私の進む道」



遅くなって申し訳ありませんでした。担当の限定SSRが……
 いえ、言い訳はよくないですね。総選挙までには何とか間に合わせれるように頑張ります……。
 今回は18話と19話。共通するテーマは……やはり、「自分らしさ」でしょうか。

 

 

 

18話 「A little bit of courage shows your way.(ほんの少しの勇気で見える道)」

 

・とときら学園は絶好調
 バラドルの集団も合流し、バラエティ番組としてますます盛り上がるとときら学園。CIの3人もゲスト出演しますが、手堅くこなす杏とは対照的にまだまだ緊張の抜けないかなこと智絵里。特に智絵里はいまだにカエルさんのおまじないを続けていました。しっかりアイドル活動をこなす3人ですが、まだまだ杏に頼りっぱなしの模様。

 

・始動! あんきらんきんぐ!
 番組でのきらりと杏の掛け合いを見た番組ディレクターの発案で、杏ときらりの新コーナーが始まることに。そこで、かなこと智絵里がコーナーに合わせたインタビュアーとしての仕事が。
 杏は二人の適正も考えてかインタビュアーについて心配をしますが、プロデューサーはそれを必要な仕事ととらえ、挑戦を促し、二人も挑むことに同意します。
 杏も渋々ながら了解し、二人がインタビューしやすい題材を選ぶように提案するなど、ほんの少しの気遣いを見せます。

 

・心持は空回り
 自身の成長のため、インタビュアーの仕事に挑むかなこと智絵里ですが、緊張もあってなかなかうまくいかない二人。失敗続きで失敗続きで自信を無くした2人は、智絵里はクローバー探しを、かなこはダイエットを通して自らの自信を探そうとしますが、なかなかうまくいきません。

 

・どう見るか、見られるか
 あんきらというコンビとしての収録に楽しそうに臨むきらり。そんな杏に、「自分たちが面白がられているだけのは、いやじゃないのか」と尋ねます(きらりは自身の身長にコンプレックスがあります。NO MAKE6話参照)。きらりは、それを理解したうえで、「杏といる自分が好きだ」と杏に告げるのです。
 その言葉は、杏の心を打ったのか、きらりを照れ隠ししながら遠ざける杏なのでした。

 


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(誰かを楽しませられることを、喜ぶきらり)

 

・アイドルよ、前を向け!
 失敗しないようにしよう、その意識だけでインタビューに挑む2人の態度はお世辞にも良いものとは言えません。その心持はインタビュー先の店主にも気づかれてしまいます。さらに、むちゃなダイエットがたたってかなこが倒れてしまいます。
 思わぬ事態に事情を尋ねるプロデューサー。彼女たちの現状を知ったプロデューサーは、かなこに「ダイエットの中止」、智絵里に「カエルさんのおまじないをやめること」を支持し、すがるだけではだめだと諭します。

 


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(2人を強く諌めるP。セカンドシーズンは、プロデューサーの頼りになるシーンも増えましたね)


 自身の支えをやめることにためらう二人でしたが、そこに現れた輿水幸子の「アイドルはまえをむいているもの」という言葉に背を押されます。

 


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(か、かっこいい……)


 プロデューサーもまた、新たな挑戦の中でも笑顔でいてほしいと告げます。
 そして、二人は、前を向いて挑戦することを決めるのでした。
 心から素直に仕事に挑む2人の心に、徐々に店主の心も開いていき、何とかお仕事は成功。まだまだこれからな2人ですが、確かに、前を向き始めたのです。

 


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(勇気の証、クローバーを手のひらに。もうなにかに頼らなくたっていい。勇気はここにある)

 

 

 

19話 「If you‘re lost, let’s sing aloud(迷ったら、大声で歌うんだ!)」

 

・もう一つの可能性
 舞踏会に向けて準備を進めるNGs。そんな3人の誘いで舞踏会への協力を目指す加蓮と奈緒。レッスンの一環で、二人と凛でエボレボを歌うことに。
 NGsの時とはまた違う調和にときめきを感じる凛。未央もまた賞賛を送りますが、卯月はその様子をおびえるように見つめます。
 そして、その歌声は美城常務の耳にも届き、一聴で可能性を感じ取るのでした。

 


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(とても対称的な反応)

 

・「ロック」ってなんですか
 些細なみくとの言い合いから、自らのロックの方針を見直すことにした李衣菜は、いつ高であったロックアイドルの夏樹と再会します。
 自分にはない知識と技術を持つ夏樹の姿に、自らのロックの在り方に迷いをもつ李衣菜。そんな李衣菜を見て、みくもまた李衣菜の悩みがわからず頭を抱えるのです。
 本音をぶつけ合うことを恐れ、かみ合わない会話を繰り返す2人。そこに、いつもの解散芸は見る影もありません。

 


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(遠慮に溢れたぎこちない会話)

 

・誰かのロック
 常務の発案のアイドルロックバンドに参加することを決めた夏樹。しかし実態は、バンドの方針も何もかも常務主導の作られたロック。自分の今まで歩んできた道と異なる方針に大きく困惑する夏樹は、李衣菜をツーリングに誘います。
 李衣菜のロックへの純粋なあこがれに、ロックへの初期衝動を思い出す夏樹。しかし、まだ李衣菜は歩むべき道が見えておらず……

 

・ここにしかないロックがある
 かみ合わないままミニライブイベントを迎えることになったアスタリスク。みくは、ロックを目指すであろう李衣菜の足を引っ張らぬようこれまで以上の気合でライブに挑みますが、空回りをしてミスをしてしまいます。
 「自分が李衣菜の足を引っ張ってはいけない」と強く謝るみくに、李衣菜はありったけの思いをぶつけます。

アスタリスクは二人のユニットだ」
「私にとってのロックはアスタリスクなんだ」

 本音でぶつかり合い、再びユニットとして結束をする二人。そして、そんな二人のやり取りに影響された人がもう一人……

 


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(主義の違いを、衝突によって乗り越える。それが、アスタリスクのあり方)

 

・さあ、歌おう!
 夏樹に呼び出された李衣菜が向かったのは、夏樹が前からお世話になっているライブハウス。
李衣菜の言葉を聞いて、自身もまたロックへの向き合い方を決めた夏樹は、李衣菜との一日限りのバンドを結成します。その名も、「にわかロック」。
 にわかだろうがなんでもいい、音楽が好きなら、歌おう。
 突如始まったミニライブに、テンションを挙げてはしゃぎまくる二人。やがて、みくも巻き込んでヒートアップしていくステージ。そこに立つ3人の表情は、とても晴れやかな笑顔なのでした。

 


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(かっこいいでしょ。うちの担当です)

 

 

 

まとめ
 というわけで18,19話でした。
 どちらの話も、自分に向き合いなおす話でしたね。
 かなこと智絵里は、後ろばかり向くことをやめ、李衣菜は、自ら進む道を再確認しました。夢中で何かを頑張っていると、一歩引いてみればすぐわかることがわからなくなったりして、どうしようもないくらい悩むことがあります。
 そういう時に答えを教えてくれるのが、周りのだれかっだたりします。
 シンデレラのアニメでは、そういう、誰かが誰かに影響するということが、とても多くみられます。そういう、立体的な人間の描き方って、なんだかすてきだなって、ふとそう思いました。

 次回からは20話。いよいよ、NGs激動のエピソードの幕開けです。同時に、常務とプロデューサーのお話にも大きな動きが。
 少しでも早くお届けできるよう、頑張ります。

 

ⓒBNEI/PROJECT CINDERELLA

『[オンリーマイスター]本田未央』で本格的に未央PになったPと総選挙の話

 

 

 

 

 

「……私、決めたんだ。誰かのために引いたり、誰かに頼ったりするの、やめようって」

 


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([オンリマイースター本田未央。寒色も似合う)

 

 そのカードが実装されたのは、第五回シンデレラガール総選挙、選挙形式の変更と期間延長で戦術の見直しが図られた時。アニメも3rdライブも無事終了し、デレステもオリジナル楽曲の更新をはじめてだんだんと軌道に乗り始めた、そんな2016年の春のころでした。

 このカードの思い出エピソードで語られた未央という女の子の思い。

 

『自分だけで輝ける存在になりたい』

 

 そんな彼女の言葉は、その時までの本田未央という女の子を知るPたちにとっても、驚きの大きい言葉でした。なぜでしょうか。

 

 本田未央とは、どんな女の子でしょう。

 まず一つ挙げられるのが、「友情に厚い」ところ。

 アイドルを目指した理由が、「世界中のみんなと友達になること」だったりするところからわかるように、ものすごく人とのつながりを大事にする子です。あだ名をつけて積極的に距離を縮めに行って、かと思えば引くところでは引きますし、衝突やすれ違いがあれば間を取り持つこともあって、だれが言い出しっぺかは知りませんが、「コミュ力おばけ」なんて言われてるのも見たことがあります。

 みんなで、という言葉に強い思いがあるようで、デレステの[ゴキゲンParty Nいght]の特訓エピソードなんかがわかりやすいですね。

 


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([ゴキゲンParty Night]特訓エピソードより。体育祭で負けたクラスが悲しんでいるのを見て、楽しめない人がいたことを後悔している)

 

 もう一つが、「心の繊細さ」

 快活な印象から大雑把なように見えるかもしれませんが、見えてくる内面は意外と繊細で、ともすれば脆くもあります(アニメやデレステを通して見えることが多くなった部分ですね)。

 意外と自信がなくて緊張しいだったり、感情的になると周りが見えなくなりがちだったり、ほかの人に弱音を吐くのがへたくそだったり……。どうしようもなくなった時に初めて見えるので気づきづらいですが、「他人を積極的に支えるけど自分の中身を吐き出すのは苦手」という非常に屈折したパーソナリティを持っていたりします。

 

 そんな彼女なので、彼女の行動は「誰かのため」であることがとても多いです。たまに自分の望みを言うことがあっても、とても遠慮がちで。

 

 だからこそ、「誰の為でもない自分の願い」を、はっきり告げた〔オンリーマイスター〕の思い出エピソードは、とても衝撃的でした。

 実装当時、自分はまだ未央Pとよべるほどのもんでもありませんでしたが(アニメもあって大好きな子ではありましたが)、そんな自分からしても驚きが大きかった記憶があります。

 

「三つ並んだオリオンもキレイだけど、一番星は独りでも輝いているんだ」

「友達も仲間も大事だし、ユニットの活動も大切だけど……私は独りでも輝いてるって、みんなに思ってほしい」

「アイドル本田未央は、ちゃんと一番星みたいに輝きたいんだ」

 

 その言葉一つ一つに見えるのは、遠慮などない彼女の心からの思い。

 自分が初めて見た、未央という女の子の、自分自身の望み。

 

「でも……私は弱いから、時には迷子になるかもしれない」

「そんなときは……あなたのパワーで、引っ張ってほしいんだ。プロデューサー」

 

 どうして一番星を目指したいのか。

 聞きたくもあります。想像したくもあります。でも同時にどうでもいいのかな、とも思いました。

 理由もきっかけもなんでもよくて、ただ、「アイドルが行きたい場所がある」のなら、それを支えるのがPでいたいのです。気持ちは、意外とあっさり決まりました。

 

「よっしゃ、なろうか。一番星」

 

 思い出エピソードを始めてみた日、本田未央が自分の2人目の担当になりました。

 第5回総選挙が終了し、結果が出た数日後のことでした。

 

 

 

 アイドルマスターシンデレラガールズにおいて、たった一つだけ、アイドルたちが「競い合うイベント」があります。

 『シンデレラガール総選挙』です。

 競い合うのは、あんまり好きじゃないです。それぞれのアイドルに、それぞれの輝きがあり、それは並べて比べるもんでもないんじゃねえかなあと思うので。

 でも、ここでしか証明できない、成し遂げられないことがあるとも思うのです

 「一番星」になりたい子に、「一番星である証」をあげたい。

 『シンデレラガール』の称号を、あげたいのです。

 それで、見てみたいんです。

 その時彼女が、どんな顔して、どんな言葉を言うのか。

 それが、自分が未央Pである理由でもあります。

 

 

 

 同じ本田未央担当の皆さま。今年こそ、ですね。よろしくお願いします。

 多田李衣菜、桐生つかさ、木場真奈美、衛藤美紗希担当の皆さま。すいません今年は任せます。同じ担当としてダイマとかだけでも手伝います。

 楊菲菲、中野有香、城ケ崎莉嘉担当の皆さま。個人的に応援しております。頑張ってください。

 他の担当の皆さま。お互い、全力を尽くしましょう。悔いを残さないように。

 参加する全プロデューサーの皆さま。今年の総選挙も、よろしくお願いします。

 

 

 

参考『本田未央Wiki(http://seesaawiki.jp/hondamio/lite/d/%A5%C8%A5%C3%A5%D7%A5%DA%A1%BC%A5%B8)』

©2015 BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

©窪岡俊之©2011 BNEI

アニデレ14~17話振り返り「アイドル色をしたギフト」

 

 おはようございます。

 本日より2クール目の振り返りとなります。美城常務の登場、CP解体の危機、他部署とのかかわり。視野は広がり物語も大きくなりますが、物語の根本は特に変わりません。「普通の女の子たちが、アイドルになるまでの物語」。より大きな困難があったとしても、そこは大切にされていると思います。あと泣いちゃう話が多いです。

 

 

 

14話 「Who is the lady in the castle ?(城の中のあの子は誰だ?)」

 

・美城常務、帰国

 ニューヨークの関連会社にいたという美城常務が346に帰還し、社内がざわざわ。父親に顔を合わせることもなく真っ先にプロダクションに向かい、現状把握をしている様子。その過程でCPのプロジェクトルームにも顔を出しました。

 事前に事務所のアイドルたちについてもある程度把握しているなど、できる女感を感じさせますね。

 

・絶好調のCP

 全体のアルバム(表紙こそGOIN‘!ですが、アニメの設定的には全員のソロ局の入ったアルバムのようです)が発売されたり、撮影などの仕事でスケジュールもどんどん埋まるようになっており、すこぶる順調。これからにも期待がかかります。

 

・「楽しくなる途中」

 ある日から、周りに不自然な人影を感じるようになったプロデューサー。事件のにおいを感じ取ったアイドルたちは、調査を始めることに。

 わりと積極的なメンバーが多い一方、いまいちついていけない凛。そんな凛に、プロデューサーは「アイドルの活動は楽しいか」と尋ねます。凛は、笑顔で「楽しくなる途中、かな」と答えました。

 わからなかった世界がわかりだして、少しずつそこに夢中になり、熱を持ち始めているのです。

 

・先輩と後輩

 ある日、凛は2人の女の子から声をかけられます。奈緒と加蓮、彼女たちは、同じ346プロダクションの後輩で、サマーフェスを見てくれたそう。

 デビュー前の彼女たちですが、活躍するCPを見てやる気をもらっているようで、凛を先輩としても目標としてもみている模様。そんな2人の言葉に、どこかうれしそうな顔をする凛なのでした。

 

・クライマックス推……理?

 プロデューサーのストーカー(仮)の容疑者として急浮上したのは佐久間まゆ。一行はまゆを探して東奔西走。そんな中出会った、奈緒たちの同じ部署の先輩である美嘉に二人のことを尋ねる凛。「いずれライバルになるかもしれない」。そんな言葉に、どこかわくわくした表情を見せます。

 そうこうしている間にまゆを発見したCPの面々は、まゆからメッセージを預かります。

 呼び出されたプロデューサー。なんでも、彼女の担当プロデューサー(CPのプロデューサーと同期)の誕生日を尋ねたかったそうで……。

 思いのほかあっけない結末にがっくりきたCPの面々。とはいえ、探偵ごっこは楽しかったようで、また何かあったら頼ってとプロデューサーにいうのでした。

 

・NO MAKEは、アルバムの話。

 ある日のプロジェクトルーム、発売したアルバムを卯月とキャンディーアイランドの3人と聞く話です。

 ほのぼのした話ですが、CDが発売したことをまるで信じられないかのように語る卯月だけが引っ掛かりますね。

 


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(ソロ曲入りのアルバム。現実にもスターターベストというCPのアイドル全員のソロが入ったお得なCDがあります)

 

 

 

15話 「When the spell is broken ...(魔法が解けたとき)」

 

・強硬改革

 アイドル部門の統括役となった美城常務がプロデューサーたちの前で告げた今後の方針。それは、「既存プロジェクトの解体」、並びに、「ブランドイメージを確立するために取得選択したうえでの再編成」。

 あまりにも急で大きすぎる改革内容に、当然プロデューサーは異を唱えますが、常務は「現状のやり方(アイドルの個性を伸ばしていくやり方)では成果が出るまでが遅すぎる」とあくまで改革を断行する様子。

 CPのプロジェクトルームも地下に追いやられ、途方に暮れるアイドルたち。プロデューサーは、常務の方針への対案を上げるため、企画作成を始めます。しかし、アイドルたちはそれを待つことしかできず……

 

・改革の余波

 当然の大改革に社内も大混乱。新規の展開は一度凍結となり、デビュー間近だった奈緒と加蓮も、デビューが無期限延期に。

 あまりにも急すぎる改革に憤った未央は、衝動的に常務のもとに乗り込もうとしますが、凛に諫められます。どうしようもないのがわかっていても、どうにかせずにいられない未央は、卯月にどう思うかを尋ねます。

 突然のことでうまく答えられない卯月。辛うじて、今できるレッスンを頑張る、とだけ答えます。未央はその答えが腑に落ちたのか、あるいは卯月を信頼してのことかはわかりませんが、気持ちを落ち着け、まずは今できることに専念することに決めます。

 


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(常務に憤る未央。彼女がこんな風に誰かに明確な負の感情を持つのは珍しいですが、感情的になると周りが見えなくなるのはまだ変わらず)


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(答える言葉を見つけられない卯月。危うさが見えますが、未央や凛は気づけなくて……)

 

・私たちにできることを、私たちのやり方で

 新規の仕事は入ってきませんが、既存の仕事をこなしていくCP。そんなある日、NGsは、346プロのトップアイドルの一人、楓と仕事をすることになります。

 美城常務の大型特番の仕事を断り、小さなライブ会場でのライブをすることにこだわった楓に、NGsはなぜと尋ねます。

 その答えは、「ファンとともに歩いていきたいから」。

 初めて立った舞台にもう一度立ち、ずっと変わらずファンとともに歩むことを望む彼女にとって、ブランドイメージを重視する常務の考え方はそぐわなかったのです。

 そんな自分らしく歩こうとする楓の姿に歩み方を決めるNGs。CPの面々も自分たちのやりたいことを企画書にするなど、自分たちのやり方で前に歩むことを決めます。

 ただ、卯月だけが、自分のやりたいことを見つけられず、焦ってもいるようで……

 

 

 

16話 「The light shines in my heart.(心の中のきらめき)」

 

・舞踏会へ

 常務への対案として、シンデレラの舞踏会という複合型ライブイベントの企画書を提出したプロデューサー。アイドルの個性を活かし、ファンとアイドルを笑顔でつなごうとするそのコンセプトを、常務はおとぎ話のようだといいつつ、今期末までに成果を上げることを条件に、独自に企画を進めることを許可します(支援も口出しもしないという前提で)。

 とりあえずの方針が見えたCP。舞踏会に向け、それぞれの個性を進化させていくことを目指すことで、全員が団結します。

 

・憧れと諸事情

 個性を磨くための方法を考えるCPの面々、みくも、自身の猫キャラをどのように活かしていくかを考えます。そんな彼女のあこがれは、安部菜々。周囲をも巻き込むその強烈なキャラクター性をみくはリスペクトをしていました。

 しかしそんな時、常務の改革の影響でいわゆる「バラドル」路線のアイドルたちが、方針転換を迫られます。常務はかつてのようなスター性のある、別世界の住人のようなアイドルを育て上げたいようで、既存の番組なども路線変更していくとのこと。

 社員すら困惑する現状、当然その余波は菜々にもやってきます。コーナー担当を下ろされ、ウサミンとしての活動にも、選択を強いられます。

 プロモーションのイベントでも、ウサミンとしてステージに立つかどうかを直前まで悩みます。しかし、イベントを見学していたみくの声援を受け、「自分が信じるままに」ステージに立つことを選びます。

 

・個性よ、集え!

 みくの提案で、方針転換を迫られたバラドルたちとも、舞踏会に向けて協力していくことになります。十人十色の特色を持つアイドルたちの姿を見て、みくもまた、自らの個性を貫くことを決意しなおすのでした。

 

・NO MAKEは、笑顔の話

 今回のNO MAKEは、舞踏会のテーマについて話し合う蘭子とアナスタシアの話。

 自らの個性が舞踏会のコンセプトに似合うのかを悩む二人。他人の輝きはよく見えるけども、自分の輝きは自分じゃよくわからないもので。他人に言葉をかけられても、それを信じられるかはまた別の話。

 本編の話にもつながる、大事な話です。

 

 

 

17話 「Where does this road lead to ?(この道はどこに続いているのだろう)」

 

・常務の思惑

 この回に限らず、何度も今西部長から、改革が早すぎではないか、既存のやり方を認めてもいいのではないかと問われますが、それに対する常務の回答はいつも同じです。

 曰く、「346のやり方にそぐうやり方で」、「早急な成果を」。

 その強情ともいえる態度には、焦りもみられます。

 目指す場所とやり方ははっきりしていますが、彼女が何を思っているのか。それについては、はっきりしません。

 

・無責任ではいられないから

 方針転換の波は、CPのよき先輩である美嘉にも。

 自分らしさを封印し、大人らしいビジュアルで売っていく方針に一度は拒否した美嘉ですが、成果のあげれない部署は解体されるという噂もあり、部署の稼ぎ頭である美嘉は後輩の為にその路線変更を受け入れます。

 今までと違う自分の写真、今までとは違う反応。自分のことなのにそれをうまく受け入れることができず、葛藤する美嘉。しかし責任ある立場としてそれをなげうつこともできず、悶々とした気持ちを抱え込むのでした。

 

・個性の無法地帯? 「とときら学園」

 CPの面々をはじめとした、様々なアイドルの個性を引き出す場所として、プロデューサーが用意したのはテレビ番組。幼少アイドルを中心としたお助けバラエティを企画し、CP内からは凸レーションに白羽の矢が立ちます。

 TV出演に張り切る莉嘉でしたが、なんと衣装がまさかのスモック。自分の目指す方向とはまるで真逆な衣装をうまく着こなせず、収録もいまいちうまくいきません。たまった不満を美嘉に吐き出しますが、葛藤し続けている美嘉は衝動的にきつい言葉を投げかけてしまいます。

 一方みりあも、せっかくテレビに出ることになったのに、母親は生まれたばかりの妹の世話で精いっぱい。お姉ちゃんとしての自分をうまく割り切れない様子。

 

・お姉ちゃんが泣けるのは

 八つ当たりのような形で莉嘉に当たったことを後悔している美嘉は、同じようにしょんぼりしたみりあと事務所で遭遇します。お互いの悩みを吹き飛ばすため、一緒に遊びに出掛ける二人。

 散々遊んだあと、みりあも姉であることを知った美嘉は、お姉ちゃん同盟を組みます。互いに、誰かの為に何かを我慢しなきゃいけない立場として共感を覚える二人。美嘉は年上らしく振舞おうとしますが、同じ辛さを共有するみりあと話して心が緩んだのか、その眼には涙が。

 一度崩れた涙腺はとどまらず、たまらず泣き崩れる美嘉を、みりあは優しく抱きしめます。

 何かを背負う人――例えばお姉ちゃん――が泣けるのは、それを忘れられる瞬間だけ。

 お姉ちゃんにも、泣きたいときはあるもんです。

 


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(お姉ちゃん同士だから、背負うもの同士だから、そのつらさを分け合えるんですね)

 

・私色のギフト

 莉嘉もまた、自分が番組にどのように向き合っていけばいいのかを悩んでいました。CPのアイドルたちにも気を使われ、答えを探そうともがきます。そんな莉嘉のヒントになったのは、杏ときらりの会話でした。「服は何を着ていようと自分」という杏の言葉と、「服を着て自分がうれしいかが大事」というきらりの言葉。

 そこから、莉嘉は、「衣装を自分らしくあるようにいじればいい!」という結論に至ります。

 そして、収録本番。スモックを着ながらも、小道具を自分らしくアレンジしたり、園児でありながらギャルピースをしたり、「自分らしさ」を貫きます。

 莉嘉のふるまいは、収録を見学していた美嘉にも影響を与えます。

 再び、大人らしいメイクと衣装で撮影に挑む美嘉。しかし、そのポーズは見慣れたギャルピースで――

 どんな舞台であれ、自分らしさを残せるのだということに気付いた美嘉。

 それに気付けたのは、なにより莉嘉のおかげです。追う追われるではなく、ともに影響しあい、高めあう存在として、城ケ崎姉妹が並び立った瞬間といえるのかもしれません。

 

 

 

まとめ

 NGs目線の話ももちろんですが、常務という存在が介入したことで、より各アイドルの内面に突っ込んだエピソードが増えました。

 どのエピソードにも共通してみられるのが、自分らしさ。それぞれ向き合う課題は違っても、その点においては同じですね。

 この4話に限らず、自分らしさという言葉は2クール目全体で重要なキーワードになっていきます。それぞれのアイドルが、各々導き出す結論は、どれも等しく尊いものであると自分は考えます(17話見返しているときに、私色ギフト流れた瞬間泣いちゃいました)。

 

 そしてもう1点、重要なのは常務です。

 CP側から見ると、いきなりプロジェクトを解体して思うがままに改革を断行する悪役のようでもありますが、それは正しい認識ではないと思います。

 その手段の是非は問われるにしろ、ブランドイメージを重視した戦略、それ自体は一つの方針としての意義はあるはずです。

 彼女が非難されても仕方ないのは手段であって、目的ではないということ。彼女自身は、同じ事務所の同僚で、明確な敵ではないということ。これらの点は、常務という人間を語る上で大事な前提になってくると思います。もちろん、プロデューサーやNGsを語る上でも。

 

 次回は18話~です。よろしくお願いします。

 

ⓒBNEI/PROJECT CINDERELLA

アニデレ12、13話振り返り 「リベンジマッチ」

  おはようございます。 

「あれ? 8話から11話は?」→NGs目線だと振り返るほどの物がなかったのでスキップさせていただきます。

 ただ、NO MAKE8話は未央が頑張っている描写が印象的なので見てみてくださいな。

 本日は12話と13話。1クール目の最終局面です。これは余談なんですが、デレアニはもともと1クール予定で製作されていて、監督決定後に2クール目を追加したという経緯があります。そのためか、「ここで終わってもおかしくない」ほど気合の入ったエピソードですよ。

 

12話「The magic needed for a flower to bloom.(花が咲くには魔法が必要だった)」

 

 

・気合入りまくりのNGs

 フェスにむけて合同合宿をすることになったCPの面々。NGsの三人(特に未央)は、ミニライブでの一件もあって気合が入っている様子。

 あのステージで残してきた後悔を清算しよう、そんな思いが強い訳です。

 

・かみ合わない全体曲

 合宿中の大きな目的として、フェスで初披露となる全体曲の練習に取り組むCP。

 しかし、14人の息を合わせるのはなかなか大変でうまくいきません。

 未央は焦りからかがむしゃらに練習しようとしますが、杏の制されます。

 自分のことでいっぱいいっぱいになると、未央は周りが見えなくなりがちになることが多いですね。

 そろわない足並みを見た美波は、ある考えを持って特別プログラムを提案します。

 

・深まる絆

 ユニット対抗でいろんな競技をすることになったCP。全力で競い合う中で、互いの心の距離を縮めていきます。

 アニデレは、「相手の個性を理解したうえで、お互いの中に入っていく話」と監督が言っていたことがありましたが、まさにそんなシーンですよね。

 そうして中を深めたCPの面々は、これから待っているフェスの景色に思いを託すのです。「どんな景色が見えるだろうか」。そんな思いとともに、フェスへの準備を進めていくのでした。

 

・NO MAKEは、合宿が始まる少し前。

 12話のNO MAKEは合宿前。宿の周囲を散歩するNGsでしたが、すこしはしゃぎすぎた卯月が日陰で休むことに。そこに立ち寄ったアーニャとたどたどしく会話をする卯月。熱に浮かされたのか、自分の中に持っている漠然とした不安を口にします。

 まるで、今の自分が夢のようだ、と。ふと瞬間に覚めてしまうのではないか、と。

 卯月自身が、「アイドルである自分」に、はっきりした自信を持っていないことがわかるエピソードですね。

 一方凛は、成り行きでプロデューサーから調子を尋ねられ、前向きな回答をします。彼女にとって、アイドルという世界が少しずつ見えてきたことがわかりますね。

 

まとめ

 ため回という一面と、ラブライカ回という側面の両方を持つエピソードだと思います。

 それぞれ違う歩幅で歩いていた(デビュー時期の違いや、フェスへの思いの違いなど)CPたちが、全員で少しずつ同じ方向を向き始めるのが大変エモい回です。

 NGsはやや空回りがちでしたが、その思いは真剣そのもの。覚悟をもって、フェスにのぞむわけです。

 

 

 

13話「It‘s about time to become Cinderella giris!(今こそ、シンデレラになる時!)」

 

 

・サマーフェス開幕

 CPにとっての初めての大型ライブ、サマーフェスが開幕です。

 少なからず緊張するメンバーもみられる中、リーダーとして行動するうちに知らず知らずのうちにオーバーワークをしていた美波が倒れるなどのアクシデントはありましたが、蘭子のサポートをもあって何とか乗り越えます。

 会場のボルテージも高鳴り、いよいよNGsの出番というところで、いきなりの豪雨に雷で会場がダウン。まさかのライブ中断となってしまいました。

 

・もう逃げない!

 なんとかライブを再開できることになりましたが、雨よけに避難した観客が戻っておらず、少ない観客の前でパフォーマンスしなければならないことを伝えるプロデューサー。

 その言葉に対し、NGsは「今そこにいるお客さんを笑顔にするため」に、ステージに上がる覚悟をします。あの時とは違い、しっかり言葉を伝えあい、状況を正しく認識したうえで、向き合うと決めるのです。

 掛け声とともにステージに上がる3人。曲はあの時と同じ曲。

 そこにいるファンに向け、全力で歌い踊るNGs。わずかなお客さんも、彼女たちの思いにこたえるようにコールを入れます。

 最後まで笑顔を絶やさず、全力で踊りきった三人。やり切った彼女たちには、笑顔が浮かんでいました。

 

・夢みたいにきれいで……

 CPのユニットごとのステージも終わり、いよいよ披露するは全体曲。なんとか復帰した美波を合わせた全員で、「GOIN‘!!」を披露します。

 各人の個性の出るダンス、見ごたえのあるフォーメーション移動、だんだんとコールの強くなる観客、状況にぴったりな一体感と底知れぬ楽しさをくれる歌詞、全部が絡み合って最高に上がるライブシーンとなっております。

 全身全霊をもって、パフォーマンスを終えるCP。その景色は、まさに「夢みたいに綺麗で泣けちゃう」ような景色だといえるでしょう。

 

・魔法の後で

 ライブが終わり、裸足で安らぎの時を過ごすアイドル達。裸足は、ガラスの靴を履いていない=魔法のかかっていない素の姿の象徴でしょう。ちなみにやたら作画が生々しいです。

 そんな彼女たちに、プロデューサーがファンレターを持ってきます。山のようなファンレターを見ながら「アイドルみたい」とこぼす卯月。彼女はまだ夢の中にいるようで――

 それぞれ宛に届いたファンレターやアンケートを確認するCP。そんななか未央は、ミニライブでファンになった言う人からの熱いメッセージを目にします。

 あの時の時のステージに確かに意味はあったのだと、自分がだれかを笑顔にできたのだと、その事実に思わず涙ぐむ未央。そして、泣きながらも笑顔でプロデューサーにこういうのです。

 

「アイドル、辞めなくてよかった!」

 

 いい、笑顔ですね。

 そして凛も、また、アイドルという世界で表現することに喜びとやりがいを見つけ出したようで、楽しそうにプロデューサーと話します。

 最後は、みんなで夜空を眺めながら会話をする面々。「ちゃんとお客さんの顔が見えた」。自分たちのなしたことの喜びをかみしめつつ、さらなる未来へ希望を望む少女たち。

 彼女たちの道は、これからも続いていくのです。

 

・NO MAKEは、卯月の話。

  NO MAKEはフェスの後、養成所の同期からファンレターが来たことを涙ながらにプロデューサーに伝える卯月。いわく、「こういう声があると、自分はまだアイドルでいていいんだ」と思うそうで。そんな卯月を、プロデューサーはそれもまた卯月の良いところだと認めます。

 素敵なエピソードですが、ほんの少しだけ、卯月のアイドルとしての在り方に危うさも見える回ですね。

 

まとめ

 1クール目の集大成となるエピソードでした。NGs目線から言えば、7話までの忘れ物をすべて回収し、すっきり一区切り! となったのではないでしょうか。

 未央は自らの思いを清算し、凛もアイドルというものにはっきりとした意義を見つけました。卯月は、ぼやけたままなのですが――

 次回からは2クール目となります。常務の登場により、物語は1クール目とはまた違った方向へ進んでいきます。また、1クール目では大きく描かれなかった凛や卯月の葛藤も描かれていくことになります。

 常務については、アニデレ2クール目を語る上で絶対に外せない人物ですので、要所要所で彼女についても掘り下げていきたいと思います。

 2クール目前半はかなり飛ばし飛ばしになるかもしれませんが、NGs関連のことはしっかり拾っていきますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

アニデレ7話振り返り 「もう一つの第1話」

 

 

 おはようございます。総選挙の季節も近づいてきましたが、準備は進んでいますでしょうか。すぐにどうこうできないものも多いので、参加予定の人は、今からしっかり準備しておきましょう。

 本日は7話。NGsの二人、未央と凛にとって大きな意味を持つエピソードです。そして、プロデューサーにとっても新たな一歩を踏み出すことになりますね。

 

 

 

7話 「I wonder where I find the light I shine...(私のきらめきはどこにあるのだろう)」

 

・暗い画面演出

 一見見て、「おや、随分画面が暗いな」と思う方も多いと思います。デレアニでは、登場人物の心象を表現するため、「多少現実感を無視してでも、強調する演出をする」というスタイルになっております。曇り空がやがて雨になり、状況もどんどん悪化していく……古典的な表現技法ですが、ドラマの雰囲気をはっきり表しています。

 

・戻らぬ未央とプロデューサー

 アイドルやめると宣言して、事務所に姿を見せない未央。卯月たちは未央に会いに行こうとしますがプロデューサーはあくまで一人で解決しようとします。

 しかし、心の傷ついた未央が事務的な対応しかしないプロデューサーに心を開くことはなく、拒絶してしまいます。

 受け止めきれない現実(勘違いですが)に向き合えない未央と、そんな未央に心から向き合えないプロデューサー。かみ合わない2人の思いは、決して交わりません。

 

・凛もまた……

 膠着した状況、煮え切らないプロデューサーの態度に不信感を覚える凛。プロデューサーを信じられず、彼女もまたプロデューサーのもとを去ってしまいます。

 ここまできてもまだアイドルに踏み込めないプロデューサー。状況はどんどん悪化していきます。凛も、また1話のころに逆戻りです。

 

・もじゃむーへのお見舞い

 あまりにもかわいいことで有名なもじゃむー登場シーン。

 プロデューサーは卯月からもミニライブの件で責められるかと身構えますが、出てきた言葉は「次こそは頑張りたい」という言葉。

 その言葉や思いが、プロデューサーの情熱に火をつけます。

 覚悟を決めたプロデューサーが走り出すシーンは、今見ても熱いです。

 

・プロデューサーと、未央

 卯月からのメッセージにこたえる言葉を持たず、ただただ画面越しに謝ることしかできない未央。そんな時やってきたのはプロデューサー。ひどい言葉をかけたのにもかかわらず(本人も自覚がある様子)やってきたプロデューサーの前とは違うその熱意に、恐る恐るながらも会話を受け入れる未央。

 プロデューサーは、未央の勘違いを一つ一つ解いていきます。自分の思い込みにようやく気付く未央ですが、そのことで余計にふがいなさを感じ、どうすればいいかわからない様子。

 そんな未央に、自分の意思を告げるプロデューサー。「このままではいけない」と。「あなたたちをこのまま失うわけにはいかない」と(プロデューサー自身の意思がようやくでた)。その言葉に、もう一度立ち直る意思を決める未央。

 ようやく、プロデューサーが心からアイドルと向き合えたのが、このシーンなんですよね。

 

・プロデューサーと、凛

 未央と向き合えたプロデューサーは、二人で凛のもとへ向かいます。

 不誠実な対応を謝罪するプロデューサーと、再起を望む未央に、ポツリポツリと本音をこぼす凛。

 よくわからないまま連れてこられ、よくわからないままおわるのなんて嫌だ、と。

 そんな凛にプロデューサーはもう一度、「夢中になれる何かを探しに行きましょう」と手を伸ばすのです(=1話の、やり直し。あの時とは違い、卯月を介していない)。

 手を取るのをためらう凛ですが、二人の手を、未央がつながせます。そして、引っ張られるように日陰から出てくる凛。

 

「明日からも、よろしくお願いします」

 

 プロデューサーは、凛の目指すものの為に真摯に向き合うと。凛は、プロデューサーを信じると。互いにそれを確認しあったシーンになるわけです。

 

・何もなくなった舞台と向き合い

 正式に謝罪し、再び事務所に帰ってきた凛と未央。2人は、卯月とともにミニライブの会場を再び訪れます。

 装飾が撤去され、何もなくなったステージ。そんなステージの上に、もう一度上がる3人。次の舞台に進むため、改めて歩み始める決意をします。ここが、NGsの新たなスタートとなるわけです。

 

 

 

まとめ

 未央の失敗に向き合うエピソード、という面ももちろんあるのですが、そちらの完全決着はもう少し後になるのもあって、どちらかというと、プロデューサーと凛や未央が初めて心を開きあうという、「NGs本当のスタート」としての側面が大きい回でした。

 新しいものが生まれる回というより、そこにあるものに気付く回ですね。

 6,7話の経験を経て、未央は一人の女の子としてもアイドルとしても大きく成長していきますし、凛もまた、自らの夢中になれることを探すために今まで以上に真剣に向き合っていきます。プロデューサー自身も、自らのプロデュース方針を改めていくきっかけになっていくのです。

 

 その一方、大きく触れられなかったのが卯月です。本音を吐露しあったほかの3人に対し、卯月だけがその心情に大きく踏み込まれることがありませんでした。

 プロデューサーの決意の火種になったのは確かですが、それは一方的なものです。

 卯月自身が何思うのか、それは、まだ誰にも共有されてはいないのです。

 

 7話を持って季節が区切られ、8話からは夏となっていきます。

 8話からしばらくほかのCPのこのデビュー回となるので、NGsの出番が少なくなります。そのため、次回はもしかすると何話かとばして振り返りをするかもしれません。

 まだ未定ですが、よろしくお願いします。